2018年5月2日、船橋競馬場でかしわ記念(JpnⅠ/ダ1600m)が行われる。ゴールドドリーム、ノンコノユメ、モーニン、インカンテーションらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。
出走馬のおさらい、予想オッズの展望を振り返っていこう。
目次
日程・概要
2018年5月2日(水)かしわ記念 Jpn1船橋競馬場/1600m
出走予定馬・登録馬
前走フェブラリーSでは早めの仕掛けで惜しくも最後差されてしまったゴールドドリームだが、ニシケンモノノフのつくった芝スプリント戦並のオーバーペースを一気に追いかけての結果の2着であり、改めて地力を示した格好だ。
左回りのDマイル戦なら大崩れはなく、昨年のマイルCS南部杯(5着)は勝負にならない出遅れをしてしまったため度外視していい。問題は地方のダート。
兵庫CS(園田D1870m)、帝王賞(大井D2000m)、前出のマイルCS南部杯(盛岡D1600m)の出走履歴があるが、どれも勝ち切れていない。南部杯は出遅れ故に度外視するとしても、他の2レースを単純に距離だけの問題と考えるのは難しいところでもある。G1を制した時(昨年のフェブラリーS,チャンピオンズC)の上がりがともに35秒台であることを考えると、やはり中央の軽いダートのほうがベターな可能性はある。
そのゴールドドリームを前走のフェブラリーSで差し切ったノンコノユメはここにきて再度本格化ムードが漂っている。
去勢明けから冴えないレースが続いていたが、2走前の根岸S、そして前走のフェブラリーSでともに最後方から一気の末脚で勝利。かつての豪脚が完全に蘇った格好だ。脚質が脚質だけに地方のコースが合うとは言えないが、JDD(大井)では多少前目の位置からでも差し切りを決めているように、頭数なりの競馬はできるはず。南関を知り尽くした鞍上、内田博幸騎手が完全に手の内に入れており、ここも連勝の可能性は十分。
前走のコーラルSでオープン特別とは言え久々の勝利を飾ったモーニンも、昨年3着のこのレースなら可能性は十分にあるだろう。
一昨年のフェブラリーSを勝利してから歯がゆいレースが続き、芝に活路を求めたものの結果は今ひとつ。再度ダートに舵を切った前走は、オープン特別とは言え外外を回って58.5キロの斤量を物ともせず押し切った。従来は控えると嫌気がさす面があったが、芝の速いペースを経験させたことがプラスに出た印象。砂を被った時どうなるかはわからないが、以前のようにアッサリ凡走してしまうことはないはず。左回りマイルはベストの舞台でここなら。
昨年このレース2着のインカンテーションも悲願のジーワン獲りを狙っている。既に8歳だが長期の休養もあり馬体はまだまだ若く、マイルの距離もベストの印象。昨年は内々で揉まれながらも最後までしぶとく伸びて2着。地方のダート適性もあり、人気の差し馬が後ろでもたつくようならチャンスは十分だ。
その他の出走予定馬を簡単に紹介しよう。ベストウォーリアはさすがに前走の内容から衰えが感じられるが、地方のダートならまだやれないか。オールブラッシュはこのメンバーに入ると若干厳しい印象で、マイルも忙しいか。地方馬の代表、昨年のJDD馬ヒガシウィルウィンは地元でどこまでやれるかといったところ。鞍上森騎手の手綱捌きに注目したい。ソッサスブレイは南関重賞なら通用の器だが、ここではどうか。タフな高知のミッキーヘネシーも相性の良い瀧川騎手の手綱でどこまで差を詰められるか。笠松のチェダーは2年目の渡邊騎手(笠松)とのコンビで果敢の挑戦となる。
登録馬は以下の通りだ。
ミッキーヘネシー 牡9 瀧川寿希騎手 別府真司厩舎
グランユニヴェール 牡5 本田正重騎手 福田真広厩舎
オールブラッシュ 牡6 田辺裕信騎手 村山明厩舎
モーニン 牡6 和田竜二騎手 石坂正厩舎
ヒガシウィルウィン 牡4 森泰斗騎手 佐藤賢二厩舎
キャッスルクラウン 牡4 石崎駿騎手 渋谷信博厩舎
ゴールドドリーム 牡5 C.ルメ騎手 平田修厩舎
チェダー セ5 渡辺竜也騎手 栗本陽一厩舎
ベストウォーリア 牡8 福永祐一騎手 石坂正厩舎
ソッサスブレイ 牡4 柏木健宏騎手 山本学厩舎
インカンテーション 牡8 三浦皇成騎手 羽月友彦厩舎
ノンコノユメ セ6 内田博幸騎手 加藤征弘厩舎
想定人気・予想オッズ
※追記予定