京都牝馬S2018予想分析…ミスエルテが期待できないワケ

復活なるか――。

2018年2月17日、京都競馬場で京都牝馬S(GⅢ/芝1400m)が行われる。2016年に開催時期が2月に、距離が1400mに短縮されたことから、ヴィクトリアマイルに向けての賞金加算組、高松宮記念のに向けての馬が集まるようになった。また1600万クラスの馬が勝ったりするなど波乱の多い重賞である。

今回注目するのがミスエルテだ。2歳時に同舞台の重賞ファンタジーSを豪脚で勝利。それ以来勝ち星もなく、近走は連続二桁着順と良いところがないように思えるが、阪神JFではなく牡馬混合の朝日杯FSに出走するなどその素質があり、関係者からの期待も大きかった馬である。得意の舞台で復活しても何ら不思議はない。

果たしてミスエルテは得意の舞台で復活できるのか?

ミスエルテが復活を成し遂げるための壁を紹介していく。


目次

不安要素① 前走距離

京都牝馬Sの過去のデータを見ると前走1800m以上からの距離短縮組が圧倒的に良い結果を残しており、次いで1600m組が好成績を挙げている。1400m以下から参戦した馬は苦戦傾向にあり勝ち馬はいない。

しかし過去10年のデータであるため1400mに変更されてからのデータは2年しかないため鵜呑みには出来ないが、1400mに短縮されてからも勝ち馬が前走1600m以上であるため距離短縮によるデータへのの影響はあまりないといえる。

過去の傾向どおりならば前走、阪神Cに出走したミスエルテは苦戦することになる。

不安要素② 近走重賞着順

データをみると近4走以内の重賞の最高着順が5着以内かどうかで結果が大きく分かれている。5着以内だと勝ち馬もおり、複勝率も高くなっているが、5着以下だと勝ち馬はおらず、複勝率10%未満と低い水準となっている。荒れやすい重賞であるものの重賞以上である程度戦える力がなければ勝てないということだろう。ミスエステの近4走の重賞最高着順は7着であり、過度な期待は禁物だ。

不安要素③ 前走

前走のレースをみると牡馬混合の重賞に出走し負けた馬の巻き返しが目立つレースとなっている。これだけならば前走、阪神Cのミスエルテには問題ないように思えるが、過去10年で前走阪神Cだった馬は勝ち馬なしとなっている。これは先述した前走距離1400mというのも原因かもしれない。成績が良いのは中山、京都の両金杯、愛知杯やOP特別となっている。

レース間隔も中3~9週が好成績となっているためあまり間隔が開いた馬は良くない。ミスエルテは今回は叩き台と割り切ったほうがいいだろう

まとめ

いかがだっただろうか?

かつての素質馬が重賞を制した得意舞台、桜花賞以来の牝馬限定戦と期待出来る要素は多いのだが、データをみれば不安材料ばかりであり過度な期待は出来ない。

とはいえデータを除けばミスエルテにとっては絶好の舞台であることは間違いない。

今回勝つことが出来なくても自慢の切れ味の一端でも見せてくれれば、かつての輝きを取り戻すきっかけになるだろう。ミスエルテにとって良いレースになることを期待しよう。

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