日本ダービーに届かなかった馬たち〜トーセンバジル、シュヴァルグランら〜/権利取れず編

一生に一度しか出られないレース――。

華やかなムードに包まれる“世代最強決定戦”の3歳クラシックに競馬ファンは心を揺さぶられる。

ただし、それだけが競馬ではない。脚光を浴びる馬たちの影にはいつの時代も“届かなかった馬”がいる。今回は日本ダービーに出走できなかった馬たちに、スポットライトを当ててみたい。

権利を取れなかった馬たち

トーセンバジル ※除外濃厚
(父ハービンジャー・母ケアレスウィスパー・牡3歳・藤原英昭厩舎)

未勝利戦、葉牡丹賞で2勝を挙げた。満を持して臨んだ弥生賞で5着、京都新聞杯では4着と惜敗が続き、クラシックに届かず。近親にトーセンジョーダンやトーセンスターダムらがいる良血馬だけに、秋に巻き返すことが期待される。

シュヴァルグラン
(父ハーツクライ・母ハルーワスウィート・牡3歳・友道康夫厩舎)

ヴィルシーナの半弟という良血馬。1勝馬ながら京都2歳ステークスや毎日杯、京都新聞杯と重賞で使われてきた。期待の高さがうかがえるが、賞金加算には至らなかった。

アッシュゴールド
(父ディープインパクト・母オリエンタルアート・牡3歳・池江泰寿厩舎)

オルフェーヴルやドリームジャーニーの全弟。デイリー杯2歳ステークスで2着、きさらぎ賞で3着と重賞戦線で活躍したが、毎日杯でよもやの15着大敗となり、クラシック戦線から離脱した。

グレーターロンドン
(父ディープインパクト・母ロンドンブリッジ・牡3歳・大竹正博厩舎)

母は桜花賞2着のロンドンブリッジ。遅れてきた大物の1頭だ。新馬戦を快勝したが、2戦目の山吹賞で2着に敗れ、クラシックには届かなかった。

遅れてきたヒーローたちの今後に期待

今回取り上げた馬たちは多くが「超」がつくほどの良血だ。高いレベルで活躍するポテンシャルを秘めている。春のクラシックに届かなかった無念を、秋や古馬になってから晴らしてほしい。

“届かなかった馬たち”の奮闘に期待するのも、競馬の楽しみの一つではないだ。彼らの今後に注目したい。

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