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ウインバリアシオンのお披露目会が開催!スプリングファームで種牡馬入り後初めて公の場に

(C)Sleep

青森県軽種馬生産農業協同組合は今年引退して種牡馬入りしたウインバリアシオンの展示会およびお披露目会を8月30日に開催すると発表した。

開催の経緯に関しては「近隣の生産者や熱心なファンの方々に元気な姿を見ていただきたいという所有者の方の希望と熱い思いが形となりました」とのこと。

当日は馬が落ち着いていれば写真撮影も可能。日程は8月30日の14時〜15時を予定している。

ウインバリアシオンは5月3日に行われた天皇賞春(GI/芝3200m)で左前浅屈腱不全断裂により競走能力喪失と診断されたことで引退が決まった。当初は乗馬になる予定だったが、種牡馬入りのオファーがあり、青森のスプリングファームで第2の馬生をスタートすることになっていた。

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ウインバリアシオンが青森で種牡馬入り決定も…待ち受ける厳しい現実

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5月3日に行われた天皇賞春(GI/芝3200m)で左前浅屈腱不全断裂により競走能力喪失と診断されたウインバリアシオン(牡7)が、青森で種牡馬入りすることが関係者への取材で分かった。

新天地は青森――。

天皇賞春で故障した後、ウインレーシングクラブは「乗馬として繋養される予定」と公式HP上で明かした。一時はJRAが「種牡馬入り」と報じたものの、同クラブは「連絡の行き違いがあった」として、改めて「乗馬の予定」と発表していた。

しかし、ノーザンホースパークへ移った後、状況が一変して種牡馬入りが決まった。二転三転したウインバリアシオンの去就問題はようやく決着したと見てよさそうだ。

種牡馬入りできたものの現実は厳しく……

競走馬として、自分の血を未来に残せるというのは貴重なことだ。ただし、種牡馬入りを手放しで喜んではいられない。スタッドインするのが青森というのは引っかかる点だ。

青森の競馬関係者の方々には敬意を払いたい。ただし、繁殖牝馬の質としてはかなり落ちる。また、青森県内にいる良血牝馬は北海道で種付けするのが一般的だ。そうなると、ウインバリアシオンにいい牝馬が回ってくる可能性はかなり低いと考えていい。

実際、青森に繋養されている種牡馬を見てみると……

オールセンプー
グリーンアプローズ
サニングデール
スクワートルスクワート
デビッドジュニア
トウカイワイルド
メジロベイリー
など

種牡馬入りできるかできないかの境目にいた馬や、北海道で結果を残せずに“都落ち”した馬がほとんどだ。ウインバリアシオンの評価は彼らと同程度のものと考えていい。そうなると、種牡馬として成功できる可能性はほとんどないと言わざるをえないだろう。

ウインバリアシオンは引退後、ノーザンホースパークで乗馬になる予定だった。実際、今回の種牡馬入りの話はウインレーシングクラブの手から離れた段階で進められたものだったという。言い方を変えると、ノーザンホースパークで第2の馬生を着実に歩みだそうとしていたわけだ。

そう考えると、成功の可能性が高いとはいえない青森での種牡馬入りがウインバリアシオンにとって最善の未来だったのか、分からなくなってくる。種牡馬として成功できなかった場合、タップダンスシチーの“消息不明騒動”のようにたらい回しになったり、最悪のケースが待ち受けていたりしないとも限らないからだ。

返す返す、自分の血を未来に残せるというのはかけがえのないことである。その権利を得られる馬は、本当に一握りでしかない。そのチャンスをふいにする理由もない。ただし、現状を冷静に分析すると、ウインバリアシオンの種牡馬入りを手放しで喜ぶことは難しい。

逆境でこそ力を発揮するハーツクライの血が覚醒するといいが、そういったことを言うのがはばかられるほど、厳しい現実が目の前に広がっているのだ。

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ウインバリアシオンが種牡馬になれなかった“事情”…経営方針と血の飽和

(C)arima0208

【追記】5月6日、一転して種牡馬入りが決定!

ウインバリアシオンが種牡馬入り!乗馬から一転、オルフェーヴルと“再戦”へ

【追記】5月7日、JRAの発表が誤報だったと判明……やっぱり乗馬に

ウインバリアシオンは乗馬へ…JRA発表は行き違い「血統背景で種牡馬入り困難」


残念な一方が飛び込んできた。

ウインバリアシオン(牡7)が乗馬に――。

5月3日に行われた天皇賞春(GI/芝3200m)で左前浅屈腱不全断裂により競走能力喪失と診断されたウインバリアシオンが引退して乗馬になると、ウインレーシングクラブが発表したのだ。日本ダービー、菊花賞、天皇賞春、そして有馬記念と、GIで計4度の2着がありながら種牡馬入りできなかった。競馬ファンとしては率直に残念でならないニュースだと感じる。

●おすすめ記事→ウインバリアシオンは引退し乗馬に…GIで4度の2着も種牡馬になれず

ただし、冷静にウインバリアシオンの背景にある“事情”を見ていくと、乗馬という判断が「やむなし」だったことが分かる。彼の背景にあったものとは、何だったのだろうか?

ウインレーシングクラブの“事情”

ウインバリアシオンの馬主は一口クラブのウインレーシングクラブだ。

ウインレーシングクラブは過去2度の身売りがあった。現在は「マイネル・コスモ軍団」の傘下となり、“総帥”岡田繁幸氏の三男である岡田義広氏が代表を務めている。

前身は「ゼンノ」の冠名で知られる大迫忍オーナーが社台グループの後ろ盾を得て、多くの有力種牡馬の産駒を走らせてはいた。しかし、厳しい経営状況が続き、岡田総帥に身売りした経緯がある。

その中で大きな影響を受けたの馬こそ、ウインバリアシオンなのだ。

同馬の生産牧場は社台系のノーザンファームだ。前記の大迫オーナー時代に生産された馬であることが分かる。ダービーや菊花賞で2着となり、古馬になってからも7歳まで第一線で活躍し続けた背景には、クラシック競走に適した教育を行うノーザンファームの存在があった。特に放牧先としてノーザンファームしらがきが使えたことが大きかったと考えられる。

ただし、取引が行われた後、クラブはマイネル軍団の傘下に入った。

マイネル軍団と社台グループはライバル関係にあり、経営方針や理念が全く異なる。その状況下でライバルの放牧先を使うことは特例といっていい。

ウインバリアシオンの背景には「身売り」や「馬主のライバル関係」といった複雑な事情があり、少なくない“摩擦”があったと考えられる。

馬の余生を変えた「経営方針」という非情な現実

ノーザンファーム生産馬だからといって、社台グループが引退後に面倒を見るとは限らない。

特にそれがマイネル軍団の傘下にいる馬となればなおさらだ。

さらにマイネル軍団の総帥岡田繁幸氏の意向も見え隠れする。

2014年、マイネル軍団が所有するハーツクライ産駒の馬たちは11回出走して未勝利に終わった。一方でお気に入りのステイゴールド産駒は148回出走して14勝を挙げている。出走頭数、戦績ともに偏ったものとなっていて、岡田総帥が惚れ込む馬とそうでない馬では待遇に大きな違いが出てくると推察される。

また、前述のとおり、種牡馬入りするとなると、社台グループとの兼ね合いが生じてくる可能性がある。そう考えると、乗馬という選択はある意味当然の結果なのかもしれない。

“血の飽和”

仮にこういった状況がなかったとしても、ウインバリアシオンが種牡馬入りするのは難しかったと考えられる。理由はひとつ。“血の飽和”だ。

現在の日本競馬界にはサンデーサイレンス系の種牡馬が山ほどいる。

しかもウインバリアシオンの場合、父のハーツクライは常にリーディングサイアー争いの上位にいる現役バリバリのトップサイアーだ。加えて2014年の世界最高レーティングを獲得したジャスタウェイが満を持して種牡馬入りしている。

そうなると、GIタイトルのないウインバリアシオンの需要がないことは残念ながら頷けてしまう。

種牡馬入りの選定はあくまで「人」が行うモノ

種牡馬入りではなく乗馬という結果に驚かれた方も多かったはずだ。

GI未勝利とはいえ、4度の2着があり、7歳まで第一線で活躍したのだから評価されてもおかしくない。ブラックタイドやオンファイアのようにGI未勝利でありながらディープインパクトの兄弟という血統を評価されて種牡馬入りする馬はいる。2度の屈腱炎の印象は良くないものの、同じように故障を経験したカネヒキリも種牡馬入りしている。

そう考えると、競走成績や血統背景といった側面以外の“大人の事情”が嫌でも見えてきてしまう。

(“タラレバ”になってしまうが)前身の大迫オーナーの元で社台グループと懇意な関係であったなら、もしかしたら種牡馬入りが可能だったかもしれない。

競馬は人が競争馬を創り、人が競争馬を走らせるモノだ。

様々な事情が重なりあう関係者たちの狭間で翻弄されたのが、ウインバリアシオンという馬だったのかもしれない。

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稀代のバイプレーヤー!ウインバリアシオンとステゴ産駒の“闘争”の歴史

(C)Sleep

ウインバリアシオンが現役生活にピリオドを打った。5月3日に行われた天皇賞春(GI/芝3200m)で起こったアクシデントにより競争能力を喪失し、引退を余儀なくされたのだ。

GIで2着になること4回。常に第一線で活躍し続けたが、遂にビッグタイトルを取れなかった。

しかし、ウインバリアシオンの輝きが色褪せることはない。“主役”になることはできなかったが、競馬ファンの心にその名前は深く刻まれたはずだ。そんな“稀代のバイプレーヤー”のキャリアを振り返ると、ある馬たちとの“戦いの歴史”があったことが分かる。

名馬だけで名勝負は生まれない

“オルフェーヴル世代の不動のNo.2”。ウインバリアシオンを思い浮かべるとき、そんなフレーズが頭をよぎるのではないだろうか?

彼らは常に名勝負を演じてきた。

不良馬場の中で行われた2011年の日本ダービーでは馬場をもろともしない2頭の追い比べが競馬ファンの心をがっちり掴んだ。オルフェーヴルの3冠がかかった菊花賞では最後方からのまくりという奇策に出た。結果、及ばなかったものの、上がり最速をマークしてライバルを脅かした。

さらにオルフェーヴルの引退レースとなった2013年の有馬記念でも“定位置”の2着を確保。気づけばキャリアで8回あった2着のうち、4回がオルフェーヴルの2着という結果となった。

名作に名脇役あり。名勝負は名馬だけでは生まれない。オルフェーヴルという怪物の物語が名作として語り継がれるなら、そのかたわらには必ずウインバリアシオンがいる。まさに“助演男優賞”を送るにふさわしい、記憶に残る“名脇役”だった。

続ステゴ産駒との戦い

オルフェーヴルが引退したあとも、同じステイゴールド産駒との戦いは続いた。

2014年の春の天皇賞では初のGI制覇を期待されたが、それを阻んだのがステイゴールド産駒のフェノーメノだった。振り返るとGI2着が4回、そのすべてで勝ち馬がステイゴールド産駒だったのだ。

日本ダービー2着 優勝オルフェーヴル(ステイゴールド産駒)
菊花賞2着 優勝オルフェーヴル
有馬記念2着 優勝オルフェーヴル
天皇賞春2着 優勝フェノーメノ(ステイゴールド産駒)

さらに最後のチャンスと位置づけられていた今年の春天でも、優勝したのはステイゴールド産駒のゴールドシップだった。引退レースとなったレースの勝ち馬までもがステイゴールド産駒だったというのは感慨深い。

GIタイトルは取れなかったが……

遂に無冠のまま現役生活を終えることになった。

ただし、彼が世代屈指の馬であったことは間違いない。たまたま“怪物”と同じ年に生まれてしまったことで悲運のキャリアを送ることになったが、力がなければ“助演男優賞”は取れない。

今のところ、今後に関する一報は伝わってきていないが、おそらく種牡馬になるのだろう。こういう馬こそ、種牡馬としてチャンスを与えてあげてほしい。たまたまタイトルが取れなかっただけで、GI級の力を持っていたことは間違いないのだから。

実力が競走成績に見合わない馬というのは稀にいる。フロックでGIを取る馬がいる中、ウインバリアシオンがタイトルホルダーでないというのは不思議な感じがする。

しかし、いや、だからこそ、ウインバリアシオンという馬は愛らしく、オルフェーヴルと同じようにファンに愛されたのかもしれない。彼の第2の馬生が明るいものになることを期待する。再びライバルと同じ土俵に立つのだろうから、今度は追いつき、追い越すくらいの活躍を願いたい。

ファンはきっと、ライバルとの新たな戦いに胸を躍らせることになるのだろう。そういう未来があればいいし、それが競馬の、何にも代えがたい魅力なのだから。

【追記】5月5日、ウインレーシングクラブはウインバリアシオンが「乗馬」となると発表。なんとも残念……。

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