ハイレベルだったクイーンカップ

案の定、次走の未勝利戦を圧勝したミッキークイーンは、1勝馬ながら3走目に重賞クイーンカップを選択する。結果は初重賞ながら2着。惜しくも重賞制覇はならなかったものの、このレースは別の点に注目したい。ずばり、かなりのハイレベルレースだったのだ。まずはレースラップを見てみよう。

12.4-11.2-11.5-11.8-12.0-11.4-11.5-12.2

牝馬限定の重賞はスローペースになりやすい。しかしクイーンカップはペースが緩まず、瞬発力に加えて底力やスタミナが求められた。そんなレースで好走し、能力の高さを証明したわけだ。

また、上位入線馬の次走を見てみると……

1着 キャットコイン 桜花賞7着
3着 ロカ チューリップ賞4着、忘れな草賞2着
4着 アンドリエッテ チューリップ賞2着
5着 メイショウメイゲツ アネモネS2着
6着 シングウィズジョイ 3走後フローラS1着
7着 ロッカフラベイビー フラワーC4着、スイートピーS3着

ご覧のとおり、重賞やオープンで軒並み好走している。クイーンカップがハイレベルだったことを出走馬たち自身が証明しているわけだ。

レベルの高いレースで好走し、素晴らしいパフォーマンスを示してきたわけだ。事実、ミッキークイーンも次走、忘れな草賞で勝っている。

オークスで真価を発揮するか

新馬戦で圧巻のパフォーマンスを披露し、レベルの高い重賞で好走した。今回、GI初挑戦となるが、人気になるのは必然といえるのだ。

実際、ミッキークイーンの期待値は高い。ディープインパクト産駒はオークスで(1−3−1−9)とまずまず結果を出している。初年度産駒を除くと、3年連続で好走している。

また、ディープインパクト産駒は初GIにおける期待値が高い。ジェンティルドンナは初GIの桜花賞を制し、キズナも初GIとなった日本ダービーで鮮やかな差しきり勝ちを収めた。ミッキークイーンも同じ道を歩む可能性は十分にある。

桜花賞組が注目を集める中、別路線組が風穴をあけられるのか? その期待を背負う筆頭株が、ミッキークイーンであることは間違いない。

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