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レッドアリオンの血統や今後は?関屋記念1着馬を徹底検証

(C)minafl

8月16日に新潟競馬場で行われたサマーマイルシリーズ第2戦、関屋記念(GⅢ/芝1600m)は、2番人気のレッドアリオンが出負けしながらも先手を奪い、長い直線を凌ぎきって逃げ切り勝ちを収めた。レッドアリオンはこれでマイラーズカップ以来の重賞2勝目で、関屋記念は兄に続いて兄弟制覇となった。

レッドアリオンの血統はどのようなものだろうか、徹底分析を行っていこう。

血統評価は?

レッドアリオンは父アグネスタキオン、母エリモピクシー、その父ダンシングブレーヴという血統。アグネスタキオン産駒による関屋記念勝利は、11年のレインボーペガサス以来、2頭目となった。また、新潟芝マイル重賞では新潟2歳ステークスを含めても、産駒は(3-0-2-7)で複勝率41.7%。単複回収率も100%超えと好相性を誇っている。

レッドアリオンは09年のデイリー杯2歳ステークスなどを制したリディルの全弟で、昨年の関屋記念などマイル重賞6勝のクラレントの半弟。97年のエリザベス女王杯馬エリモシックの全妹にあたる母エリモピクシーもマイルのOP特別ウィナーであり、非常にマイル適性の高い血統といえる。

次走はサマーマイル王者を目指して京成杯オータムハンデ(GIII/中山芝1600m)に進む可能性が高いが、舞台適性には疑問符がつく。兄弟は言うまでもないが、母系を見てもエリモシック(エリザベス女王杯)、エリモハリアー(函館記念3連覇)、エリモダンディー(京阪杯、日経新春杯)など平坦コースに相性がいい。

ただし、レッドアリオンはニュージーランドT2着があり、古馬になってからもニューイヤーS(OP)勝ちや、阪神コースでの勝ち鞍もある。昨年のダービー卿CTは稍重ながらかなりタフな馬場になり、ダート的なパワーのある血統が上位を占める結果となったため14着惨敗も情状酌量の余地ありか。時計の速い決着になりやすい秋の中山前半に行われる京成杯AHであれば、克服も可能だろう。

楽しみなのは得意の京都で行われるマイルCSで、レッドアリオンを手の内に入れた川須騎手とのコンビであれば前々での粘りこみが十分できる。

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悲運の名馬アグネスタキオンが産駒全世代で重賞制覇を達成!活躍を振り返る

代表産駒の1頭ディープスカイ (C)Yusuke Tsutaya

アグネスタキオンが快挙を成し遂げた。

26日に行われたマイラーズカップ(GII/京都芝外回り1600m)をレッドアリオン(牡5)が制した。これで2003年の初年度産駒から数えて6世代連続で重賞を制覇。アグネスタキオンは2009年に死去し、レッドアリオンの世代がラストクロップになることから、すべての世代から重賞ウィナーが出たことになる。

今回は“悲運の名馬”アグネスタキオンの残した足跡を振り返ってみよう。

幻の3冠馬

アグネスタキオンの“悲運の歴史”は現役時代から始まった。

兄にダービー馬アグネスフライトを持つ良血馬はデビュー戦を快勝すると、迎えたラジオたんぱ杯3歳ステークスでジャングルポケットやクロフネといった後のGI馬を完封。“事実上の世代最強馬”となった。3歳になってからも勢いは衰えず、弥生賞を勝って迎えた皐月賞でダンツフレームらを抑えてGI制覇を達成。「3冠濃厚」、「サンデーサイレンスの最高傑作」といった賛辞が紙面を飾った。

しかし、大一番を控えた5月2日に左前浅屈腱炎を発症。引退を余儀なくされた。後のダービー馬ジャングルポケットやNHKマイルカップの覇者クロフネに完勝していたことから「幻の3冠馬」と呼ばれることになった。

種牡馬としての成功

惜しまれつつ引退したアグネスタキオンは種牡馬として大成功を収める。初年度産駒のロジックがNHKマイルカップを制してGI種牡馬の仲間入りを果たすと、2年目には“女傑”ダイワスカーレットを輩出。そして3世代目からダービー馬のディープスカイが出た。

産駒たちは“超高速の粒子”と呼ばれるほどの類まれなスピードを父から受け継ぎ、次々にビッグタイトルを獲得した。結局、4月28日現在までにGI馬は6頭、GI勝利数は10勝、重賞馬は29頭、重賞タイトルは52に上っている。

ネックとなった体質の弱さ

ただし、残念ながら父と同じで体質が弱い産駒が多かった。ダイワスカーレットやディープスカイといった代表産駒をはじめ、故障により引退を余儀なくされた馬は多かった。GI級のポテンシャルを持ちながら、その才能を発揮せずにターフを去った馬もいたはずだ。

誰が言い出したか、“ポキオン”(すぐに「ポキッ」と骨折するため)という不名誉なあだ名がついてしまったほど。体質の弱さが産駒の活躍の幅を狭めてしまった。自身が早すぎる死をとげた背景にも、体質的な問題があったと推測される。

「故障による引退」、「産駒のケガの多さ」、「自信の急死」と度重なる突然の不幸に見舞われることで“悲運の名馬”という印象が強くなっていったわけだ。

産駒の活躍を振り返ろう

ただ、だからといってアグネスタキオンが残した功績が色褪せることはない。

競馬界に数々の足跡を残したし、間違いなく一時代を築いた。ディープスカイやキャプテントゥーレが種牡馬となり、牝系ではダイワスカーレットやレーヴディソールらが大物を出してくれるはずだ。アグネスタキオンのスピードを存分に受け継いだ快速馬が出ることを祈りたい。

最後にアグネスタキオンが残した代表産駒たちを記し、コラムの締めとさせていただく。

GI馬

2003年産(初年度産駒) ※馬名(主な勝ち鞍)
ロジック(NHKマイルカップ)

2004年産
ダイワスカーレット(有馬記念、桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、大阪杯、ローズステークス)

2005年産
ディープスカイ(東京優駿、NHKマイルカップ、神戸新聞杯、毎日杯)
キャプテントゥーレ(皐月賞、朝日チャレンジカップ 2回、デイリー杯2歳ステークス)
リトルアマポーラ(エリザベス女王杯、愛知杯、クイーンカップ)

2008年産
レーヴディソール(阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞、デイリー杯2歳ステークス)

重賞馬

2003年産
ランザローテ(プロキオンステークス)
ショウナンタキオン(新潟2歳ステークス)

2004年産
アドマイヤオーラ(京都記念、弥生賞、シンザン記念)
ショウナンタレント(フラワーカップ)
マイネカンナ(福島牝馬ステークス)

2005年産
アドマイヤコマンド(青葉賞)
ダイワワイルドボア(セントライト記念)
コパノジングー(目黒記念)
レインボーペガサス(関屋記念、きさらぎ賞)

2006年産
ブロードストリート(ローズステークス)
アイアムカミノマゴ(阪神牝馬ステークス)
ジェルミナル(フェアリーステークス)
ヒカルアマランサス(京都牝馬ステークス)

2007年産
リディル(スワンステークス、デイリー杯2歳ステークス)
サンライズプリンス(ニュージーランドトロフィー)
クォークスター(セントライト記念)

2008年産
レッドデイヴィス(シンザン記念、毎日杯、鳴尾記念)
ノーザンリバー(アーリントンカップ、カペラステークス、東京スプリント、さきたま杯、東京盃)
アイアムアクトレス(ユニコーンステークス)

2009年産
グランデッツァ(スプリングステークス、札幌2歳ステークス)
オメガハートランド(フラワーカップ)
オースミイチバン(兵庫チャンピオンシップ、ダイオライト記念)
レッドクラウディア(クイーン賞)
サウンドオブハート(阪神牝馬ステークス)

2010年産
レッドアリオン(マイラーズカップ)

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