2019年2月16日、東京競馬場でダイヤモンドステークス(GⅢ/芝3400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるウインテンダネス、グローブシアター、ソールインパクト、ユーキャンスマイル、ララエクラテールなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
ダイヤモンドステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が6勝、2番人気が2勝と、ハンデ戦ながら上位人気が強い。2012年に15番人気が優勝したが、この時も2着は1番人気、3着は2番人気だった。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 長距離実績が必要
距離実績を見ると、勝ち馬10頭中9頭に芝2400m以上でV実績があり、うち6頭は芝2600m以上で勝っていた。長距離戦でV歴がなかった1頭は芝2400m以上が未経験だった。
予想参考データ② 前走は前年12月以降の中山か京都
前走の競馬場は以下の通り。
東京(0-2-1-22)
勝率 0.0% │ 連対率8.0% │ 複勝率12.0%
中山(8-2-2-40)
勝率 15.4% │ 連対率19.2% │ 複勝率23.1%
京都(2-4-7-53)
勝率 3.0% │ 連対率9.1% │ 複勝率19.7%
阪神(0-0-0-2)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
その他(0-2-0-4)
勝率 0.0% │ 連対率33.3% │ 複勝率33.3%
勝ち馬全10頭の前走が前年12月以降の中山か京都の芝レース。
なお、ハンデ戦らしく大敗からの巻き返しも多く、前走着順は問われない。
予想参考データ③ 7歳以上は苦戦
年齢別成績は以下の通り。
4歳(4-3-4-12)
勝率 17.4% │ 連対率30.4% │ 複勝率47.8%
5歳(3-1-1-29)
勝率 8.8% │ 連対率11.8% │ 複勝率14.7%
6歳(2-1-3-25)
勝率 6.5% │ 連対率9.7% │ 複勝率19.4%
7歳(0-2-1-22)
勝率 0.0% │ 連対率8.0% │ 複勝率12.0%
8歳以上(1-3-1-33)
勝率 2.6% │ 連対率10.5% │ 複勝率13.2%
8歳で優勝したフェイムゲームは、既にこのレースを2回勝っていた。
予想参考データ④ 関東馬がやや優勢
美浦(6-6-3-58)
勝率 8.2% │ 連対率16.4% │ 複勝率20.5%
栗東(4-4-7-63)
勝率 5.1% │ 連対率10.3% │ 複勝率19.2%
予想参考データ⑤ トップハンデも活躍
勝ち馬のハンデは53~58.5kgと幅広い。トップハンデは【3・3・0・8】とまずます。
2019年の主役候補は?
中心となるのはユーキャンスマイル。2走前の菊花賞3着、前走の万葉Sで2着と、長距離適性の高さを示している。
その万葉Sで3着だったグローブシアターは芝2400mで2勝しており、チャンスは十分。同4着のカフェブリッツもダート2400mで勝って長距離適性を示しており、一発の可能性を秘める。
ウインテンダネスは昨年の目黒記念を勝ち、その秋のアルゼンチン共和国杯でも4着と健闘。距離延長で巻き返しがあっていい。