重馬場、不良馬場、道悪に強い馬や血統は?種牡馬ベスト・ワースト5を発表/芝編

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競馬といえば、雨がつきもの。自然の中で行われるスポーツのため、どうしても天候に左右される面が出てくる。良馬場が得意な馬、道悪(やや重、重馬場、不良馬場)が得意な馬、というのは存在する。

馬券を買っているファンからしても、馬場の変化が与える影響は気になるところだろう。馬場が変わったことによってバッタリ走らなく馬、反対に激走する馬というのはいる。

そこで、今回は重馬場、不良馬場にフォーカスし、パフォーマンスを挙げる血統、下げる血統を見ていくことにしよう。

重馬場の鬼ランキング

※集計条件
・3番人気以下
・単勝100倍以内
・キャリア25戦以内
・連闘、半年以上の休み明けは対象外
・15件以上、

1位 ワークフォース

ナカヤマフェスタとヴィクトワールピサが挑戦した2010年の凱旋門賞を勝った馬として知られている。他にもイギリスダービーを勝つなど確かな実績を残して日本で種牡馬入りを果たした。

欧州の大レースを勝った馬らしく、道悪やタフなレースは大得意。良馬場のレースではディープインパクトやキングカメハメハといった種牡馬の産駒たちの後塵を拝しているが、馬場が渋れば強さを発揮する。

良馬場でスピード負けしてきた馬が道悪のレースに出てきたときは特に注目だ。

2位 メイショウサムソン

こちらはワークフォースと違い、日本で現役生活を送った。もっとも、血統的には完全に重馬場巧者だ。

父父サドラーズウェルズは欧州の大種牡馬で、父のオペラハウスはキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス(キングジョージ)など、GIで3勝を挙げている。父オペラハウスの産駒も道悪が大得意だったことで知られていて、タフな馬場に強い血統的な裏付けがあるわけだ。

さらに母父のダンシングブレーヴは道悪の鬼として知られている。実際、母父ダンシングブレーヴの道悪成績を見てみると……

勝率 複勝率 単回値 複回値
15.0% 30.0% 612 167

というように、驚異的な成績を残しているわけだ。

ちなみにメイショウサムソンもやや重のダービーや天皇賞秋を勝っている。オペラハウス、ダンシングブレーヴという道悪配合のため、メイショウサムソンとその産駒も当然のように道悪が得意なのだ。

3位 ハービンジャー

キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを11馬身という圧倒的大差で勝った実績を持っている。欧州の大レース、しかも極めてスタミナとタフさが求められるキングジョージで歴史的な大勝を収めたことから、相当のスタミナを持っていると憶測される。

実際、やはり産駒の実績を見ても道悪巧者ぶりが目立つ。

2014年以降、単復回収率は150%を超えているし、1、2番人気を含めなくても好走率は20%を軽く超えている。

4位 アドマイヤムーン

アドマイヤムーンは2007年にドバイデューティーフリー、宝塚記念、ジャパンカップなどに優勝し、年度代表馬に選出されたことで知られている。宝塚記念はやや重開催だったし、ドバイの馬場は日本よりも重たい。重たい馬場で走った実績があるわけだ。

なお、アドマイヤムーン産駒といえばある程度、距離の壁があることで知られている。

道悪開催のときも同じで、1500m以下の距離で抜群の実績を残している。反面、マイル以上になると成績はがくんと落ちる。

基本的に短距離の道悪巧者と考えておいたほうが良さそうだ。

5位 スペシャルウィーク

1998年の東京優駿、1999年の天皇賞 (春) 、天皇賞 (秋) 、ジャパンカップを制した日本競馬史上最高クラスの1頭だ。現役時代、やや重より悪い馬場のレースに出走したことは4回あったが、その成績は……

(4−0−0−0)

と、全勝を誇っている。ちなみに武豊騎手の悲願がかなったレースでもあるダービーも、やや重開催だった。

産駒見ても道悪で強い馬は多い。ブエナビスタはやや重の天皇賞秋をぶっちぎりで制し、インティライミは重馬場の宝塚記念で11番人気ながら3着に激走した実績を持っている。そしてリーチザクラウンは“田んぼ”の中で行われた日本ダービーで2着になった。

産駒の成績を見ても、道悪に強い種牡馬であることが一目瞭然だろう。

5位 エンパイアメーカー

エンパイアメーカー自身はダート馬だった。産駒もダートで活躍する馬が多いが、比較的芝でも走れる馬を輩出している。

もっとも、芝では芝種牡馬にスピード負け、瞬発力負けをしてしまう場面がどうしても出てくる。よって、良馬場よりスピードが求められない道悪を得意としているわけだ。

重馬場苦手ランキング

ワースト1位 キングヘイロー

父ダンシングブレーヴということで道悪巧者と思われがちだが、意外と道悪で結果を出せていない。18頭走って好走したのはたった1頭。しかも3番人気馬が3着に入るのがやっと……という実績しかない。

イメージとしては道悪が得意そうであるものの、割引をしたほうが懸命そうだ。

ワースト2位 グラスワンダー

こちらも意外に思えるが、意外と成績は良くない。グラスワンダー自身は道悪のレースに出走した経験を持っていないが、産駒を見てみると意外と苦手な馬が多いことが分かる。

代表産駒のアーネストリーはやや重より悪い馬場で7回走っているが、なんと勝ったのは「0」。2、3着に好走しているとはいえ、10勝も挙げていてほとんどのレースで上位人気に支持されている馬が未勝利というのは、苦手と言われても仕方ないはずだ。

スクリーンヒーローも唯一の道悪で3番人気4着、サクラメガワンダーも未勝利で勝って以降は4回走って0勝と、結果が出せなかった。

ワースト3位 デュランダル

鋭い切れ味が持ち味のデュランダル産駒は、道悪だと特徴が出ない。デュランダル自身も現役時代は道悪で(0−1−0−1)と勝てなかった。

代表産駒を見ると道悪のレースを勝っている馬がいるし、サンプル数も少ないので断言はしにくいものの、少なくとも得意ではなさそうだ。

ワースト4位 ヨハネスブルグ

フィーニクスステークス (G1) ・モルニ賞 (G1) ・ミドルパークステークス (G1) と欧州の2歳G1を3連覇し、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル (G1) も制覇。2歳時に7戦7勝という驚異的な強さを発揮し、2001年にカルティエ賞およびエクリプス賞の最優秀2歳牡馬に選ばれた実績を持つ。

欧州で実績を残した種牡馬だけに道悪が得意なように思えるが、実際には好走率10%以下という残念な成績しか残っていない。あまり高い評価をするのはよくなさそうだ。

ワースト5位 キンシャサノキセキ

2010年、2011年の高松宮記念を勝ったスプリント王。しかし、道悪はあまり得意ではなかった。重馬場のオーシャンステークスを勝った実績はあるが、通算では(1−0−0−4)とイマイチ。特に凡走した4レースではすべて1番人気に支持されていたが、馬券に絡むことはできなかった。この事実を見ても、道悪があまり得意でなかったことが分かる。

番外編 ディープインパクト、ハーツクライ、キングカメハメハは……

番外編として、リーディング上位の種牡馬についても触れておこう。彼らは好走率としては下位に入らない。しかし、良馬場時と比べると明らかに成績を落としている。

特に穴馬の好走率が低く、ディープインパクトとハーツクライの複勝回収値は60程度、キングカメハメハに至っては55前後といったところだ。

基本的に良馬場で好成績を残している馬は、重馬場になるとパフォーマンスを落とす可能性がある。必ずしもそうとはいえないものの、パフォーマンスを落とさないという保証がないことも事実なのだ。

まとめ

いかがだっただろうか? 年に何度かは必ず道悪開催があるため、こちらのデータを参考に、馬券を組み立てていただけたら幸いだ。

種牡馬別集計

種牡馬 着別度数
ワークフォース 3- 2- 1- 12/ 18
メイショウサムソン 4- 7- 2- 27/ 40
アドマイヤムーン 6- 6- 3- 40/ 55
スペシャルウィーク 3- 2- 4- 25/ 34
エンパイアメーカー 2- 0- 3- 15/ 20
タニノギムレット 3- 2- 3- 25/ 33
クロフネ 1- 4- 3- 25/ 33
ジャングルポケット 2- 4- 7- 42/ 55
ハービンジャー 5- 6- 6- 55/ 72
フジキセキ 1- 1- 2- 13/ 17
ブラックタイド 2- 1- 4- 23/ 30
ダイワメジャー 8- 4- 7- 67/ 86
チチカステナンゴ 2- 1- 1- 15/ 19
マンハッタンカフェ 5- 4- 5- 53/ 67
シンボリクリスエス 2- 4- 8- 53/ 67
コンデュイット 1- 1- 2- 16/ 20
ダンスインザダーク 1- 1- 2- 16/ 20
バゴ 0- 2- 1- 12/ 15
ディープインパクト 10- 17- 11-154/192
キングカメハメハ 8- 8- 5- 86/107
マツリダゴッホ 2- 4- 1- 29/ 36
サムライハート 0- 3- 0- 13/ 16
ハーツクライ 3- 5- 6- 64/ 78
ステイゴールド 4- 11- 5- 95/115
ヴィクトワールピサ 2- 1- 1- 19/ 23
サクラバクシンオー 0- 1- 3- 20/ 24
タイキシャトル 2- 2- 1- 27/ 32
ネオユニヴァース 5- 1- 1- 41/ 48
ゼンノロブロイ 3- 3- 5- 70/ 81
メイショウボーラー 2- 0- 1- 21/ 24
キンシャサノキセキ 1- 3- 0- 29/ 33
ヨハネスブルグ 1- 1- 0- 21/ 23
デュランダル 0- 0- 1- 16/ 17
グラスワンダー 0- 1- 0- 17/ 18
キングヘイロー 0- 0- 1- 17/ 18
種牡馬 勝率 複勝率 単回値 複回値
ワークフォース 16.7% 33.3% 260 362
メイショウサムソン 10.0% 32.5% 240 128
アドマイヤムーン 10.9% 27.3% 162 92
スペシャルウィーク 8.8% 26.5% 250 105
エンパイアメーカー 10.0% 25.0% 110 98
タニノギムレット 9.1% 24.2% 210 88
クロフネ 3.0% 24.2% 62 96
ジャングルポケット 3.6% 23.6% 54 95
ハービンジャー 6.9% 23.6% 234 165
フジキセキ 5.9% 23.5% 47 73
ブラックタイド 6.7% 23.3% 83 260
ダイワメジャー 9.3% 22.1% 173 104
チチカステナンゴ 10.5% 21.1% 106 96
マンハッタンカフェ 7.5% 20.9% 81 80
シンボリクリスエス 3.0% 20.9% 18 76
コンデュイット 5.0% 20.0% 26 67
ダンスインザダーク 5.0% 20.0% 44 41
バゴ 0.0% 20.0% 0 105
ディープインパクト 5.2% 19.8% 59 63
キングカメハメハ 7.5% 19.6% 61 56
マツリダゴッホ 5.6% 19.4% 62 99
サムライハート 0.0% 18.8% 0 59
ハーツクライ 3.8% 17.9% 29 63
ステイゴールド 3.5% 17.4% 42 63
ヴィクトワールピサ 8.7% 17.4% 214 72
サクラバクシンオー 0.0% 16.7% 0 93
タイキシャトル 6.3% 15.6% 24 35
ネオユニヴァース 10.4% 14.6% 148 58
ゼンノロブロイ 3.7% 13.6% 46 68
メイショウボーラー 8.3% 12.5% 247 59
キンシャサノキセキ 3.0% 12.1% 42 29
ヨハネスブルグ 4.3% 8.7% 67 36
デュランダル 0.0% 5.9% 0 37
グラスワンダー 0.0% 5.6% 0 12
キングヘイロー 0.0% 5.6% 0 8

集計期間:2014. 2. 8 ~ 2017. 5. 6



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