復活なるか――。
2018年2月18日、東京競馬場でフェブラリーS(GⅠ/ダ1600m)が行われる。近年ではここからドバイワールドCに向かう馬も多く、またJRAのダートGⅠが2つしかないという事情からもハイレベルな1戦となっている。その中で注目は今年8歳となるアウォーディーだ。初ダートに転向してから6連勝でJBCクラシックを制するなどダート界の頂点に君臨すると思われたが、チャンピオンズCで2着に敗れて以来7連敗、年齢的にも衰えが見られる。
果たしてアウォーディーはフェブラリーSを勝つことが出来るのか?
3つの期待要素に迫っていこう。
目次
期待要素① 前走着順
過去10年のデータを見ていくと前走3着以内かどうかで結果が大きく割れている。
過去10年の前走着順別の成績を見ていこう。
着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3着以内 | 9- 8- 9- 56/82 | 11.0% | 20.7% | 31.7% |
4着以下 | 1- 2- 1- 73/77 | 1.3% | 3.9% | 5.2% |
集計期間:2008年~2017年
4着以下に敗れていると極端に結果が悪いことがわかる。アウォーディーは前走でなんとか3着を確保した。まだ希望はあるだろう。
期待要素② 前走距離
前走着順と同じく前走距離1800m以上かどうかで結果が大きく割れている。
過去10年の前走距離別成績を見ていこう。
前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1800m未満 | 2- 1- 2- 74/79 | 2.5% | 3.8% | 6.3% |
1800m以上 | 8- 9- 8- 55/80 | 10.0% | 21.3% | 31.3% |
集計期間:2008年~2017年
やはり直線が長くタフなコースであることから1600m以上をこなせる馬のほうが結果が良いということだろう。アウォーディーは前走川崎記念で2100m、スタミナ豊富なタイプで期待出来る。
期待要素③ 馬体重
前述と同じく前走の馬体重でも結果が大きく割れている。
過去10年の前走馬体重別成績を見ていこう。
前走場体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
500kg未満 | 1- 4- 2- 59/66 | 1.5% | 7.6% | 10.6% |
500kg以上 | 9- 6- 8- 70/93 | 9.7% | 16.1% | 24.7% |
集計期間:2008年~2017年
古馬のダート戦ということもあり、筋肉が付きガッチリしたパワーのある大型馬が有利ということだろう。
アウォーディーはデビュー以来ほぼ500kg以上でレースをしており条件的にもばっちり合致している。
まとめ
いかがだっただろう? 近走では大敗こそないものの勝ちきれないレースが続いており、年齢的な衰えが見られる。しかしここまで見てきたようにデータの裏付けはあり、期待は出来ると言えるだろう。今回は初の1600mという点も高齢馬には良い刺激になることも考えられる。
まだまだ若いものには負けられない、そんなレースを期待したい。