トーセンスターダムとトゥザワールドに勝機は?クイーンエリザベスS2015を展望

オーストラリアのロイヤルランドウィック競馬場で4月11日に行われるクイーンエリザベスステークス(GI/芝2000m)にトゥザワールド(牡4)とトーセンスターダム(牡4)の2頭が出走する。

クイーンエリザベスステークスは南半球の秋シーズンのビッグイベント『ザ・チャンピオンシップ』における主要レースの一つ。同イベントは1週間に1日ずつ、計2週にわたって行われ、2週目の最高賞金レースがクイーンエリザベスSだ。

果たして日本馬はオーストラリアで新たな快挙を達成できるのか? 探っていくことにしよう。

目次

想定人気

1番人気 クライテリオン
2番人気 トゥザワールド
3番人気 アデレード
4番人気 トーセンスターダム
5番人気 ルーシアバレンティーナ

1番人気が想定されたコントリビューターは回避が決定。日本馬は2頭とも場人気に支持されている。

ライバルたち

コントリビューターの回避によって最大のライバルとなるのがクライテリオンだ。昨年のシドニーにおけるクラシックレース、ローズヒルギニー(GI/芝2000m)とオーストラリアンダービー(GI/芝2400m)で勝利。ここ2走は勝ってこそいないものの、3、2着と高いレベルを維持している。

前走のジョージライダーステークス(GI/芝1600m)ではリアルインパクトに敗れているが、敗因は距離が短かったことになると言われている。得意の中距離に戻れば、実力上位だろう。

アデレードも注目したい存在だ。ここまでキャリア8戦4勝、GI2勝という実績を持っている。しかも今まで3着以内を1度も外したことがない。昨年のコックスプレート(GI/芝2040m)ではクライテリオン、ハッピートレイルズらに先着している。

他にも前走のTHE BMW(GI/芝2000m)でトゥザワールドとともに好走したビートゥンアップや、先週のドンカスターマイルでカーマデック、リアルインパクトに次ぐ3着となったロイヤルディセント、前走GI初勝利を飾ったスピルウェイなどが控えている。

日本馬制覇の可能性は?

ではトゥザワールドとトーセンスターダムにチャンスはあるのか?

結論から言えば、十分に勝つ可能性はある。

日本の芝中距離路線は世界的に見てもレベルが高い。事実、この2頭は前走、初の海外遠征ながら、しっかりと2着に好走している。状態が上がっているとすれば、ここでも好勝負になるはずだ。

しかも2頭は4歳馬であり、短い期間でも成長してくる可能性がある。特にトーセンスターダムは近親にカンパニーやトーセンジョーダンがいる晩成血統だ。十分に上積みは見込める。

また、「人間面」でも強調できる。

池江泰寿調教師はオルフェーヴルの凱旋門賞、トレイルブレイザーのブリーダーズカップターフなど、海外遠征の経験が豊富だ。ノウハウは分かっている。

先週はリアルインパクトが惜しくも2着となった。今週は先週以上に期待ができるし、いい結果になる可能性は十分だろう。

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