ゴールドアクターはアルゼンチン共和国杯を制して父の同じ道を歩めるのか?

2015年11月8日に東京競馬場で行われるアルゼンチン共和国杯(GII/芝2500m)で人気に支持されることが濃厚なのがゴールドアクター(牡4)だ。

3歳クラシックでは菊花賞で3着に食い込み、世代屈指の力があることを証明した。その後、約10カ月間、休養することとなったが、休み明け初戦を快勝すると、2走目の準オープン、オクトーバーステークスも快勝。満を持してアルゼンチン共和国杯へ臨んでくる。

果たしてゴールドアクターは父スクリーンヒーローと同じ道を歩むことができるのだろうか?


出世レースのアルゼンチン共和国杯

アルゼンチン共和国杯といえばジャパンカップや有馬記念で飛躍を目指す馬たちが集まるレースとして知られている。特に近年は“出世レース”というイメージが定着した。

昨年の勝ち馬フェイムゲームは今年の天皇賞春で2着に食い込み、2着のクリールカイザーはアメリカジョッキークラブカップでゴールドシップらを一蹴。

2年前の2着馬アドマイヤラクティはオーストラリアでGI馬となり、11年の勝ち馬トレイルブレイザーはジャパンカップやブリーダーズカップターフで4着になるなど、GIでも善戦した。

アルゼンチン共和国杯で好走した馬の多くが、後にGIで活躍しているのだ。

そして、他の何よりも“出世レース”というイメージを印象づけた馬こそ、ゴールドアクターの父であるスクリーンヒーローだろう。

当時、スクリーンヒーローは準オープン馬に過ぎなかった。前走のオクトーバーSでは2着。準OPですら勝ち切れない馬だった。

しかし、アルゼンチン共和国杯では後の天皇賞馬ジャガーメイルに競り勝って重賞初制覇を成し遂げると、続くジャパンカップではウオッカ、ディープスカイ、メイショウサムソンという3世代のダービー馬を蹴落として一気にGI馬への階段を登った。まさに銀幕に映される映画のようなシナリオで、出世街道を歩んだのだ。

関係者はゴールドアクターにも同じ道を歩むよう、期待を寄せているはずだ。

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