2019年4月29日、新潟競馬場で新潟大賞典(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はミッキースワロー、ロシュフォール、メートルダール、ルックトゥワイス、アストラエンブレムらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA重賞考察】新潟大賞典の予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 斤量が重いほうが有利?
新潟大賞典はハンデ戦だが、斤量が重いほうが好走している傾向が出ている。
斤量 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
54kg | 0- 1- 0- 20/ 21 | 0.0% | 4.8% | 0 | 36 |
55kg | 2- 2- 2- 33/ 39 | 5.1% | 15.4% | 45 | 84 |
56kg | 5- 3- 6- 23/ 37 | 13.5% | 37.8% | 90 | 115 |
57kg | 2- 3- 0- 22/ 27 | 7.4% | 18.5% | 111 | 152 |
57.5kg | 0- 1- 0- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 0 | 45 |
ハンデ54キロ馬は軽量のわりに低調な成績。55キロ馬は好走率はまずまずだが軸にするには不安な成績だ。56キロが好走率が1番高く回収値も優秀な成績。57キロ以上も好走率が高い傾向。
軸は斤量56キロ以上の馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 前走着順に注目
前走着順を見てみると、前走で好走していた馬が新潟大賞典でも好走する傾向が出ている。
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 2- 0- 5- 15/ 22 | 9.1% | 31.8% | 84 | 85 |
前走2着 | 3- 3- 2- 5/ 13 | 23.1% | 61.5% | 159 | 249 |
前走3着 | 2- 0- 0- 7/ 9 | 22.2% | 22.2% | 152 | 50 |
前走4着 | 2- 1- 0- 10/ 13 | 15.4% | 23.1% | 132 | 55 |
前走5着 | 0- 1- 0- 4/ 5 | 0.0% | 20.0% | 0 | 38 |
前走6~9着 | 0- 1- 1- 39/ 41 | 0.0% | 4.9% | 0 | 41 |
前走10着~ | 1- 4- 2- 48/ 55 | 1.8% | 12.7% | 35 | 96 |
前走4着以内の馬が好走率が高くて、回収値も100超えが多く優秀な成績。 前走5着以下になると好走率が下がり、回収値も低調な成績になる。
軸は前走4着以内の馬に据えるのが基準と言えそうだ。
予想ポイント 前走上がりに注視
次に前走上がり成績を見てみると、前走で速い上がりを使えていた馬が好走する傾向が出ている。
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 4- 0- 3-13/20 | 20.0% | 35.0% | 148 | 80 |
3F 2位 | 1- 3- 3-12/19 | 5.3% | 36.8% | 24 | 190 |
3F 3位 | 1- 0- 1-10/12 | 8.3% | 16.7% | 45 | 51 |
3F ~5位 | 2- 1- 2-15/20 | 10.0% | 25.0% | 91 | 66 |
3F 6位~ | 2- 6- 1-77/86 | 2.3% | 10.5% | 36 | 73 |
前走上がり2位以内だと好走率が高くて他と比べても圧倒的な成績だ。上がり3位以下でも馬券圏内に来てはいるが、好走率が低いので軸よりはひも向きと言える。
軸は前走上がり2位以内の馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 後方脚質の馬が有利?
新潟外回りコースは、直線が長いので差し、追い込み馬が活躍する傾向だが、新潟大賞典でも後方脚質の馬が好走している傾向が出ている。
前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
4角1番手 | 0- 0- 0- 7/ 7 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
2番手以内 | 0- 0- 1- 19/ 20 | 0.0% | 5.0% | 0 | 24 |
3番手以内 | 0- 1- 2- 31/ 34 | 0.0% | 8.8% | 0 | 24 |
4番手以内 | 2- 3- 3- 41/ 49 | 4.1% | 16.3% | 37 | 68 |
5番手以内 | 3- 4- 5- 48/ 60 | 5.0% | 20.0% | 51 | 91 |
7番手以内 | 4- 8- 6- 64/ 82 | 4.9% | 22.0% | 44 | 96 |
10番手以内 | 6- 9- 9- 87/111 | 5.4% | 21.6% | 41 | 98 |
10番手以下 | 4- 1- 3- 50/ 58 | 6.9% | 13.8% | 74 | 69 |
13番手以下 | 3- 1- 1- 24/ 29 | 10.3% | 17.2% | 112 | 76 |
16番手以下 | 1- 1- 0- 11/ 13 | 7.7% | 15.4% | 38 | 71 |
ほとんどのコースは逃げ・先行有利の傾向だが、新潟外回りコースでは中団より後ろで走っていた馬が好走している傾向が出ている。新潟大賞典でも4角で3番手より前にいた馬は低調な成績だ。
軸は前走4角4~16番手の馬に据えるのが基準と言えるだろう。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・ハンデ56キロ以上
・前走4着以内
・前走上がり2位以内
・前走4角4~16番手
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
4- 0- 3- 6/13 | 30.8% | 53.8% | 220 | 148 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年の新潟大賞典軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
アストラエンブレム
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、この馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。