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ステイゴールド産駒の特徴は?血統の傾向や距離適性、買い方ガイド


ここではステイゴールド産駒(子ども)の特徴について書いていきます。

種牡馬としてどのような特徴を持っているのか?血統や実際の産駒の成績、性別(牡馬/牝馬)、馬場適性(重馬場、道悪)、距離適性(長距離/中距離/短距離)、ダート適性など、様々なデータから“買い時”を紐解いていきます。

プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
母の父 デイクタス
母の母 ダイナサツシユ
性別
馬齢 8歳
生年月日 1994年3月24日
毛色 黒鹿毛
馬主 (有)社台レースホース
調教師 池江泰郎(栗東)
生産牧場 白老ファーム
産地 白老町
馬名意味  「いつまでも輝く」「輝き続ける」

賞金

総賞金 762,993,000
内付加賞 8,693,000
収得賞金(平地) 346,200,000
収得賞金(障害) 0

能力分析

能力値 評価
絶対能力 B
スピード B
パワー D
スタミナ A

ステイゴールド解説 ~ホームランか三振か、タフな条件に強い長距離砲~

現役時代は「なかなか勝てない馬」でした。「主な勝ち鞍:阿寒湖特別」とやゆされた時期もありました。

しかし、勝ちきれなかっただけで能力が低かったわけではありません。抜群の闘争心を武器にGI戦線で活躍しました。その闘争心は種牡馬となってからも産駒に確実に受け継がれています。

種牡馬としての特徴といえば、とにかくタフな条件に強いこと。

ディープインパクトやキングカメハメハのような“エリート種牡馬”の産駒は疲労に弱かったり、飽きやすかったり、エリートっぽい弱点があります。一方、ステイゴールドはいわば叩き上げの成り上がり種牡馬です。昇級戦で相手が強くなると負けん気の強さを発揮し、馬群を苦にせず、重馬場で期待値を挙げます。

どんなに悪い条件でも諦めない。だから人々に愛されたのでしょうね。

そんな“愛さずにはいられない”馬の産駒たちの特徴を見ていきましょう。

産駒の特徴

・闘争心が持ち味。逆境に強い
・個体によって能力差が激しい
・クラシック血統だが、穴馬基質がある
・パワーがないため、ダートはNG

“買い時”

・内枠に入った馬
・距離短縮馬
・重馬場、荒れ馬場(連続開催時)
・叩き3戦目以降

※考察で使用するデータは特別な注釈がない限り、以下が対象

・過去3年の芝レース
・3番人気以下、かつ単勝100倍未満の穴馬
・2〜5歳
・初出走、およびキャリア26戦以上を除外
・連闘、および半年以上の休み明けを除外

買い時① 内枠に入った馬

負けん気の強いステイゴールド産駒は内枠に入った時に真価を発揮します。

馬群に入って揉まれることを苦にしないどころか、「ジャマだ、ボケー!」と言わんばかりに実力以上の力を発揮してきます。

枠番 勝率 複勝率 単回値 複回値
1枠 4.3% 17.9% 126 71
2枠 6.7% 28.1% 77 110
3枠 8.0% 21.5% 99 78
4枠 5.3% 16.0% 39 75
5枠 7.5% 23.0% 101 88
6枠 3.6% 20.7% 52 72
7枠 5.1% 22.6% 54 77
8枠 4.4% 20.3% 54 90

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

内と外で好走率、回収値ともに大きな開きがあることが分かります。1枠の成績が低いですが、これは1枠が苦手というわけではありません。最近の傾向として、1枠は過剰人気になりがち。一方、詰まるリスクというのは常にある。詰まるリスクは変わっていないのに、人気になっているということで、1枠はあまり妙味がなくなっているんです。(ステイゴールドどうこうではなく、全体的な傾向として1枠の成績がよくなくなっている、という意味です)

ステイゴールドの内枠、特に2、3枠くらいに入ったら狙ってみるといいでしょう。

買い時② 距離短縮馬

前走より短い距離を走る場合、前走よりペースが厳しくなることがほとんどです。厳しい条件になってこそ真価を発揮するのがステイゴールド産駒ですから、当然距離短縮は絶好の買い時になります。

前走距離 勝率 複勝率 単回値 複回値
同距離 6.6% 21.7% 84 78
今回延長 4.6% 21.5% 53 82
今回短縮 5.4% 20.5% 84 92

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

複勝回収値は90オーバーと、標準以上の数字を記録しています。特に距離短縮馬が内枠に入った時は狙い目です。

枠番 勝率 複勝率 単回値 複回値
1枠 7.7% 25.6% 228 115
2枠 6.1% 15.2% 41 130
3枠 6.3% 21.9% 98 130
4枠 4.5% 20.5% 28 124
5枠 7.9% 21.1% 152 77
6枠 0.0% 28.0% 0 83
7枠 7.8% 21.6% 91 65
8枠 2.0% 14.0% 26 38

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.17

ご覧のとおりです。「距離短縮のステイゴールドが内枠に入った時は買い」と覚えておきましょう。

買い時③ 重馬場、荒れ馬場(連続開催時)

スタミナの問われる条件になってこそ、ステイゴールドは実力を発揮します。

好走率が上がっていることに加え、回収値が標準より大幅に高い。

良馬場時の成績より明らかに向上しています。さらに開催が進めば進むほど、期待値が上がります。

日次他 勝率 複勝率 単回値 複回値
初開催 5.3% 19.6% 64 77
連開催 6.6% 26.9% 105 101

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

連続開催時のほうが期待値が高いことがわかります。

買い時④ 叩き3戦目以降

もうステイゴールドという馬は本当にドMですね(笑)。エリートたちは休み明けの期待値が高いわけですが、ステゴ産駒は全く当てはまりません。

むしろ休み明けや叩き2戦目は期待値が低いんです。

間隔 勝率 複勝率 単回値 複回値
2週 4.1% 24.9% 48 98
3週 5.0% 19.9% 90 72
4週 9.0% 25.9% 101 91
5~ 9週 5.5% 21.4% 64 84
10~25週 4.9% 16.9% 63 76

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25
レース検索

間隔 勝率 複勝率 単回値 複回値
明け2戦 7.7% 24.8% 99 93
明け3戦 2.8% 20.0% 83 91
明け4戦 8.2% 27.6% 104 81
明け5戦 6.9% 25.9% 119 118
明け6~ 8.2% 22.4% 82 73

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

ご覧の通り、とにかく休み明けの期待値が低く、使われて良くなっていきます。

とにかくステイゴールドは厳しい条件で買い。反対に生ぬるい条件だとやる気が出ないので、嫌ったほうがいいでしょう。

予想に役立つデータ一覧(芝編)

ここではこの種牡馬に関わる産駒のデータ、傾向を一挙公開しています。予想の参考にお使いください。

※データは2014年1月1日〜2016年12月31日まで
※単勝100倍未満の穴馬は対象外
※新馬戦は対象外
※キャリア26戦以上の消耗した馬は対象外
※連闘、および半年以上の休み明けを対象外

年齢別集計

年齢 勝率 複勝率 単回値 複回値
2歳 8.8% 26.6% 57 77
3歳 10.0% 27.9% 77 82
4歳 10.7% 27.7% 89 73
5歳 9.7% 30.8% 90 102
6歳 16.2% 21.6% 101 54
7歳 0.0% 0.0% 0 0
8歳

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

馬体重別集計

馬体重 勝率 複勝率 単回値 複回値
~399kg 0.0% 12.5% 0 47
400~419kg 8.7% 22.6% 94 91
420~439kg 7.7% 25.8% 64 82
440~459kg 10.3% 27.2% 70 76
460~479kg 10.5% 29.7% 87 83
480~499kg 13.5% 31.2% 94 84
500~519kg 14.3% 37.4% 109 73
520~539kg 0.0% 33.3% 0 56
540~

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

枠番別集計

枠番 勝率 複勝率 単回値 複回値
1枠 12.1% 31.4% 104 83
2枠 12.2% 32.2% 83 97
3枠 10.1% 26.2% 92 74
4枠 9.0% 22.0% 52 69
5枠 10.2% 28.0% 93 82
6枠 8.8% 27.2% 57 67
7枠 9.5% 29.6% 57 78
8枠 9.2% 26.6% 93 93

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

馬番別集計

馬番 勝率 複勝率 単回値 複回値
1番 14.1% 31.5% 133 85
2番 10.6% 29.8% 66 75
3番 14.3% 36.0% 104 115
4番 7.7% 29.5% 34 70
5番 9.1% 29.4% 83 85
6番 12.0% 23.2% 110 68
7番 10.9% 27.7% 69 88
8番 8.3% 20.5% 47 49
9番 10.8% 31.8% 81 80
10番 9.3% 29.3% 54 88
11番 10.8% 32.3% 83 87
12番 6.8% 26.3% 60 66
13番 11.2% 24.3% 100 77
14番 6.6% 20.9% 55 60
15番 11.1% 27.8% 106 127
16番 8.5% 18.3% 133 64
17番 3.0% 27.3% 11 115
18番 0.0% 11.1% 0 72

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

人気別集計

人気 勝率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 36.7% 72.9% 91 98
2番人気 18.6% 48.6% 72 80
3番人気 13.0% 35.1% 77 67
4番人気 11.2% 35.5% 96 85
5番人気 7.0% 25.1% 76 73
6番人気 7.5% 23.8% 105 89
7番人気 3.2% 16.9% 67 80
8番人気 4.2% 17.5% 119 112
9番人気 5.7% 12.0% 152 79
10番人気 1.4% 7.5% 38 58
11番人気 1.0% 8.7% 18 76
12番人気 0.0% 6.1% 0 45
13番人気 0.0% 8.0% 0 114
14番人気 0.0% 4.0% 0 74
15番人気 0.0% 0.0% 0 0
16番人気 0.0% 0.0% 0 0
17番人気 0.0% 0.0% 0 0
18番人気

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

クラス別集計

クラス 勝率 複勝率 単回値 複回値
新馬
未勝利 9.5% 26.9% 76 79
500万下 10.0% 27.1% 78 76
1000万下 13.2% 32.3% 123 94
1600万下 12.9% 34.7% 67 80
OPEN特別 7.4% 24.1% 31 51
G3 7.8% 23.4% 69 91
G2 4.4% 28.9% 7 124
G1 7.7% 23.1% 48 74

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

場所別集計

場所 勝率 複勝率 単回値 複回値
札幌 9.9% 31.9% 110 80
函館 10.8% 27.7% 89 67
福島 9.9% 27.8% 102 78
新潟 10.6% 28.4% 77 78
東京 12.2% 31.5% 87 88
中山 11.2% 32.6% 72 93
中京 6.9% 20.2% 57 61
京都 10.2% 27.0% 88 81
阪神 8.5% 21.7% 54 67
小倉 7.6% 25.9% 74 93

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

距離別集計

距離 勝率 複勝率 単回値 複回値
1000m 0.0% 0.0% 0 0
1150m
1200m 6.0% 18.8% 55 89
1300m
1400m 9.0% 19.5% 79 82
1500m 14.3% 21.4% 258 75
1600m 9.1% 28.6% 75 87
1700m
1800m 11.0% 29.6% 85 78
1900m
2000m 9.6% 26.7% 74 79
2100m
2200m 9.9% 32.6% 99 99
2300m 0.0% 44.4% 0 133
2400m 13.2% 30.9% 77 59
2500m 11.1% 25.0% 48 43
2600m 11.0% 32.9% 64 78
2800m
3000m 40.0% 60.0% 66 144
3200m 66.7% 66.7% 536 190
3400m
3600m 0.0% 50.0% 0 120

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

馬場状態別集計

馬場状態 勝率 複勝率 単回値 複回値
芝・ 良 10.6% 28.9% 79 83
芝・稍重 7.8% 23.0% 87 70
芝・ 重 8.6% 21.9% 60 65
芝・不良 5.9% 41.2% 14 108

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

間隔別集計

間隔 勝率 複勝率 単回値 複回値
連闘
2週 7.1% 29.6% 50 89
3週 10.5% 28.1% 98 76
4週 13.1% 33.9% 82 84
5~ 9週 10.5% 27.7% 80 85
10~25週 8.5% 22.0% 74 73
半年以上
初出走他
不明・他
明け2戦 8.2% 25.1% 73 78
明け3戦 9.9% 29.3% 103 91
明け4戦 10.8% 31.9% 96 78
明け5戦 9.5% 31.0% 90 103
明け6~ 13.8% 32.7% 81 73

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

前走脚質別集計

前走脚質 勝率 複勝率 単回値 複回値
平地・逃げ 8.8% 23.9% 75 58
平地・先行 12.9% 33.6% 104 102
平地・中団 10.5% 28.5% 74 79
平地・後方 7.4% 22.5% 69 72
平地・マクリ 8.6% 31.4% 23 50
3F 1位 15.3% 38.0% 86 76
3F 2位 14.0% 36.0% 87 82
3F 3位 10.0% 29.7% 62 73
3F ~5位 12.4% 30.3% 94 77
3F 6位~ 7.0% 22.0% 74 86

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

前走クラス別集計

前走クラス 勝率 複勝率 単回値 複回値
同クラス 9.6% 27.3% 73 80
昇級戦 11.8% 29.4% 94 80
降級戦 18.3% 39.4% 167 110

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

前走距離別集計

前走距離 勝率 複勝率 単回値 複回値
同距離 11.0% 29.6% 81 82
±200以内 10.3% 29.6% 78 86
±400以内 10.0% 28.4% 76 83
±600以内 10.0% 28.0% 78 81
今回延長 8.7% 26.1% 73 77
今回短縮 10.3% 27.5% 83 84
500m以上延長 10.0% 21.1% 96 49
500m以上短縮 14.0% 18.6% 152 63

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25

前走馬場状態別集計

前走馬場状態 勝率 複勝率 単回値 複回値
ダ→芝 6.3% 10.7% 100 66

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2016.12.25


(C)minafl

2014年に史上3頭目の天皇賞春連覇を達成したフェノーメノ。今年は史上初となる3連覇に向けて期待が高まったが、追い切りの際に繋靭帯炎を発症して出走を断念。そのまま引退することになった。

GI2勝の実績が評価されて社台スタリオンステーションで種牡馬入りが決まり、新たな馬生を歩むことになる。

では、フェノーメノは種牡馬として成功できるのだろうか? 種馬としての可能性を検証していこう。

プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

ステイゴールド
ディラローシェ
母の父 Danehill
母の母 SeaPort
性別
馬齢 6歳
生年月日 2009年4月20日
毛色 青鹿毛
馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 戸田博文(美浦)
生産牧場 追分ファーム
産地 平取町
馬名意味 超常現象、怪物(ポルトガル語)

賞金

総賞金 629,108,000
内付加賞 22,908,000
収得賞金(平地) 172,750,000
収得賞金(障害) 0

種牡馬フェノーメノ徹底分析

熾烈を極めるステイゴールド産駒の種牡馬事情

実はステイゴールド産駒はディープインパクト産駒に勝るとも劣らない競争率となっている。

まず3冠馬でGI6勝のオルフェーヴルが思い出される。凱旋門賞で2年連続2着となったり、阪神大賞典で暴走したりと、人気と実力を兼ね揃えた最強後継種牡馬であることは間違いない。

ただし、彼だけではない。その全兄で2009年の春秋グランプリを連覇したドリームジャーニー、2010年に宝塚記念を制して凱旋門賞で2着となったナカヤマフェスタなどが既に種牡馬入りを果たしている。

さらに現役にはGI6勝のゴールドシップがいて、引退後は種牡馬入りが確実視されている。

まさにステイゴールド産駒の“大渋滞”が巻き起こっているわけだ。

長距離GI2勝というパンチ力不足

オルフェーヴルやゴールドシップに比べてキャリアのパンチ力に欠けていることも、フェノーメノにとってネガティブなポイントだ。

現代の馬作りでは「クラシックディスタンスで結果を出せるかどうか」が重視されている。すべてのホースマンが目指す日本ダービーや、日本における最高賞金レースであるジャパンカップはどちらも芝2400mだ。

年間で4レースしか行われない3000m以上の重賞ウィナーより、2000〜2400mで勝った馬が重視されるのは当然の流れといえる。実際、長距離GIは軽視されがちで、デルタブルース(菊花賞馬)やマイネルキッツ(天皇賞春馬)らは種牡馬入りすらできなかった。

フェノーメノのGI勝ち鞍は天皇賞春の連覇のみ。どうしても見劣ってしまうのだ。

天下の社台スタリオンステーションで種牡馬入りという光脈

もっとも、ポジティブな要素もある。種牡馬入りするスタッドが社台スタリオンステーションという点だ。

社台スタリオンステーションといえば競馬界の誇る最高の種牡馬が管理される施設である。ディープインパクトやキングカメハメハ、ハーツクライといった名だたる種牡馬がズラリ。

となれば、良質の繁殖牝馬が種付けに訪れることは言うまでもない。ライバルが多いとはいえ、社台スタリオンステーションに種牡馬入りしたということは「大きな期待の表れ」といっていい。

フェノーメノのGI勝利は天皇賞春の2回のみと書いたが、天皇賞秋やダービーで2着になるなど、中距離でも結果を残していた。その点が評価されて種牡馬入りしたのだとしたら、社台グループが保有する良血牝馬と交配する可能性も十分にある。そうなれば、成功への道を歩むこともできるはずだ。

差別化できる血統

血統面も他のステイゴールド産駒たちと大きな違いがある。オルフェーヴルやゴールドシップ、ドリームジャーニーはいずれも母父がメジロマックイーンだ。この配合はいわゆるステイゴールド産駒の黄金配合である。ただ言い換えると、同じような配合の馬が“飽和状態”とも表現できる。

極端な話、ステイゴールド×メジロマックイーンの配合馬が種牡馬として成功できないとわかった場合、他の配合馬にチャンスが巡ってくる可能性はある。

フェノーメノは母父デインヒルと、上記の3頭とは一線を介している。母の半兄がジャパンカップ2着のIndigenousというのも血統レベルの高さを感じさせる。

血統が良いというのは才能だ。良血馬でなければ大レースで勝てる可能性は格段に低くなる。そういう意味でフェノーメノは種牡馬として活躍できるだけのポテンシャルを秘めた血統といえる。

輝き続けるフェノーメノから受け継がれる血

今は亡きステイゴールドの血が産駒たちによって未来に繋がれているという状況は大変喜ばしいことだ。

ただし、フェノーメノが種牡馬として成功するためには強力なライバルたちに勝たなければならない。決して簡単なミッションではないだろう。

もっとも、成功できる可能性が限りなくゼロに近い、というわけではない。彼は父が果たせなかった社台スタリオンステーションでの種牡馬入りという難しいミッションをクリアした。チャンスを得たわけだから、成功の可能性は高まったといえる。

“怪物”として親しまれた天皇賞馬は種牡馬としても称賛を勝ち取れるのか。注目してみていきたい。

全競走成績・結果

日付 レース名 着順 人気
150328 日経賞G2 2
141228 有馬記念G1 10 6
141130 JCG1 9
141102 天皇賞秋G1 14 3
140504 天皇賞春G1 4
140329 日経賞G2 2
130623 宝塚記念G1 3
130428 天皇賞春G1 2
130323 日経賞G2 1
121125 JCG1 4
121028 天皇賞秋G1 1
120917 セントラG2 1
120527 東京優駿G1 5
120428 青葉賞G2 1
120304 弥生賞G2 2
120129 500万下* 2
111225 ホープフ 1
111030 新馬 4

集計期間:2011.10.30 ~ 2015. 3.28

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キャリアのスタートは華々しかった。

新馬戦、札幌2歳ステークスを連勝し、3戦目に挑んだ阪神ジュベナイルフィリーズでハープスターを撃破。GI馬の仲間入りを果たした。明け3歳の桜花賞でも2着となり、彼女の将来が明るいものになると誰もが考えたはずだ。

しかし、以降の道のりは決して平坦ではなかった。今回はそんなレッドリヴェールの“現在地”に迫っていこう。

狂った歯車

桜花賞を終え、陣営はオークスではなく、日本ダービーへの参戦を表明した。秋に凱旋門賞への挑戦を見据えたローテーションだった。

ところが、ここから歯車が狂いだす。

牝馬として64年ぶりにダービーを制したウオッカ以来の勝利を目指したが、420キロの小柄な馬体は馬群に沈み、12着に終わった。馬格の小ささは大きなネックとなり、輸送減りすることも分かった。凱旋門賞への挑戦を断念したことは、ご存知の通りだろう。

心機一転、秋は3歳牝馬の王道路線を歩んだが、休み明けのローズステークスで6着に敗れると、秋華賞でも6着止まり。さらにエリザベス女王杯では16着に沈み、見どころのないレースが続いた。

「レッドリヴェールは終わってしまったのか?」。そんな声が聞こえてくるほど、1年前にGI馬となった華々しい姿は霞んでしまっていた。

【次のページヘ】ステイゴールド産駒の特徴と“通説”とは?

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驚異のスタミナ!ステイゴールド産駒のJRA長距離GI勝率が11年以降60%に

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“長距離王決定戦”天皇賞春(GI/芝3200m)が5月3日に京都競馬場で開催され、2番人気のステイゴールド産駒ゴールドシップ(牡6)がGI通算6勝目となる勝利を挙げた。

スタミナ自慢のステイゴールド産駒は昨年、一昨年のフェノーメノに続き、淀の芝3200mで3連勝。また、長距離レースでの強さは天皇賞春に限らない。JRA主催の2500m以上の芝GIでは2011年以降、13レース中8レースでステイゴールド産駒が勝っている。

2011年:菊花賞、有馬記念(いずれもオルフェーヴル)
2012年:菊花賞、有馬記念(いずれもゴールドシップ)
2013年:天皇賞春(フェノーメノ)、有馬記念(オルフェーヴル)
2014年:天皇賞春(フェノーメノ)
2015年:天皇賞春(ゴールドシップ )

勝率は実に60%を超えている。

この他、ステイゴールド産駒はフランスの凱旋門賞(GI/芝2400m)で3度の2着(オルフェーヴル2回、ナカヤマフェスタ1回)を記録。日本の長距離GIと、日本よりスタミナが問われる欧州の大レースで結果を残したことで“JRA屈指のスタミナ種牡馬”の地位を確立している。

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【桜花賞2015有力馬診断】ココロノアイ…実績はメンバー中トップクラス


2015年のクラシックが開幕します。第1弾は牝馬クラシック初戦の桜花賞。タレント揃いのレースで、各馬にどんな強調材料と不安要素があるのでしょうか?

『競馬TIMES』では、編集長であり競馬ライターのJINによる有力馬診断を掲載します。2回目となる今回はココロノアイを取り上げます。

ココロノアイ

ココロノアイの強みは確かな実績だろう。

特にアルテミスステークスは秀逸な内容だった。外枠が圧倒的に不利なレースで大外から先行し、距離を大幅にロスしながらレッツゴードンキらを振りきって勝利した。道中、1ハロン12秒台が1回(しかも12.2)しかないよどみないレースだっただけに、圧巻の内容だったと言っていい。

さらに阪神ジュベナイルフィリーズでは栗東滞在することなく、輸送を克服して不利な内枠から3着に粘り込んだ。力がなければできない芸当である。

前走のチューリップ賞は盤石の競馬。自信の本命を打ったように、戦績を考えれば5番人気明らかに不当な低評価だった。

阪神芝外回りの1600mはごまかしのきかないコースのため、そこで強いレースをしたのなら基本的に信頼してOKだ。

もっとも、不安要素がないわけではない。例えばステイゴールド産駒の牝馬は大成功を収めたことがない。GIを制したのはレッドリヴェールのみ。そのレッドリヴェールにしても、桜花賞で2着になったあとは不振に陥っている。

その辺りをどう評価すればいいのか? 各々、じっくり考えていくべきだろう。

文=JIN(競馬ライター)


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