ストレイトガールの血統・今後の展望は?ヴィクトリアマイルの覇者を徹底分析

東京競馬場で行われたヴィクトリアマイル(GI/芝1600m)は、5番人気のストレイトガールがゴール前でケイアイエレガントを交わし、悲願のGI初制覇を成し遂げた。18番人気のミナレットら、人気薄での決着となり、3連単2000万円を超える大波乱となった。

ストレイトガールの血統背景や将来性はどんなものなのだろうか? 徹底分析を行っていこう。


血統評価は?

ストレイトガールは父フジキセキ、母ネヴァーピリオド、その父タイキシャトルという血統。フジキセキ産駒の中央GI勝ちは昨年皐月賞のイスラボニータ以来10頭目で、ヴィクトリアマイル制覇は07年のコイウタ、08年のエイジアンウインズに続き3頭目となった。

牝系をさかのぼると、5代母ラバテラからは88年京都記念などGⅡを3勝したカシマウイングが出ており、4代母ミリーバードは89年の桜花賞馬シャダイカグラを輩出。さらに3代母タイセイカグラは、99年京成杯、神戸新聞杯を勝ち、皐月賞でも2着したオースミブライトや、03年関屋記念など重賞3勝の牝馬オースミコスモを産んでいる。一族にとっては、シャダイカグラ以来の中央GI勝利となった。

さらなる飛躍とリベンジへ

ストレイトガール自身は以前、輸送に弱いところがあり、4歳時には函館で4連勝するなど滞在競馬でオープンまでのし上がってきた。しかしこのところは、中京、新潟や香港でも結果を残すなど精神面も成長。雨の影響を大きく受けた馬場で行われた昨年からの国内スプリントGI3戦では、3着、2着、11着と頂点には手が届かなかったが、今回良馬場で能力をフルに発揮することができた。

6歳ながら衰えは見られず、今後もGI戦線での活躍が期待できる。昨年は3着に敗れた香港スプリントで、リベンジを果たす可能性も十分あるのではないか。

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