ワークフォースを侮るな!過去の欧州系種牡馬との違いと配合から見る注目産駒とは?

ラスティングソングの2013(馬名:クィーンズベスト)

母はフレールジャックやマーティンボロの半姉で、他にもヴィルシーナやダノンシャンティや種牡馬ラーイなど、活躍馬を多く輩出している世界的名牝系に属する。2代母父がヌレイエフだから全体でサドラーズウェルズ≒ヌレイエフ5×3×3となる。

加えて母はヘイロー3×4も持つので素軽さが供給され、これはパワーが前面に出ているワークフォースにとってはプラスになると考えられる。距離適性はマイル寄りに出るだろうが牝馬であれば良いだろう。

グリッターカーラの2013(馬名:フォースマジュール)

母はフレンチデピュティ×フサイチエアデールという良血馬で、ワークフォース×フサンチデピュティという組み合わせからは未勝利戦で高いパフォーマンスをみせているダイワダッチェスが既に登場している。そのダイワダッチェスも本馬と同じミスタープロスペクターのクロスを持っている。更に本馬はダイワダッチェスには無いサンデーサイレンスを2代母父に持っていることも評価できる。また、ヌレイエフのクロスは無いがヘイルトゥーリーズン≒フランシスエス6×5×5で底力の補強は出来ているだろう。

ヴァイスハイトの2013(馬名:フォースリッチ)

母はアドマイヤベガ産駒でランフォルセやノーザンリバーの半姉にあたる。全体でヌレイエフ≒サドラーズウェルズ5×3×4、ミスタープロスペクター4×4となり底力の補強と柔らかさの供給に成功。また、母がヘイロー3×4で素軽さも加わっている。牡馬なのでサンデーサイレンス×トニービンの本格派アドマイヤベガが母父であることもプラスに働きそうだ。

ワークフォースはヌレイエフ≒サドラーズウェルズ4×2という分かりやすい配合なので、種牡馬としてはその部分を活かそうという考えになる。すると当然産駒は近親度が高くなる。産駒の活躍も期待できるが、近親度が高い馬というのは繁殖に上がってから力を発揮することが多いのでワークフォース産駒、特に牝馬は長い目で見ていくと面白いだろう。

数年後には母父ワークフォースの馬がGIを制しているかもしれない。それくらいワークフォースは可能性のある種牡馬なのだ。

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