安田記念2017の予想データ分析…人気馬イスラボニータの優勝が困難な3つの理由


(C)はねひろ

今週は東京競馬場で春のマイル王決定戦の安田記念(GI/芝1600m)が行われる。

上位人気に支持されることが確実なのが、前哨戦のマイラーズカップを制した皐月賞馬イスラボニータ(牡6)だ。トライアルレースを圧勝したことで、本番での飛躍も期待されている。

しかし、イスラボニータが安田記念を制するためには、いくつかの障害をクリアしなければならない。しかも、そのハードルは決して低くない。

今回はイスラボニータが安田記念を制する上でパスしなければならない理由に迫っていこう。


プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

フジキセキ
イスラコジーン
母の父Cozzene
母の母IslaMujeres
性別
馬齢6 歳
生年月日2011年5月21日
毛色黒鹿毛
馬主(有)社台レースホース
調教師栗田博憲(美浦)
生産牧場(有)社台コーポレーション白老ファーム
産地浦河町
馬名意味美しい島(西)

競走成績

レース名距離S着順人気
マイラーG2芝16002
阪神カッG2芝14002
マイルチG1芝16002
富士SG3芝16004
安田記念G1芝16004
産経大阪G2芝20007
中山記念G2芝18003
マイルチG1芝16001
天皇賞秋G1芝20006
毎日王冠G2芝18007
中山記念G2芝18001
JCG1芝24005
天皇賞秋G1芝20001
セントラG2芝22001
東京優駿G1芝24001
皐月賞G1芝20002
共同通信G3芝18001
東京スポG3芝18002
いちょう芝18003
新潟2歳G3芝16004
新馬芝16002

困難な理由その1 安田記念の傾向

まずは安田記念が非常に特殊なレースだということが挙げられる。

このサンデーサイレンス系全盛の時代にあって、安田記念は「父非サンデーサイレンス系が走るレース」なのだ。

実際、良馬場で行われた過去4年の勝ち馬はすべて父非サンデーサイレンス系だった。

ロゴタイプ 父ローエングリン
モーリス 父スクリーンヒーロー
ロードカナロア 父キングカメハメハ
ストロングリターン 父シンボリクリスエス

イスラボニータは父フジキセキ。サンデーサイレンス系である。


イスラボニータやサンデーサイレンス系にとって得意ではないであろう条件で勝ち切るのは困難だと考えられるわけだ。

困難な理由その2 血統の壁①

次にフジキセキ産駒に関して探っていくと、いくつか気になるマイナス要素が浮上してくる。

例えば馬齢を見てみよう。イスラボニータは6歳になったが、実はフジキセキ産駒の牡馬は6歳以上になってからGIで好走した実績がない。

年齢着別度数
2歳0- 0- 0- 6/ 6
3歳2- 8- 2-32/44
4歳1- 0- 2- 9/12
5歳1- 1- 1-16/19
6歳0- 0- 0- 8/ 8
7歳0- 0- 0- 8/ 8
8歳0- 0- 0- 1/ 1

集計期間:1999.12. 5 ~ 2017. 4.30
限定条件:牡・セン馬のみ
※キンシャサノキセキは外国産で育った環境が普通と異なるため、対象外

ご覧の通り、6歳以上は(0−0−0−17)となっている。

なお、フジキセキ産駒でGIを勝ったのは最年長なのはファイングレイン。しかし、5歳春の高松宮記念で、まだ「高齢」とくくれる馬齢ではなかった。

牝馬ではストレイトガールが7歳でGIを勝っているが、牡馬では例がない。6歳のイスラボニータにとって、大きな“血統の壁”が立ちはだかることになる。

困難な理由その3 血統の壁②

もう一つフジキセキ産駒の難点を挙げるとするなら、

東京のマイル戦を得意としていない

という点だろう。フジキセキ産駒は東京だと1400mにめっぽう強いが、距離が一ハロン伸びると成績も一気に落ちてしまう。


例えば過去10年における東京マイル重賞の戦績を見てみよう。

種牡馬着別度数
フジキセキ1- 1- 2-21/25
勝率複勝率単回値複回値
4.0%16.0%1072

集計期間:2007. 2.17 ~ 2016.10.22
限定条件:牡・セン馬のみ

全く芳しくない成績となっている。かろうじてダノンシャンティが勝っているものの、同馬は1番人気だった。回収率を見ても、穴馬がほとんど走っていないことが分かるだろう。

フジキセキ産駒の牡馬は東京のマイル戦、とりわけ重賞レベルではなかなかいい成績が残せていないのだ。

まとめ

いかがだっただろうか? イスラボニータが有力馬の1頭であることは間違いないが、勝ち切るためにクリアしなければならないハードルは決して低くないのだ。

果たしてイスラボニータは今までの傾向を打ち破れるのか? そういった観点から安田記念の出走のときを待つのも面白いだろう。


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