秋華賞2017の予想データ分析…5つの消しで好走率4割、回収率210超

今週は京都競馬場で牝馬クラシック最終戦の秋華賞(GI/芝内回り2000m)が行われる。

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。

人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?(※データは過去10年、かつ同一条件で行われたものに限る)


目次

ポイント1 休み明け、叩き4戦目以降は消し!

牝馬の重賞ということで、

・順調に使われてきたか

ということが、まず重要になる。牝馬は体調管理が難しいため、牡馬のように突然良化することが少ない。しっかりと使われてきた馬を選んでいくのがいいだろう。

間隔着別度数
連闘0- 0- 0- 0/ 0
2週0- 0- 1- 5/ 6
3週0- 1- 1- 8/ 10
4週7- 8- 5- 59/ 79
5~ 9週3- 1- 2- 54/ 60
10~25週0- 0- 1- 22/ 23
半年以上0- 0- 0- 1/ 1
初出走他0- 0- 0- 0/ 0
不明・他0- 0- 0- 0/ 0
明け2戦7- 6- 6- 79/ 98
明け3戦3- 2- 3- 17/ 25
明け4戦0- 0- 0- 7/ 7
明け5戦0- 0- 0- 3/ 3
明け6~0- 1- 0- 12/ 13
間隔勝率複勝率単回値複回値
2週0.0%16.7%01035
3週0.0%20.0%059
4週8.9%25.3%60103
5~ 9週5.0%10.0%3221
10~25週0.0%4.3%06
半年以上0.0%0.0%00
初出走他
不明・他
明け2戦7.1%19.4%48130
明け3戦12.0%32.0%78100
明け4戦0.0%0.0%00
明け5戦0.0%0.0%00
明け6~0.0%7.7%027

休み明けはほとんど好走例がない。また、叩き4戦以上の使い詰めの馬もよくない。そもそも牝馬クラシックの王道を歩む馬は夏に休んでいる。もちろん上がり馬が台頭するケースもあるが、そういう馬はオークスの時期や夏に1度使って賞金を稼ぎ、トライアルからここに挑んでくる。

夏に何戦も使わなければいけなかった時点で「その程度の馬」という判断ができるわけだ。

ポイント2 前走重賞以外は消し!

牝馬クラシック最終戦ということで、さすがに条件クラスから参戦してくる馬にチャンスが回ってくることは少ない。

前走クラス着別度数
新馬0- 0- 0- 0/ 0
未勝利0- 0- 0- 0/ 0
500万下0- 0- 1- 5/ 6
1000万下0- 1- 0- 19/ 20
1600万下0- 0- 1- 1/ 2
OPEN特別1- 0- 0- 36/ 37
G32- 1- 2- 15/ 20
G27- 8- 5- 59/ 79
G10- 0- 1- 11/ 12
前走クラス勝率複勝率単回値複回値
新馬
未勝利
500万下0.0%16.7%093
1000万下0.0%5.0%09
1600万下0.0%50.0%0205
OPEN特別2.7%2.7%275
G310.0%25.0%47358
G28.9%25.3%6097
G10.0%8.3%012

前走は最低でも重賞を使っていることが条件になる。

ポイント3 キャリア10戦以上は消し!

キャリアが多すぎる馬もマイナスだ。理由は以下の2つだ。

・消耗している可能性がある
・そもそも弱い馬である可能性がある

夏を越えて強くなる馬もいるが、そういう馬は大抵春までのキャリアが少ない。使われ続けて急に強くなるケースはほとんどないため、キャリアが多い馬は「普通に弱い馬」と判別できるわけだ。

キャリア着別度数
10戦~0- 2- 0- 44/ 46
キャリア勝率複勝率単回値複回値
10戦~0.0%4.3%020

46頭走って好走したのは2頭のみ。基本的には軽視でOKだろう。

ポイント4 前走後方待機は消し!

秋華賞はコーナー4回の小回りで行われる。直線の末脚よりコーナーを上手く回る器用さが求められる。だからこそ、春先に末脚の爆発力で人気を集めた馬が凡走し、ここまで期待を裏切ってきた器用貧乏タイプの馬が台頭するのだ。

前走脚質着別度数
平地・逃げ1- 0- 0- 14/ 15
平地・先行3- 2- 4- 44/ 53
平地・中団5- 8- 5- 70/ 88
平地・後方1- 0- 1- 17/ 19
平地・マクリ0- 0- 0- 2/ 2
前走脚質勝率複勝率単回値複回値
平地・逃げ6.7%6.7%188
平地・先行5.7%17.0%6361
平地・中団5.7%20.5%31141
平地・後方5.3%10.5%1529
平地・マクリ0.0%0.0%00

基本的に後方一気タイプの馬は軽視すべきだろう。

ポイント5 関東の騎手は消し!

・小回りコース
・器用さが重要

この2つの条件がカギに秋華賞において、騎手の役割は普段より重要になる。

・どこで仕掛けるか
・どこで控えるか
・どのポジションを取るべきなのか

こういった、コース形態を熟知した上での判断が求められる。必然的に経験豊富な関西の騎手が有利になる。

騎手分類着別度数
美浦1- 2- 0- 57/ 60
栗東9- 8- 10- 89/116
騎手分類勝率複勝率単回値複回値
美浦1.7%5.0%39
栗東7.8%23.3%55136

差は歴然だろう。栗東留学が流行るまで関東馬が全く走らないレースだった、という背景もあるが、ここまで差が出るというのは騎手の慣れの差も大きいのだ。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
7- 5- 7-24/43
勝率複勝率単回値複回値
16.3%44.2%120306

なんと、好走率は44%超、回収率も210%オーバーという極めて優秀な成績となっている。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

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