宝塚記念2017の予想データ分析…4つの血統傾向と不振種牡馬とは?

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今週は阪神競馬場で春競馬の総決算・宝塚記念(GI/芝内回り2200m)が行われる。

開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。

なお、好走血統は過去10年、コース種牡馬成績は2014年以降(精度を高めるために1、2番人気の人気馬、および単勝100倍以上の人気薄、新馬戦、長期休み明けなどの不確定要素が多いレース=血統意外の要因で決着した可能性が高いレースは、集計から除外)を参考に考察していく。


過去10年好走馬血統

着順 種牡馬 母父馬
ディープインパクト エルコンドルパサー
キングカメハメハ サンデーサイレンス
ブラックタイド サクラバクシンオー
キングカメハメハ ダンスインザダーク
ディープインパクト キングカメハメハ
ディープインパクト フレンチデピュティ
ステイゴールド メジロマックイーン
ハーツクライ A.P. Indy
ディープインパクト Machiavellian
ステイゴールド メジロマックイーン
ディープインパクト Unbridled
ディープインパクト Bertolini
ステイゴールド メジロマックイーン
キングカメハメハ トニービン
マンハッタンカフェ Storm Cat
グラスワンダー トニービン
スペシャルウィーク Caerleon
King’s Best Platini
ステイゴールド タイトスポット
スペシャルウィーク Caerleon
グラスワンダー トニービン
ステイゴールド メジロマックイーン
グラスワンダー サンデーサイレンス
アグネスタキオン Chief’s Crown
フレンチデピュティ Woodman
オペラハウス ダンシングブレーヴ
スペシャルウィーク ノーザンテースト
エンドスウィープ サンデーサイレンス
オペラハウス ダンシングブレーヴ
エリシオ サンデーサイレンス

解説・分析:注目血統は?

近年の宝塚記念の注目血統を挙げるとするなら……

・ディクタス
・セントサイモン
・ダンジグ
・“ズブい”ディープインパクト産駒

宝塚記念はタフなシチュエーションで行われる。

・JRA中央4場で最もタフな阪神
・開催が進んで馬場が荒れる時期
・雨が多く、馬場の痛みやすい梅雨

など、タフな状況になりやすい要素が揃っている。

よって、好走するためには「いかにタフな競馬に対応できるか」が焦点になってくる。そうなると、血統的な“裏付け”を持っているかがとても重要になってくる。

まずディクタスから見ていこう。

ディクタスは暑い季節にめっぽう強い。現役時代、真夏に行われるフランスGIのジャック・ル・マロワ賞を制覇し、種牡馬としてサッカーボーイを輩出した。

サッカーボーイはマイルチャンピオンシップを勝っている。しかし、この馬が最高のパフォーマンスを発揮したのは夏に行われた2つのレースだった。

1998年7月3日の中日スポーツ賞4歳Sでは皐月賞馬(そして後の天皇賞秋馬)ヤエノムテキに完勝を収めた。

さらに8月下旬の函館記念ではメリーナイス、シリウスシンボリといったダービー馬2頭、そして牝馬クラシック2冠のマックスビューティを相手に5馬身差の圧勝を収めた。

サッカーボーイは種牡馬となり、ヒシミラクル(宝塚記念馬)らを輩出している。

明らかに真夏に強い血統といえるのだ。

さらにディクタスの血を受け継いでいる種牡馬といえば……

ステイゴールド

宝塚記念における“特注種牡馬”は、母父にディクタスの血を持っている。

オルフェーヴルやゴールドシップだけでなく、ナカヤマフェスタやドリームジャーニーも春のグランプリを制している。

その大きな要因となったのがディクタスの血であることは間違いない。

そしてセントサイモンとダンジグもタフな競馬に強い血だ。

セントサイモンは「史上最高のサラブレッド」と評される歴史的な大種牡馬だ。イギリスのリーディングサイアーに9回も輝いた実績があるように、圧倒的なスタミナと底力を持つ。

ダンジグは暑さにめっぽう強い系統で、持続力が持ち味だ。宝塚記念はタフなレースに加え、阪神芝内回り2200mという持続力が問われるコースで行われる。よって、ダンジグの血がカギになってくるわけだ。

なお、このセントサイモンとダンジグを合わせ持ったのがグランプリ親仔制覇を成し遂げたグラスワンダーである。

なお、この3つの血をすべて持っていた馬が、8番人気という低評価の中で宝塚記念を勝ったナカヤマフェスタだった。

父ステイゴールド(その母父ディクタス)
母父タイトスポット(セントサイモン系)
母母父デインヒル(ダンジグ系)

この3つの血に注目しない理由はないだろう。

なお、近年では“ズブいディープインパクト”の台頭も目立っている。例えば、母父にキングマンボの血が入ったディープインパクトは一瞬の切れ味が削がれる反面、タフな競馬に強い傾向にある。

昨年は母父エルコンドルパサーのマリアライトがドゥラメンテとキタサンブラックを下し、一昨年はデニムアンドルビーが大穴を開けた。

こちらにも注目していくべきだろう。

コース種牡馬別集計

種牡馬 着別度数
キングカメハメハ 3- 0- 4-20/27
マンハッタンカフェ 2- 2- 3- 8/15
ディープインパクト 1- 3- 3-28/35
ディープスカイ 1- 0- 0- 0/ 1
ハーツクライ 0- 2- 3-25/30
ブラックタイド 0- 0- 2- 1/ 3
ステイゴールド 0- 0- 1-15/16
種牡馬 勝率 複勝率 単回値 複回値
キングカメハメハ 11.1% 25.9% 200 88
マンハッタンカフェ 13.3% 46.7% 408 203
ディープインパクト 2.9% 20.0% 38 118
ディープスカイ 100.0% 100.0% 1200 530
ハーツクライ 0.0% 16.7% 0 43
ブラックタイド 0.0% 66.7% 0 193
ステイゴールド 0.0% 6.3% 0 23

※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※良馬場開催が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外

解説・分析:注目種牡馬は?

まずマンハッタンカフェ産駒の台頭が目立つ。また、1頭しか該当馬がいないものの、ディープスカイ産駒も単勝12倍ながら勝っている。

マンハッタンカフェは母父セントサイモン系、ディープスカイは母父ダンジグ系、母母父がセントサイモン系と、宝塚記念の注目血統を色濃く持っている。このあたりも好調の要因となっているのだろう。

一方でハーツクライ産駒は不振。またディープインパクト産駒は回収率こそいいものの、勝ちきれていない。このあたりも普通のコースとはやや違う部分だけに、注意したいところだ。

出走馬血統

キタサンブラック
ブラックタイド
系統 サンデー系
シュガーハート
母父 サクラバクシンオー
系統 Pギフト系
クラリティシチー
キングカメハメハ
系統 キングM系
タイキクラリティ
母父 スペシャルウィーク
系統 サンデー系
ゴールドアクター
スクリーンヒーロー
系統 ロベルト系
ヘイロンシン
母父 キョウワアリシバ
系統 アリダー系
サトノクラウン
Marju
系統 その他ND系
ジョコンダ2
母父 Rossini
系統 ミスプロ系
シャケトラ
マンハッタンカフェ
系統 サンデー系
サマーハ
母父 Singspiel
系統 サドラーズ系
シュヴァルグラン
ハーツクライ
系統 サンデー系
ハルーワスウィート
母父 Machiavellian
系統 ミスプロ系
スピリッツミノル
ディープスカイ
系統 サンデー系
バアゼルクローバー
母父 ラムタラ
系統 ニジンスキー系
ヒットザターゲット
キングカメハメハ
系統 キングM系
ラティール
母父 タマモクロス
系統 グレイS系
ミッキークイーン
ディープインパクト
系統 ディープ系
ミュージカルウェイ
母父 Gold Away
系統 ヌレイエフ系
ミッキーロケット
キングカメハメハ
系統 キングM系
マネーキャントバイミーラヴ
母父 Pivotal
系統 ヌレイエフ系
レインボーライン
ステイゴールド
系統 サンデー系
レーゲンボーゲン
母父 フレンチデピュティ
系統 ヴァイス系


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