キタサンブラックの血統や将来性は?菊花賞1着馬を徹底分析

10月25日に京都競馬場で行われた菊花賞(芝外回り3000m)でブラックタイド産駒のキタサンブラック(牡3)が悲願のクラシック制覇を果たした。

内枠からスタートしたキタサンブラックは、道中好位につけてジッと進出の機会をうかがいと、最後の直線で内をついて加速。一気に抜け出し、最後は追いすがるリアルスティールをおさえて入線。オーナーの北島三郎さんも悲願だったGI制覇を果たした。

キタサンブラックの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。


血統評価は?

キタサンブラックは父ブラックタイド、母シュガーハート、母父サクラバクシンオーという血統。

母父が短距離血統のサクラバクシンオーということで、皐月賞3着、セントライト記念制覇の割に評価が低かった(5番人気)ものの、そんな低評価を覆す激走となった。

キタサンブラックの母系を見ると、決して長距離GIに向いていたわけではないことが分かる。母父サクラバクシンオーはもちろんのこと、母母父はジャッジアンジェルーチ。米国のダート血統で、スタミナ血統とは言いがたい血統構成をしている。

それでも菊花賞を制すことができた理由は、大きく分けて2つ考えられる。

一つはキタサンブラックの力が突出していたことだ。

キタサンブラックは菊花賞では5番人気という低評価だった。おそらく、長距離向きではない血統が影響したと考えられる。

しかし、冷静に考えてみると……

・皐月賞3着
・重賞2勝(前哨戦のセントライト記念を含む)
・ダービーは大外枠で参考外にできる内容

というように、出走馬中屈指の実績馬だった。1、2番人気のリアルスティールやリアファルが同じく馬券に絡んだ点を見ると、実力が反映されやすいレース、あるいは馬場状態だったことが分かる。

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