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混戦のマイル王決定戦を制したのは、桜花賞で苦杯をなめた牝馬だった。

5月7日に東京競馬場で行われたNHKマイルカップ(GI/芝1600m)で、2番人気のクロフネ産駒アエロリット(牝3)が、13番人気のリエノテソーロ(牝3)を押さえて勝利した。1番人気のカラクレナイ(牝3)は17着に終わった。

勝ち馬の勝因、敗れた馬たちの敗因は何だったのか? 振り返っていくことにしよう。

レース映像・動画

映像はこちらから(※JRA公式サイト→レース結果のページでご覧いただけます)

結果・着順

2017年 5月 7日(日) 2回東京6日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第22回NHKマイルカップ
3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 1600m 18頭立

馬名S 性齢
16 アエロリット 牝3 2
14 リエノテソーロ 牝3 13
6 ボンセルヴィーソ 牡3 6
15 レッドアンシェル 牡3 7
11 オールザゴー 牡3 16
8 タイムトリップ 牡3 10
12 ミスエルテ 牝3 5
13 トラスト 牡3 17
1 モンドキャンノ 牡3 3
10 10 ディバインコード 牡3 11
11 5 プラチナヴォイス 牡3 8
12 7 ジョーストリクトリ 牡3 9
13 3 アウトライアーズ 牡3 4
14 2 キョウヘイ 牡3 14
15 9 タイセイスターリー 牡3 15
16 17 ナイトバナレット 牡3 18
17 4 カラクレナイ 牝3 1
18 18 ガンサリュート 牡3 12

LAP 12.4-10.9-11.2-11.6-11.8-11.3-11.3-11.8
通過 34.5-46.1-57.9-69.2
上り 69.0-57.8-46.2-34.4
平均 1F:11.54 / 3F:34.61

レース分析

まずはレースラップを見てみよう。

12.4-10.9-11.2-11.6-11.8-11.3-11.3-11.8

この週の東京は時計が早く、プリンシパルステークスでもレースレコードが出ていた。淀みのないペースで流れて1分32秒台で決着したのもうなづける。

注目したいのは上がりのタイムだ。時計が出る馬場にも関わらず、上がりは34秒台だった。他のレースでは上がり32秒台が出ていたことを考えると、もっと出てもおかしくなかった。にもかかわらず34秒台にとどまったのは、それだけ道中のペースが流れてタフな展開になったから、と言えるだろう。

馬場自体は前有利だったため先行馬が残る形になったが、十分に差しも届くような展開だっただけに、割とフラットなレースになったのではなかったか。

出走馬勝因、敗因、次走への展望

1着 アエロリット

抜群のスタートから好位をキープし、そのまま押し切るという王道の競馬だった。最後の直線では一時リエノテソーロに詰め寄られながら、しっかりと振り切る勝負根性を見せた。

多くの人が「桜花賞は何だったんだ」と思ったに違いない。

それにしても横山典弘という騎手は本当にわからないものだ。好スタートを切ったのだから、もっと内に入れてロスのない競馬を選択することはできた。にもかかわらず、内に入れることはなく、コーナーは内ラチから4、5頭目を通るロスの多い競馬だった。通常であれば考えられないような乗り方ではあるが「勝てば官軍」ということで、この競馬が正解だったということなのだろう。

クロフネ産駒ということで距離の限界はあるはず。今後はマイル以下の路線で活躍していくことになるだろう。下手に距離を伸ばそうとしなければ、今後も活躍していけるのではないか。

2着 リエノテソーロ

まさかまさかの2着。この馬も外枠からロスの多い競馬だったが、最後は差し切らんと言わんばかりに伸びてきた。ダートGI馬ということで、どうしてもダート馬というイメージが付いていたが、思い起こせば芝のスプリント戦で2連勝、アネモネステークスでも4着となっていたのだから、完全なダート馬ではなかったということだ。

今後はどの路線にいくか、検討中だろうが、芝でここまで走れるのであれば素直に芝を選択肢たほうがよさそうだ。馬体重が450キロ程度しかないため、ダートの重賞路線で活躍することはかなり厳しいと考えられる。まずは芝で戦績を重ね、難しければ再びダートに活躍の場を求めればいいのではないか。

3着 ボンセルヴィーソ

ダイワメジャー産駒らしい先行力と粘りで3着を確保した。馬場自体は前に有利だったものの、ペースはそこまで緩まなかったため、単なる先行馬の粘り込みで片付けるのはかわいそう。それなりに評価していいレースだった。

4着 レッドアンシェル

五分のスタートだったが、ポジションは後方に。もともと追走するのが得意ではない馬のため、ある程度致し方なかったが、結果として位置取りが上位勢との差になった。福永祐一騎手も「前が残る馬場で差し馬には厳しかったですが、そんな中、差し込んできたのはこの馬だけです。よく頑張っています」と話している。

ただし、もし前の残る馬場と分かっていたのなら、もう少し位置取りを気にしてもよかったのでは?

5着 オールザゴー

6着 タイムトリップ

7着 ミスエルテ

この日は位置取りがすべてだった。さすがに4コーナーで13番手からでは届かない。

8着 トラスト

9着 モンドキャンノ

いいスタートから好位をキープし、絶好の競馬をした。クリストフ・ルメール騎手も「いいスタートを切ってリラックスして走れていましたし、折り合いもついていました。息も入りましたが、全然反応してくれませんでした。わかりません」と話していたほど。

おそらくここまで反応がなかったというのは、距離の問題である可能性が高い。キンシャサノキセキ×サクラバクシンオーという短距離血統のため、直線が長くてごまかしが効かない府中のマイルGIは厳しかったのではないか。

今後は距離を縮めてどこまでやれるか、見てみたいところ。

10着 ディバインコード

11着 プラチナヴォイス

12着 ジョーストリクトリ

13着 アウトライアーズ

位置取りが悪かったのがすべて。また、上位勢のほとんどが1400m以下で実績があったように、短距離馬向けの流れになったと考えられる。中距離を経験してきたこの馬にとって、追走するだけでも一苦労、といった流れだったはずだ。

距離を伸ばして改めて見てみたいところ。

14着 キョウヘイ

15着 タイセイスターリー

16着 ナイトバナレット

17着 カラクレナイ

悪くない競馬だったように思うが、全く反応がなく、ズルズル後退していくだけだった。もし安直に敗因を求めるなら距離の長さだろうか。ただし、桜花賞で4着だったように、体力的な問題があったようには考えづらいが……。

18着 ガンサリュート



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