5月6日に東京競馬場で行われた日本ダービートライアルのプリンシパルステークス(OP/芝2000m)で、1番人気のキングカメハメハ産駒ダイワキャグニー(牡3)が、2番人気のレッドローゼス(牡3)を押さえて勝利した。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。


目次

レース映像・動画

映像はこちらから(※JRA公式サイト→レース結果のページでご覧いただけます)

結果・着順

2017年 5月 6日(土) 2回東京5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 プリンシパルS
3歳・オープン(馬齢) (混)(指定) 芝 2000m 12頭立

馬名S性齢
8ダイワキャグニー牡31
1レッドローゼス牡32
7ロードアルバータ牡38
3エトルディーニュ牡37
9ニシノアップルパイ牡39
11チャロネグロ牡36
4スイーズドリームス牡35
5ヘリファルテ牡34
12マイネルラプティス牡310
1010スズカメジャー牡33
116コパノミザール牡312
122マイネルユニブラン牡311

LAP 12.8-11.2-11.4-11.8-11.8-11.7-11.5-11.2-12.5-12.4
通過 35.4-47.2-59.0-70.7
上り 71.1-59.3-47.6-36.1
平均 1F:11.83 / 3F:35.49

レース分析

まずはレースラップを見てみよう。

12.8-11.2-11.4-11.8-11.8-11.7-11.5-11.2-12.5-12.4

東京競馬場は時計が出やすい馬場だった。しかし、それにしても評価に値するタイム、レース内容だったと考えていいだろう。

マイネルユニブランがハナを切ってペースを引っ張ると、1000m通過は59秒というハイペースに。しかも最初と残りの2ハロンを除き、ラップタイムはすべて11秒台を刻んだ。非常にタフになり、実力が問われる展開になったと考えていい。

よって、上位人気馬のワンツーという決着は当然の結果といえる。この2頭は十分に評価していいだろう。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 ダイワキャグニー

スタートから好位につけて早めに抜け出して押し切るという王道の競馬だった。最後はさすがにバテてしまったが、先行した馬たちが総崩れとなった中で0.4秒差の1着ならしっかりと評価すべきだろう。

もともとセントポーリア賞では高いパフォーマンスを示していたし、東京が得意なタイプの馬だ。

さすがにダービーは相手が強くなって厳しい可能性が高いものの、可能性を見出したくなるレース内容ではあった。

2着 レッドローゼス

一時はダイワキャグニーをかわそうかという勢いだったが、最後は脚が上がった。コーナーでダイワキャグニーより1頭分だけ外を通ったとはいえ、完全な力負けと言っていいだろう。

それでも力が問われる展開で2着に来られたのは立派だ。ステイゴールド×ガリレオという成長力が期待できる血統をしているため、今後の活躍が期待される。

3着 ロードアルバータ

お母さんのレディアルバローザを彷彿とさせるジリジリとした伸びで3着に食い込んだ。ちなみにレディアルバローザはヴィクトリアマイル3着馬。春のクラシックに出走しながら、古馬になってからも息長く活躍した馬だ。

この馬もまだまだこれからだろう。ジリ貧のため、お母さん同様、阪神や中山のほうが向くかもしれない。

4着 エトルディーニュ

相変わらず安定した走りで掲示板を確保した。上がりが使えないため、基本的にこのくらいの着順で落ち着く。

・地味な血統
・地味な厩舎
・地味な生産者

などなど人気にならないタイプのため、馬券的には追い続けて妙味がありそうなタイプだ。

5着 ニシノアップルパイ

展開が厳しすぎた。5着に粘ったのなら、それなりの評価を与えても。

6着 チャロネグロ

鞍上の田辺裕信騎手いわく「流れについていけなかった。後ろで脚をためるどころか、使っている感じ。厳しい流れだった。期待していたので残念ですが、しょうがないです」とのこと。

7着 スイーズドリームス

勝ち馬と同じような位置にいて、かつ内側を通っていたが、離されてしまった。まだまだ力をつけるのはこれからだろう。須貝調教師も「まだ馬が幼い。これから経験を重ねて成長すれば」 と話している。

8着 ヘリファルテ

コーナーでうまく曲がれず、大きく外に膨れてしまった。

9着 マイネルラプティス

10着 スズカメジャー

コーナーでうまく曲がれず、大きく外に膨れてしまった。母はスプリント路線で活躍したスプリングサンダーということで、距離も長かったか。次走、マイル以下で見てみたい。

11着 コパノミザール

12着 マイネルユニブラン

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