2019年3月24日、中山競馬場でマーチステークス(GⅢ/ダート1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるセンチュリオン、テーオーエナジー、ハイランドピーク、ヒラボクラターシュ、ロードゴラッソなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
マーチステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気は1勝、2番人気は2勝。勝ち馬10頭中5頭が6番人気以下で、ハンデ戦らしくかなり波乱含み。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① ダート重賞勝ちか、中山ダートのオープン特別勝ちの実績が必要
オープン実績に目を向けると、勝ち馬10頭中8頭がダートの重賞か、中山ダートのオープン特別を勝っていた。
予想参考データ② 総武S組、仁川S組が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(0-1-2-15)
勝率 0.0% │ 連対率5.6% │ 複勝率16.7%
オープン特別(4-7-5-60)
勝率 5.3% │ 連対率14.5% │ 複勝率21.1%
GⅢ(1-1-1-14)
勝率 5.9% │ 連対率11.8% │ 複勝率17.6%
GⅡ(0-0-0-6)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅠ(3-0-1-12)
勝率 18.8% │ 連対率18.8% │ 複勝率25.0%
地方(2-1-1-21)
勝率 8.0% │ 連対率12.0% │ 複勝率16.0%
レース別で見ると、フェブラリーS組が3勝、総武S組と仁川S組がそれぞれ2勝。特に、総武Sがオープン特別に昇格した2015年以降、同レースから臨んだ馬は【2・4・0・12】で毎年連対している。今年はフェブラリーSから参戦する馬がおらず、総武S組と仁川S組に注目だ。
なお、勝ち馬10頭中5頭が前走3着以内だった一方で、掲示板外から巻き返して優勝した馬も4頭おり、前走着順は問われない。
予想参考データ③ 4~6歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳(2-3-2-22)
勝率 6.9% │ 連対率17.2% │ 複勝率24.1%
5歳(3-1-5-33)
勝率 7.1% │ 連対率9.5% │ 複勝率21.4%
6歳(4-5-1-36)
勝率 8.7% │ 連対率19.6% │ 複勝率21.7%
7歳(1-1-2-21)
勝率 4.0% │ 連対率8.0% │ 複勝率16.0%
8歳以上(0-0-0-17)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ④ 東西ほぼ互角
美浦(4-3-4-52)
勝率 6.3% │ 連対率11.1% │ 複勝率17.5%
栗東(6-7-5-75)
勝率 6.5% │ 連対率14.0% │ 複勝率19.4%
※他に地方が【0・0・1・2】
予想参考データ⑤ ハンデの重い馬が活躍
勝ち馬10頭中8頭がハンデ56kg以上で、うち5頭が57.5kg以上と、ハンデの比較的重い馬が活躍している。トップハンデは【2・1・1・10】と悪くはないが、過去5年に限れば【0・0・0・7】と不振。
2019年の主役候補は?
中心となるのはハイランドピーク。昨年のエルムSで重賞初制覇を飾り、中山ダート1800mで3勝とコース適性も高い。長期休養明けだった前走の総武Sは5着だったが、叩き2戦目で上積みが見込める。
その総武Sを最低14番人気で勝ったマイネルオフィールは、7歳という高齢でやや割り引きが必要ながら、今回も激走の可能性がある。
1番人気候補のテーオーエナジーは、交流GⅡ勝ちの実績があり、中山ダート1800mのオープン特別を2勝。相性のいい舞台に替わって前進が見込める。
2走前の佐賀記念で重賞初制覇を飾ったヒラボクラターシュは、中山ダート1800mでオープン特別のラジオ日本賞を勝っている。重賞で2戦連続連対中と充実しており、引き続き期待できる。
仁川S4着のコスモカナディアンは東海Sで2着の実績があり、5着だった昨年より1kg軽いハンデ55kgでチャンスはある。