7月25日に中京競馬場で行われた新馬戦(芝1400m)でディープインパクト産駒のワントゥワン(牝2)がデビュー勝ちを飾った。

道中4、5番手で競馬を進めると、直線では外に持ち出して一気に加速。追いすがる内の各馬を置き去りにし、2馬身半差の圧勝劇を演じた。

ワントゥワンの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 検証していこう。


血統評価は?

ワントゥワンは父ディープインパクト、母ワンカラット、その父ファルブラヴという血統。

ワンカラットはフィリーズレビューやキーンランドカップなど、短距離重賞を4勝したスプリンターだ。GIにはあと一歩届かなかったが、桜花賞4着、スプリンターズステークス5着などの実績がある。

ディープインパクトといえばスピードを補完してくれるスピード型の牝馬と相性が良い。母父ファルブラヴといえば桜花賞馬ハープスターと同じ配合である。ファルブラヴ自身は欧州の中距離GI馬だが、種牡馬としてはマイル以下で活躍する馬を多く出している。だからディープインパクトと配合しても重くなりすぎず、活躍馬を出しているのだ。

また、4分の3同血のベアトリッツ(ワンカラットの半妹)は3勝を挙げている。近親で母と兄弟のサンシャインはオープン馬。多くの活躍馬が出ている血統であるため、ワントゥワンも重賞戦線で活躍できるスケール感があると判断していいだろう。

【次のページヘ】ワントゥワンの課題とは?GI戦線で活躍するために必要なこと

おすすめの記事