過去の安田記念(2015年)で馬券に絡んだ血統って?春のマイル王決定戦を切る
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注目される血統って?

まず注目したいのはナスルーラという馬の血です。ナスルーラという血は、

・柔らかい体質を伝える
=体に芯が入るまで時間が掛かるため晩成タイプが多い
・外回り向きの馬が多い
・ハイペースに強い

という特徴があります。日本での代表的な種牡馬にといえばトニービンやテスコボーイなどがいます。トニービン産駒ではエアグルーヴ、ジャングルポケット、テレグノシスなどが東京の芝GIを制しましたし、テスコボーイ産駒ではサクラユタカオーが天皇賞秋を、その仔のエアジハードが安田記念を、またその仔のショウワモダンが2010年の安田記念を制し、父子3代での東京GI制覇は記憶に新しいところです。

種牡馬としては、タニノギムレットとシンボリクリスエスという2頭のロベルト系の種牡馬が安田記念に合っていると考えています。「ロベルト系」という括りですが、前述のナスルーラ系と関わりがある2頭の種牡馬です。

タニノギムレット産駒は今回出走しませんが、パワーのあるブライアンズタイムの仔でリボー系グロースタークのクロスによる重厚さの中に母父クリスタルパレスが入ることによって柔らかさも持ち合わせる馬となっています。代表的な産駒は08、09年の安田記念を連覇したウオッカで、母父も母母父もナスルーラ系の馬でした。他にもスマイルジャックが10年、11年と2年連続で3着になっています。

シンボリクリスエスは父系統ではロベルト系に属しますが、母系のナスルーラやプリンスキロという馬の血の影響を強く受けた柔らかく外回り向きの馬でした。種牡馬としてはロベルトの血を濃く出しているのかダート向きの産駒が多いですが、タニノギムレットと同じように母系のナスルーラの血を持つ馬を刺激すると芝向きの馬となります。

上記の考察に当てはまる馬は過去5年でも、下記のように好走しています。

2010年
1着 ショウワモダン
ナスルーラ系エアジハード×母父ナスルーラ系トニービン×母母父ナスルーラ系ネヴァーベンド

2010年、2011年
3着 スマイルジャック
父タニノギムレット

2012年
1着 ストロングリターン
父シンボリクリスエス、母系にもナスルーラ系の血が多くある

2012年、2014年
ともに2着 グランプリボス
ナスルーラ系サクラバクシンオー×母母父ナスルーラ系セクレタリアト
2012年
3着 コスモセンサー
ナスルーラ系×ナスルーラ系のリヴリアが母父、母母父もテスコボーイ

上記の考察を踏まえた血統的な安田記念のポイントは、

・ナスルーラ系の血を多く持つ馬
・ディープインパクト産駒でも、クラシックで推してきたような「母がノーザンダンサー系のパワー型」よりも「ナスルーラ系の柔らかい晩成タイプ」
・どんなに母系が安田記念にマッチしていても、パワー型のダイワメジャー産駒は割り引き

この3点を踏まえ、かつ人気薄が予想される注目馬を紹介します。

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