宝塚記念2017予想最終追い切り調教分析…キタサンブラックらの評価は?

今週は阪神競馬場で春競馬の総決算・宝塚記念(GI/芝内回り2200m)が行われる。

出走各馬はどんな状態でレースに出走してくるのか? 今回は最終追い切りを分析していくことにしよう。

分析は「ひたすら調教診断するだけのブログ」でお馴染みのJPHB氏が担当する。


目次

最終追い切り評価一覧

水曜朝の栗東は大雨で、関西馬の追い切りタイムは参考外。横殴りの雨の中追い切られた馬も多く、今回の評価は難しいものになりました。一方、美浦の追い切り時間は雨が降る前だったようで、関東馬にとっては輸送の不利を帳消しにしてくれるかもしれません。なお、出走予定の全馬が水曜に追い切っています。

馬名評価
キタサンブラックB-
クラリティシチーB-
ゴールドアクターB
サトノクラウンB-
シャケトラB+
シュヴァルグランB-
スピリッツミノルB
ヒットザターゲットB-
ミッキークイーンB+
ミッキーロケットB
レインボーラインB+

※詳細はhttp://jp-horse-breaking.blogspot.jp/にて公開中

人気馬の追い切り

キタサンブラックが断然の1番人気になるでしょう。この馬は馬格があり、それを生かして大きく動く走法で勝ってきました。初めて追い切りを見たのが2歳時のスプリングS。当時の追い切り評価を引用します。

1枠1番 キタサンブラック 牡3 56.0 北村宏司

【B+】CW併せ。終始馬なりで、内の相手を追い、鞍上は特に何のアクションもなく、馬格の違いだけで追い抜き、半馬身先着。ものすごく強い馬なのか、それとも仕上がっていないのか。この追い切りではわからないのだが、思い切ってB+をつける。

その後、順調に成長を遂げ、昨年の年度代表馬に選出されました。天皇賞・春の走りを見ていると、この馬を負かせそうな馬は居ないように感じます。

今回の追い切りでは、馬場の真ん中外目で3頭併せの内。この馬は走行距離の長くなるラチ側を走ることが多いので、連戦の疲れによるデキ落ちと見ることもできますし、雨で馬場が悪い中、疲れさせすぎないようにしたと見ることもできます。

評価はB-ですが、この馬は絶対的な能力が高く、近走は追い切りが良く見えなくても勝っています。状態は良くて平行線と見てよく、能力を信じるかどうかが、この馬の取捨の決め手になるでしょう。

穴馬ピックアップ

キタサンブラック以外はすべて穴馬と呼べそうなオッズがつきそうです。1週前追いではシャケトラが抜群でした。前脚を伸びやかに使えており、鮮やかに脚元が回転します。本追い切りはセーブした内容でしたが、好状態でレースに向かえそうです。しかし、この馬はキタサンブラックに次ぐ人気となる可能性もあり、穴馬と呼べるのかどうか微妙です。

その予想オッズ3番人気のミッキークイーンは、本追い切りで手前を替えなかったことが気になりました。全体的な動きは良く、不安点はそこだけ。阪神牝馬Sではきちんと手前を替えており、おそらくレースに行けば問題ないだろうとは考えています。

人気がなさそうな好追い切り馬はレインボーライン。1週前追いと本追い切りがほとんど同じような内容で、タイムは出ていないのですが、まじめに走る完歩には見るべきものがあります。前脚と後脚が同一ライン上で動き、推進力の逃げない体の使い方をできています。タイムを重視すると見逃してしまいそうですが、穴に一考すると面白いかもしれません。

文=JPHB(ひたすら調教診断するだけのブログ

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