2019年2月17日、東京競馬場でフェブラリーステークス(GⅠ/ダート1600m)が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はゴールドドリーム、インティ、オメガパフューム、コパノキッキング、サンライズノヴァらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA重賞考察】フェブラリーSの予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 若い馬の方が有利?
最初に注目したいのが馬齢だ。
フェブラリーステークスは若い馬の好走率が高い傾向だ。
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
4歳 | 4- 3- 1- 25/ 33 | 12.1% | 24.2% | 917 | 148 |
5歳 | 4- 3- 4- 19/ 30 | 13.3% | 36.7% | 46 | 71 |
6歳 | 2- 1- 2- 32/ 37 | 5.4% | 13.5% | 94 | 58 |
7歳 | 0- 2- 2- 32/ 36 | 0.0% | 11.1% | 0 | 21 |
8歳 | 0- 1- 1- 17/ 19 | 0.0% | 10.5% | 0 | 50 |
過去10年では、4~6歳馬で10勝していて7歳以上だと未勝利。6歳馬も勝ち馬は出ているが複勝率が低くそれほど信頼は出来ない成績だ。一方、4歳と5歳馬は4勝していて複勝率も高く好走率は高い。
軸に据えるのは4~5歳馬を選ぶのが基準と言えそうだ。
予想ポイント 前走好走馬が活躍
次に前走着順を見てみると、前走で好走している馬が活躍傾向にある。
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 6- 5- 5- 23/ 39 | 15.4% | 41.0% | 76 | 88 |
前走2着 | 0- 2- 2- 19/ 23 | 0.0% | 17.4% | 0 | 37 |
前走3着 | 2- 2- 1- 12/ 17 | 11.8% | 29.4% | 264 | 115 |
前走4着 | 0- 0- 0- 11/ 11 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走5着 | 0- 1- 0- 14/ 15 | 0.0% | 6.7% | 0 | 40 |
前走6~9着 | 1- 0- 1- 29/ 31 | 3.2% | 6.5% | 877 | 118 |
前走10着~ | 1- 0- 1- 20/ 22 | 4.5% | 9.1% | 22 | 16 |
まず3着以内だと8勝して複勝率も高く安定した成績傾向だ。4着以下だと2勝しているが複勝率はかなり低くなり低調な成績だ。
軸は前走3着以内を線引きにして据えるのがいいだろう。
注目ポイント 今回短縮組の活躍が顕著
フェブラリーステークスでは距離短縮組が圧倒的な成績を残している。
前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
同距離 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
今回延長 | 3- 2- 1- 65/ 71 | 4.2% | 8.5% | 56 | 31 |
今回短縮 | 7- 8- 9- 56/ 80 | 8.8% | 30.0% | 389 | 108 |
500m以上延長 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
500m以上短縮 | 1- 3- 2- 13/ 19 | 5.3% | 31.6% | 108 | 75 |
同距離組は出走自体が少ないが低迷。延長組も3勝しているが複勝率が低く苦戦している傾向。一方、短縮組は7勝して複勝率と単複回収値も他の組に比べても圧倒的な成績だ。
軸は今回短縮組に据えるのが基準と言える。
予想ポイント 前走4角番手に注目
最後に注目したいのが前走4角での位置取りだ。過去データからは4角10番手以内にいないと勝つのは難しい傾向が出ている。
前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
4角1番手 | 3- 1- 0- 14/ 18 | 16.7% | 22.2% | 40 | 34 |
2番手以内 | 3- 3- 3- 29/ 38 | 7.9% | 23.7% | 19 | 47 |
3番手以内 | 5- 4- 6- 46/ 61 | 8.2% | 24.6% | 54 | 57 |
4番手以内 | 6- 4- 6- 54/ 70 | 8.6% | 22.9% | 435 | 97 |
5番手以内 | 7- 4- 7- 68/ 86 | 8.1% | 20.9% | 360 | 83 |
7番手以内 | 8- 6- 9- 90/113 | 7.1% | 20.4% | 280 | 75 |
10番手以内 | 9- 6- 9-112/136 | 6.6% | 17.6% | 250 | 68 |
ご覧の通り、過去10年のフェブラリーステークスでは、前走で4角10番手以内の馬が9勝しており、極端に位置取りが悪い馬は好走率が低い傾向だ。
軸としては前走4角10番手以内の馬に据えるのがいいだろう。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・4~5歳馬
・前走3着以内
・今回距離短縮
・前走4角10番手以内
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
5- 3- 3- 8/19 | 26.3% | 57.9% | 182 | 130 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年のフェブラリーS軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
インティ
サンライズソア
オメガパフューム
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。