2017年11月26日、東京競馬場でジャパンカップ(GI/芝2400m)が行われる。
キタサンブラック、レイデオロ、サトノクラウン、シュヴァルグランらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
なお、好走血統は過去10年、コース種牡馬成績は2014年以降(精度を高めるために1、2番人気の人気馬、および単勝100倍以上の人気薄、新馬戦、長期休み明けなどの不確定要素が多いレース=血統意外の要因で決着した可能性が高いレースは、集計から除外)を参考に考察していく。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 1 | ブラックタイド | サクラバクシンオー |
2 | 5 | ネオユニヴァース | Dixieland Band |
3 | 6 | ハーツクライ | Machiavellian |
1 | 4 | ディープインパクト | フレンチデピュティ |
2 | 7 | ディープインパクト | ティンバーカントリー |
3 | 1 | キングカメハメハ | ダンスインザダーク |
1 | 4 | シンボリクリスエス | スペシャルウィーク |
2 | 3 | ハーツクライ | Wild Again |
3 | 6 | ディープインパクト | Lycius |
1 | 1 | ディープインパクト | Bertolini |
2 | 7 | ディープインパクト | キングカメハメハ |
3 | 11 | ジャングルポケット | ノーザンテースト |
1 | 3 | ディープインパクト | Bertolini |
2 | 1 | ステイゴールド | メジロマックイーン |
3 | 2 | キングカメハメハ | トニービン |
1 | 2 | スペシャルウィーク | Caerleon |
2 | 6 | ジャングルポケット | ノーザンテースト |
3 | 14 | ジャングルポケット | サンデーサイレンス |
2 | 4 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
① | 1 | スペシャルウィーク | Caerleon |
3 | 8 | ネオユニヴァース | Machiavellian |
1 | 1 | タニノギムレット | ルション |
2 | 2 | ジャングルポケット | Silver Deputy |
3 | 6 | マンハッタンカフェ | Caerleon |
1 | 9 | グラスワンダー | サンデーサイレンス |
2 | 1 | アグネスタキオン | Chief's Crown |
3 | 2 | タニノギムレット | ルション |
1 | 5 | エンドスウィープ | サンデーサイレンス |
2 | 4 | エリシオ | サンデーサイレンス |
3 | 1 | オペラハウス | ダンシングブレーヴ |
集計期間:2007.11.25 ~ 2016.11.27
解説・分析:注目血統は?
ジャパンカップは東京芝2400mのGIという、日本の競馬で最も重要視される条件で行われる。このため、この条件に強い種牡馬の産駒が活躍する傾向が見られる。一言で言うならクラシック血統。(ジャパンカップと同じ条件の)ダービー馬の血を引く馬がとにかく強い。
2009年以降、2頭を除けばすべての好走馬の父がダービー連対馬。例外だった2頭はオルフェーヴルとキタサンブラック。オルフェーヴルは自身がダービー馬であり、キタサンブラックの父ブラックタイドはダービー馬ディープインパクトの全兄弟だ。
要するに、ダービーと結びつきの強い血統しか走っていないのだ。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 |
---|---|
ディープインパクト | 9- 9- 9-71/98 |
ハーツクライ | 6- 6- 6-51/69 |
ステイゴールド | 5- 6- 6-78/95 |
キングカメハメハ | 5- 6- 3-50/64 |
ハービンジャー | 2- 1- 3-26/32 |
ネオユニヴァース | 1- 2- 2-26/31 |
ゼンノロブロイ | 0- 2- 5-23/30 |
マンハッタンカフェ | 0- 2- 3-24/29 |
Marju | 0- 0- 1- 0/ 1 |
ブラックタイド | 0- 0- 0- 8/ 8 |
種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 9.2% | 27.6% | 103 | 80 |
ハーツクライ | 8.7% | 26.1% | 76 | 69 |
ステイゴールド | 5.3% | 17.9% | 56 | 52 |
キングカメハメハ | 7.8% | 21.9% | 66 | 62 |
ハービンジャー | 6.3% | 18.8% | 51 | 51 |
ネオユニヴァース | 3.2% | 16.1% | 154 | 47 |
ゼンノロブロイ | 0.0% | 23.3% | 0 | 61 |
マンハッタンカフェ | 0.0% | 17.2% | 0 | 47 |
Marju | 0.0% | 100.0% | 0 | 210 |
ブラックタイド | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2013. 1.26 ~ 2017.11. 4
※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※良馬場開催が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外
解説・分析:注目血統は?
とにかくこの条件ではディープインパクトが強い。好走率が高いことに加え、単勝回収値は100オーバー。人気馬に加え、力が劣る人気薄も好走していることが分かる。
反対にダービー馬ではないステイゴールドやハービンジャー、マンハッタンカフェあたりは好走率、回収値ともに低調だ。
ジャパンカップの歴代好走馬とあわせて考えてみても、とにかくダービー血統を重視していくのが最強馬決定戦におけるセオリーと言えるだろう。