もしサトノクラウンが種牡馬になったら?血統から導く3つの成功の可能性

ドゥラメンテがレースレコードで完勝した第82回日本ダービー。オルフェーヴル以来の2冠馬の誕生となり、秋は菊花賞で3冠を目指すのか、それとも凱旋門賞に参戦するのか動向も注目されます。

しかし、今回スポットを当てるのはドゥラメンテではありません。2冠馬に遅れること0.3秒の3着になったサトノクラウンです。

というのも、サトノクラウンは外国産馬です。日本で蔓延しているサンデーサイレンスの血を持たない彼がもし種牡馬となった場合、かなりの活躍が期待できると考えています。その根拠をまとめてみました。


理由① サンデーの血を持たず、ノーザンDの血も濃くない

日本は大種牡馬サンデーサイレンスの血が蔓延しています。よって、サンデーサイレンスの血を持たない優秀な種牡馬が求められています。その筆頭であるキングカメハメハは現在サンデーサイレンスの仔であるディープインパクトと激しいリーディングサイアー争いをしています。サトノクラウンはサンデーサイレンスの血を持たず、これだけでも種牡馬としての価値はあるといえます。

また、ディープインパクト産駒の活躍馬は母方がノーザンダンサー系のパワー血統であることが多く、サトノクラウンがノーザンダンサー4×5×7と、それほどノーザンダンサーの血が強調されてない点もプラスといえます。

理由② ディープインパクト牝馬との配合の場合

ディープインパクト産駒は優れた瞬発力を伝える、ということはあまりにも有名な話です。その瞬発力の源はどこにあるのかというと、父父ヘイローと母父母父のサーアイヴァーだと考えています。特にサーアイヴァーは鋭い瞬発力を武器にイギリス2冠馬となった馬です。この2頭は似たような血を多く持っていて、ニアリークロスとなります。

サトノクラウンも母ジョコンダⅡがサーアイヴァー4×4というクロスの持ち主で、それが瞬発力の源であると考えられます。

ディープインパクト産駒の牝馬にサトノクラウンを種付けした場合、ヘイロー≒サーアイヴァー6×6×4×6となり、更なる切れ味の増幅を期待できます。

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