重馬場必至!宝塚記念2017が道悪になったらどうなる?台頭する血統は…

今週は阪神競馬場で春競馬の総決算・宝塚記念(GI/芝内回り2200m)が行われる。

注目を集める“グランプリ”だが、今年はあいにくの天気で行われることが濃厚だ。天気予報を見ると、週中から週末にかけて雨の予報が続いている。土日は曇りになる可能性もあるようだが、週中から雨が降り続く場合、重馬場や不良馬場で行われる可能性も十分に考えられる。


では、宝塚記念が道悪で開催されたら、どんなレースになるのだろうか? 過去の傾向から、探っていくことにしよう。

目次

波乱必至!? 1番人気敗退の歴史

まずは過去10年の道悪開催における宝塚記念の結果を見てみると、一つの共通点があることが分かる。それは……

波乱

である。

日付馬名
2016.6.26マリアライト8
2016.6.26ドゥラメンテ1
2016.6.26キタサンブラック2
2010.6.27ナカヤマフェスタ8
2010.6.27ブエナビスタ1
2010.6.27アーネストリー3
2008.6.29エイシンデピュティ5
2008.6.29メイショウサムソン1
2008.6.29インティライミ11
2007.6.24アドマイヤムーン3
2007.6.24メイショウサムソン2
2007.6.24ポップロック4

1番人気が1度も勝っていない。

昨年は単勝1.9倍のドゥラメンテがマリアライトに屈し、2010年は同じく2.4倍の圧倒的な人気に支持されたブエナビスタがナカヤマフェスタに足元をすくわれた。2008年のメイショウサムソンは2.1倍だったが、5番人気のエイシンデピュティに敗れている。

圧倒的な人気馬がいたとしても、固い決着にならない傾向にあるわけだ。

出走予定馬の道悪成績は?

では出走馬の道悪成績はどういったものなのか?

着別度数
スピリッツミノル4- 0- 0- 2/ 6
サトノクラウン3- 0- 0- 1/ 4
ヒットザターゲット2- 0- 0- 8/10
ミッキークイーン2- 0- 0- 1/ 3
ミッキーロケット1- 3- 0- 1/ 5
ゴールドアクター1- 2- 0- 1/ 4
シャケトラ1- 1- 0- 0/ 2
シュヴァルグラン1- 0- 1- 1/ 3
キタサンブラック1- 0- 1- 0/ 2
クラリティシチー0- 1- 0- 2/ 3
レインボーライン0- 0- 1- 0/ 1

ヒットザターゲットとクラリティシチー以外は好走率50%を超えているため、道悪だからといって評価を上げ下げするのは難しそうだ。

ただし、サトノクラウンはなんと勝率75%と抜群の強さを誇っている。注目して見る価値はありそうだ。

道悪で強調できる種牡馬は?

では出走馬の種牡馬の道悪成績はどうか?

種牡馬着別度数
キングカメハメハ3- 0- 1-20/24
ディープインパクト2- 3- 3-29/37
ステイゴールド2- 2- 1-10/15
マンハッタンカフェ2- 1- 2- 9/14
ハーツクライ1- 0- 0- 9/10
ブラックタイド0- 0- 2- 0/ 2
ディープスカイ0- 0- 0- 1/ 1
種牡馬勝率複勝率単回値複回値
キングカメハメハ12.5%16.7%8436
ディープインパクト5.4%21.6%4874
ステイゴールド13.3%33.3%202158
マンハッタンカフェ14.3%35.7%11894
ハーツクライ10.0%10.0%6328
ブラックタイド0.0%100.0%01145
ディープスカイ0.0%0.0%00

※阪神開催、芝1800m〜
※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※良馬場開催が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外

ディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライといった種牡馬はあまりいい成績を残せていない。一方、ステイゴールドやマンハッタンカフェは好走率、回収率ともに優秀な成績を残している。

キタサンブラックのブラックタイドも好走率は100%だ。しかし、いずれも勝ちきれていないところがポイントになるかもしれない。

まとめ

いかがだっただろうか? 道悪開催の宝塚記念は、例年とは違ったレースになるかもしれない。

道悪も含めて、グランプリを楽しんでみてはいかがだろうか?

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