日本ダービー2018の競馬予想分析…出走予定馬診断/トライアル組編

2018年5月27日、東京競馬場で東京優駿・日本ダービー(GI/芝2400m)が行われる。ダノンプレミアム、エポカドーロ、ゴーフォザサミット、ブラストワンピース、ワグネリアンらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

競馬TIMES編集部では1週前より2回に分けて暫定的な出走馬紹介を行っていく。皐月賞出走組とそれ以外のローテーションから挑む組について、それぞれご紹介したい。

今回は、皐月賞に出走しなかった組をローテーション別に紹介していくことにしよう。日本ダービーで騎乗予定の騎手も合わせて紹介する。


日程・概要

2018年 5月27日(日) 2回東京12日目 21頭 [仮想出馬表] 【10R】  第85回東京優駿 (馬連5%UP/予定) 
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(国際)(指定) 芝2400m (C)

出走予定馬・登録馬

弥生賞 1着 ダノンプレミアム(川田将雅)

昨年の朝日杯FSを完勝、年明けの弥生賞では距離不安も囁かれる中後続を全くもって寄せ付けない圧勝劇。当然、皐月賞では圧倒的な人気が予想された同馬であるが、まさかの挫跖で直前回避となった。

今回はさらに400mの距離延長、挫跖の回復から乗り出すのに若干順調さを欠いた点など気になる要素はある。しかし、ここまで無敗の4戦はそのトップスピードと持続力の高さで他馬を寄せ付けていない。先行して早い上がりを繰り出せるタイプであり、ダービー週の東京競馬場は良馬場ならこの馬向きの馬場になりそう。ポテンシャルで他馬を抑え込む可能性は十分だ。

京都新聞杯 1着 ステイフーリッシュ(横山典弘)

新馬戦を制したあとキャリア1戦で挑んだホープフルSで3着と健闘。期待された次戦の共同通信杯では全くいいところがなかったが、間隔を開けて立て直された前走の京都新聞杯では果敢な先行策で一変を見せて完勝。

デビューからポテンシャルの高さは示していたが、じっくりと成長を待って立て直した矢作調教師の手腕が光った。ステイゴールド産駒らしい成長力もある。ここにきて横山典弘を手配しまさに虎視眈々という印象で、一発があっても不思議ではない。

京都新聞杯 2着 アドマイヤアルバ(未定)

デビューから勝ち上がりまでに時間を要したが、まさに相手なりに走るタイプで前走の京都新聞杯もソツのないレースで2着。馬券圏内を外していない安定感は買えるが、今回は流石に相手が強いか。ハーツクライ産駒らしくこれからの馬といった印象もあり、長い目で見たい1頭。

青葉賞 1着 ゴーフォザサミット(蛯名正義)

蛯名騎手悲願のダービー制覇に向けて、青葉賞は渾身の騎乗で出走権を確保した。田辺騎手から乗り代わって結果を出したように、蛯名騎手の強気の仕掛けと手が合っている印象だ。

勝ちタイムは馬場差を考えても悪くない部類であり、派手さはないが十分に通用する余地はありそう。青葉賞からのローテーションでダービー馬が出ていないのは気になるが、元来このローテーションにこだわっていたのは他でもない藤沢調教師。ダービートレーナーとなった今、渾身の仕上げで蛯名騎手の悲願を達成したいところ。

青葉賞 2着 エタリオウ(H.ボウマン)

青葉賞は権利取りを意識する早めの仕掛けでなんとか2着に粘りきった。ちょっとローテーション的にお釣りがないような気もするが、馬自体は強い相手でも食らいつくステイゴールド産駒らしい面もあり、全くノーマークにするには鞍上込みで不気味な存在だ。

プリンシパルS 1着 コズミックフォース(石橋脩)

他のトライアルに比べると若干レベルが低い印象は否めない今年のプリンシパルS。同馬は非常にパワフルな馬体でこれから走ってくるのは間違いないだろうが、ダービーの高速決着となるとキレ不足かもしれない。

毎日杯 1着 ブラストワンピース(池添謙一)

人気を集めそうな無敗馬である。新馬戦もそうだが、2戦目のゆりかもめ賞の上がり3Fが馬場を考えれば既にGⅠレベルのそれであり、東京2400mで完勝したという事実からダービー候補の呼び声高い存在となった。

さらに前走の毎日杯では懸念されていたスピード面、テンに行けない点どちらもクリアす――先行してイン(ラチ沿い)から一気に抜け出すという圧巻の内容で完勝。後続とは着差以上の差があったように見えた。

その2着に下したギベオンが次走のNHKマイルカップで2着と好走しており、レースレベルも決して低くはなかっただけに、この馬の評価はさらに上向いた。気になるのは皐月賞組とダノンプレミアムとの力関係だけだろうが、近走のインパクトはメンバーでも随一。鞍上も勝負強く距離コース共に不安がないことから、好勝負は必至だろう。

兵庫CS 1着 テーオーエナジー(藤岡康太)

芝経験のないダート馬の出走と言うとサクセスブロッケン(17着大敗)などいい印象がない。クラフティプロスペクターの肌にカネヒキリという配合で、血統的にも芝では厳しそうだ。走り自体は伸びのあるタイプで、芝がまったくダメということはなさそうだが。ここを使ってスピード慣れした上で、JDDあたりで狙いたい。

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