中日新聞杯2017の予想データ分析…前走の3つの注目点から浮上する激走馬とは?

2017年12月9日、中京競馬場で中日新聞杯(GⅢ/芝2000m)が行われる。

ミッキーロケット、マウントロブソン、メートルダール、マキシマムドパリ、スズカデヴィアスらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?

台頭する可能性を秘めた伏兵はいるのか?

これまで冬の中京開催ではGⅡ金鯱賞、春の中京開催でGⅢ中日新聞杯が行われていたが、今年2017年から施行時期が入れ替わった。

しかし、2011年までは元々この時期に実施されていたこともあり、昔からの競馬ファンにはなじみの時期に戻ってきたとも言える。

ハンデ戦のローカル開催重賞ということで予想も非常に難しいが、今回は開催時期が同じ2012年以降の金鯱賞と、距離やハンデ戦という条件が同じ2012年以降春に開催されていた中日新聞杯の合計11レースを元データとして通常とは異なる視点で分析する。


目次

注目点① 前走人気

前走の人気についてまとめてみた所、面白い結果となった。

前走人気着別度数勝率複勝率
前走1人気2- 1- 0- 11/ 1414.3%21.4%
前走2人気0- 1- 1- 12/ 140.0%14.3%
前走3人気2- 2- 3- 9/ 1612.5%43.8%
前走4人気2- 2- 1- 9/ 1414.3%35.7%
前走5人気1- 2- 1- 7/ 119.1%36.4%
前走6~9人1- 0- 4- 46/ 512.0%9.8%
前走10人~3- 3- 2- 44/ 525.8%15.4%

これを見ると前走1番人気と2番人気の成績が悪く、前走3番人気から5番人気の馬の成績が非常に良いことがわかる。

今回の該当馬は次の7頭。

前走3番人気
→スズカデヴィアス、ストーンウェア、バンドワゴン、メイケイレジェンド
前走4番人気
→グァンチャーレ
前走5番人気
→フェルメッツァ、レコンダイト

注目点② 前走着順

続いて前走の着順にも注目した所、こちらも興味深い結果となった。

前確定着順着別度数勝率複勝率
前走1着2- 1- 2- 13/ 1811.1%27.8%
前走2着2- 3- 1- 7/ 1315.4%46.2%
前走3着1- 1- 2- 8/ 128.3%33.3%
前走4着2- 4- 2- 5/ 1315.4%61.5%
前走5着2- 0- 1- 11/ 1414.3%21.4%
前走6~9着1- 2- 1- 42/ 462.2%8.7%
前走10着~1- 0- 3- 53/ 571.8%7.0%

前走人気と同様に本来成績が優秀であろうと想像される前走1着馬の成績がすぐれず、前走2着から4着馬の成績が非常にすぐれている。

今回の該当馬は次の4頭。

前走2着
→スズカデヴィアス
前走3着
→(該当馬なし)
前走4着
→ケントオー、マイネルディーン、マキシマムドパリ

注目点③ 前走着差

最後に前走の着差に注目する。

前走着差着別度数勝率複勝率
勝0.3~0.50- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
勝0.1~0.20- 1- 0- 3/ 40.0%25.0%
勝0.02- 0- 2- 9/ 1315.4%30.8%
負0.01- 1- 0- 3/ 520.0%40.0%
負0.1~0.21- 3- 2- 7/ 137.7%46.2%
負0.3~0.53- 6- 1- 33/ 437.0%23.3%
負0.6~0.92- 0- 4- 30/ 365.6%16.7%
負1.0~1.92- 0- 2- 37/ 414.9%9.8%
負2.0~2.90- 0- 0- 11/ 110.0%0.0%
負3.0~3.90- 0- 1- 2/ 30.0%33.3%
負4.0~0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%

タイム差なしで勝利した馬から0.2秒差で負けた馬までが好成績であり、接戦を繰り広げた馬にチャンスがあるが、この点に関してはある程度想像通りの結果となった。

該当は次の9頭である。

勝0.0
→クィーンチャーム、ストーンウェア、マウントロブソン
負0.0
→スズカデヴィアス、メイケイレジェンド
負0.1
→マイネルディーン
負0.2
→ショウナンバッハ、フェルメッツァ、マキシマムドパリ

まとめ

開催時期、条件などが比較的変わってしまう中京競馬場の重賞競走ということもあり、通常のデータ分析とは異なり一捻りし、前走に関する様々なデータを抽出した所、すべての好走条件に合致する馬が一頭いたので今年はこの馬を推奨したい。

スズカデヴィアス

元々、スズカデヴィアスは3歳時に皐月賞やダービーにも出走した素質馬で前走GⅢ福島記念では単勝3番人気で出走し、タイム差なしのクビ差での2着と堅実なレースぶりを見せている。

管理する橋田満調教師も常々スズカデヴィアスに重賞タイトルを獲らせてあげたいとコメントしている上に、中京馬主協会会長である永井啓弍オーナーのお膝元である中京競馬場でのレースとなる今回の中日新聞杯。

実際、2016年金鯱賞は10着だったものの2017年金鯱賞では3着と結果を残しているスズカデヴィアスがどのようなレースを見せてくれるのか注目したい。

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