今週は福島競馬場でラジオNIKKEI賞(GIII/芝1800m)が行われる。

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。

人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?


目次

ポイント1 前走上がり上位は消し!

福島芝1800mは小回りコースだ。直線の短いコースでいかにうまく立ち回れるか、という能力が求められる。

よって、今まで中央4場のような広いコースで末脚を武器に勝ち上がってきたような馬は、適性が合わない可能性が高い。

前走脚質勝率複勝率単回値複回値
3F 1位10.7%21.4%4441
3F 2位7.1%7.1%3515
3F 3位6.7%6.7%6724
3F ~5位5.0%30.0%36215
3F 6位~4.5%19.7%76101

前走上がり1位から勝ち馬が5頭出ているように、全くダメというわけではない。適性がどうだろうが、強い馬は強いからだ。

しかし、回収値を見れば歴然だろう。穴馬がほとんど走っていないことが分かる。

基本的に上がり上位の末脚を使わずにここへ来るような馬を狙ってみるのが面白い。(今回は1位〜3位を切り捨て)

ポイント2 休み明けは消し!

ラジオNIKKEI賞では休み明けの馬が全く結果を残せていない。

間隔着別度数
連闘0- 0- 0- 1/ 1
2週0- 0- 0- 9/ 9
3週4- 1- 2- 22/ 29
4週1- 0- 1- 6/ 8
5~ 9週4- 8- 6- 64/ 82
10~25週0- 0- 0- 14/ 14
半年以上0- 0- 0- 1/ 1
間隔勝率複勝率単回値複回値
連闘0.0%0.0%00
2週0.0%0.0%00
3週13.8%24.1%134193
4週12.5%25.0%285100
5~ 9週4.9%22.0%2978
10~25週0.0%0.0%00
半年以上0.0%0.0%00

15頭走って馬券圏内はゼロ。掲示板に載った馬すらいない。

順調にここへ歩みを進めてきた馬を選ぶのがベターだろう。

ポイント3 前走500万条件は消し!

同じく臨戦過程を見ていくと、500万条件をステップにしてきた馬がほとんど結果を出せていないことが分かる。

前走クラス着別度数
新馬0- 0- 0- 0/ 0
未勝利0- 0- 0- 0/ 0
500万下2- 1- 2- 40/ 45
1000万下3- 1- 1- 17/ 22
1600万下0- 0- 0- 0/ 0
OPEN特別2- 5- 2- 21/ 30
G30- 0- 0- 7/ 7
G22- 0- 0- 11/ 13
G10- 2- 4- 20/ 26
前走クラス勝率複勝率単回値複回値
新馬
未勝利
500万下4.4%11.1%2323
1000万下13.6%22.7%232248
1600万下
OPEN特別6.7%30.0%22101
G30.0%0.0%00
G215.4%15.4%13140
G10.0%23.1%0103

好走したのは45頭走って5頭のみ。しかも、その5頭の内4頭は1、2番人気。残りの1頭にしても5番人気だった。

つまり、500万条件で圧倒的なパフォーマンスを披露して人気に支持されるような素質馬なら一考の余地はあるものの、穴馬に入り込む余地はほとんどないということだ。

ポイント4 前走マイル〜2000m以外は消し!

ラジオNIKKEI賞で上位に来るためのポイントの一つとして、1800mの前後の距離から参戦してくることが挙げられる。

前走距離着別度数
1200m0- 0- 0- 2/ 2
1300m0- 0- 0- 0/ 0
1400m0- 0- 1- 3/ 4
1500m0- 0- 0- 0/ 0
1600m3- 3- 5- 41/ 52
1700m0- 0- 0- 0/ 0
1800m0- 3- 2- 34/ 39
1900m0- 0- 0- 0/ 0
2000m4- 2- 1- 13/ 20
2100m0- 0- 0- 1/ 1
2200m0- 0- 0- 7/ 7
2300m0- 0- 0- 0/ 0
2400m2- 1- 0- 16/ 19
前走距離勝率複勝率単回値複回値
1200m0.0%0.0%00
1300m
1400m0.0%25.0%060
1500m
1600m5.8%21.2%65142
1700m
1800m0.0%12.8%031
1900m
2000m20.0%35.0%173146
2100m0.0%0.0%00
2200m0.0%0.0%00
2300m
2400m10.5%15.8%9052

ご覧の通り、マイル〜2000mを使ってきた馬の成績がいい。一方、それ以外の距離になると、好走率が極端に落ちる。

2001m以上になると、スタミナに寄りすぎてしまうため、スピードに対応できなくなるためだ。特に3歳のこの時期に2400mで勝ち負けしているような馬は総じてズブい傾向にある。1800mの重賞で馬券になるのはなかなか困難なのだ。

ポイント5 斤量55.5キロ以上は消し!

3歳限定ながらハンデ重賞ということで、やはり低斤量馬のほうが穴を開けやすい傾向にある。

斤量着別度数
~49kg0- 0- 0- 0/ 0
49.5~51kg0- 0- 0- 10/ 10
51.5~53kg2- 2- 3- 46/ 53
53.5~55kg5- 6- 4- 41/ 56
55.5~57kg2- 1- 2- 20/ 25
57.5~59kg0- 0- 0- 0/ 0
59.5~0- 0- 0- 0/ 0
斤量勝率複勝率単回値複回値
~49kg
49.5~51kg0.0%0.0%00
51.5~53kg3.8%13.2%43109
53.5~55kg8.9%26.8%8899
55.5~57kg8.0%20.0%5156
57.5~59kg
59.5~

55.5キロ以上になると、回収値が極端に落ちしていることが分かる。実績馬は人気になりやすいため、重い斤量を背負う中で買うメリットがあまりないのだ。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
2- 5- 4-25/36
勝率複勝率単回値複回値
5.6%30.6%113241

なんと、好走率は30%超、回収率も170%オーバーという極めて優秀な成績となっている。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

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