ウォーエンブレムが種牡馬引退で米国へ!好みでない牝馬への種付けを拒否した変わり者

ウォーエンブレムが種牡馬を引退し、生まれ故郷のアメリカに戻ることが分かった。『Racing Post』が報じている。功労馬飼養施設のオールドフレンズファームでオジジアン、シルヴァーチャームらとともに余生を過ごす。

現役時代はアメリカで2冠馬となり、2002年のエクリプス賞で最優秀3歳牡馬に選ばれた。GI3勝の実績を引っさげて現役を引退すると、サンデーサイレンス系牝馬との交配を想定して社台グループが購入。日本での種牡馬入りが決まった。

しかし、種付けは苦労の連続となった。

性機能障害がないにもかかわらず、特定の牝馬(栗毛で無地の小柄な牝馬)にしか興味を示さなかったため、1年目の種付け等数は7頭にとどまることに。その後、試行錯誤を重ねて種付け数は増加したものの、近年は再び交配を拒むようになっていた。これ以上、種牡馬を続けるのは困難だと判断され、引退の決断が下されたと見られる。

ただし、種牡馬としては優秀で決して数の多くない産駒の中からブラックエンブレム(秋華賞馬)やローブティサージュ(阪神JF1着)といったGI馬を輩出。勝ちあがり率も高かった。

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