2018年4月14日、阪神競馬場でアーリントンC(GⅢ/芝1600m)が行われる。昨年はペルシアンナイトがここをステップに皐月賞で2着に健闘した他に4年前にはミッキーアイルがここからNHKマイルC制覇に繋げた。GⅠ前哨戦として重要なレースだが、今年から日程が変更となり、よりNHKマイルCへのステップレースとしての意味合いが強くなったと言えよう。
今年はタワーオブロンドン・ダノンスマッシュ・インディチャンプなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年(阪神開催の2011年を除く)、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 1 | ハービンジャー | サンデーサイレンス |
2 | 6 | マンハッタンカフェ | Storm Cat |
3 | 3 | マツリゴッホ | ヘクタープロテクター |
1 | 4 | ステイゴールド | フレンチデピュティ |
2 | 9 | ブライアンズタイム | マンハッタンカフェ |
3 | 7 | ゼンノロブロイ | Souvenir Copy |
1 | 9 | スニッツェル | サンデーサイレンス |
2 | 5 | マツリダゴッホ | ピルサドスキー |
3 | 7 | ダイワメジャー | モンジュー |
1 | 1 | ディープインパクト | ロックオブジブラルタル |
2 | 3 | キングカメハメハ | スペシャルウィーク |
3 | 6 | ディープインパクト | トニービン |
1 | 1 | ダイワメジャー | トニービン |
2 | 2 | マイネルラヴ | ファルブラヴ |
3 | 4 | アグネスタキオン | ダンシングブレーヴ |
1 | 2 | ハーツクライ | Wild Again |
2 | 3 | ダイワメジャー | Zilzal |
3 | 6 | アドマイヤムーン | Seeking the Gold |
1 | 4 | アグネスタキオン | Machiavellian |
2 | 11 | Aussie Rules | Cozzene |
3 | 5 | ホワイトマズル | ネヴァーダンス |
1 | 5 | キングカメハメハ | リヴリア |
2 | 1 | アグネスタキオン | トニービン |
3 | 8 | ザカリヤ | コマンダーインチーフ |
1 | 6 | マイネルラヴ | Silver Hawk |
2 | 12 | シンボリクリスエス | Rahy |
3 | 3 | ダンスインザダーク | Alzao |
1 | 5 | シンボリクリスエス | タイキシャトル |
2 | 9 | Forest Wildcat | Cure the Blues |
3 | 10 | アグネスタキオン | Chief's Crown |
解析・分析:注目血統は?
サンデーサイレンス系ではダイワメジャーがコンスタントに活躍馬を出している印象を受けるが、他のサンデー系種牡馬も絡んでいるのが分かる。非サンデー系では二アークティック系・ミスタープロスペクター系も活躍している。
活躍しているサンデー系種牡馬産駒の多くはニアークティック系の血を含む傾向にある。
2017年 レッドアンシャル(母父Storm Cat)/ディバインコード(母母父ダンシングブレーヴ)
2016年 レインボーライン(母父フレンチデピュティ)
2015年 アルマイオリ(母父ピルサドスキー)/マテンロウハピネス(母父モンジュー)
2014年 ミッキーアイル(母父ロックオブジブラルタル)/フェルメッツァ(母母父Nureyev)
2013年 コパノリチャード(母母父Caerleon)/レッドアリオン(母父ダンシングブレーヴ)
今年はサンデー系種牡馬産駒の登録自体少ないが、その中で該当馬はアドマイヤアルバ・アリアの2頭となる。
一方で二アークティック系やミスタープロスペクター系種牡馬産駒の傾向としては近年は3代前までにサンデー系の血を持つ馬の好走が目立つ。
2017年 ペルシアンナイト(母父サンデーサイレンス)
2015年 ヤングマンパワー(母父サンデーサイレンス)
2014年 タガノグランパ(母父スペシャルウィーク)
2013年 カオスモス(母母父サンデーサイレンス)
今年の該当馬はウォーターパルフェ・パクスアメリカーナ・ラセットが該当し、激走なるか注目したい。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
ハーツクライ | 9-11-11-103 | 6.7% | 23.1% |
ダイワメジャー | 16-18-18-136 | 8.5% | 27.7% |
エイシンフラッシュ | 1-1-0-2 | 25.0% | 50.0% |
ステイゴールド | 12-9-12-103 | 8.8% | 24.3% |
ルーラーシップ | 0-4-3-15 | 0.0% | 31.8% |
マジェスティックウォリアー | 1-0-0-0 | 100.0% | 100.0% |
Raven's Pass | 0-0-1-0 | 0.0% | 100.0% |
ロードカナロア | 4-3-0-3 | 40.0% | 70.0% |
ノヴェリスト | 0-1-1-5 | 0.0% | 28.6% |
クロフネ | 4-3-4-59 | 5.7% | 15.7% |
ロジユニヴァース | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
モンテロッソ | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
ショウナンカンプ | 0-0-0-7 | 0.0% | 0.0% |
ヴァーミリアン | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
キングカメハメハ | 13-13-14-137 | 7.3% | 22.6% |
集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
過去に複数の活躍馬を出しているダイワメジャーの成績が優れていることがわかるが、ステイゴールド・ハーツクライも差はなく、いずれの種牡馬も数少ないサンデー系として注意が必要だろう。
非サンデー系ではいずれも出走頭数が少ないが、中でもロードカナロア産駒の成績が非常に良く、ダノンスマッシュがコース替わりで巻き返しとなるか注目したい。