エプソムカップ2017の予想データ分析…アストラエンブレムらの優勝が困難な3つの理由

(C)Y.Noda

今週は東京競馬場でエプソムカップ(GIII/芝1800m)が行われる。

上位人気に支持されることが確実なのが、4歳のダイワメジャー産駒アストラエンブレムとタイセイサミットだ。前走は2頭ともメイステークスに出走し、ワンツーフィニッシュ。同じ東京芝1800mで行われたレースで好成績を残したことで、「重賞でも」と期待されている。

しかし、アストラエンブレムとタイセイサミットがエプソムカップを制するためには、いくつかの障害をクリアしなければならない。しかも、そのハードルは決して低くない。

今回はアストラエンブレムとタイセイサミットがエプソムカップを優勝する上でパスしなければならない理由に迫っていこう。

アストラエンブレムのプロフィール
〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

ダイワメジャー
ブラックエンブレム
母の父 ウォーエンブレム
母の母 ヴァンドノワール
性別
馬齢 4 歳
生年月日 2013年4月6日
毛色 鹿毛
馬主 (有)シルクレーシング
調教師 小島茂之(美浦)
生産牧場 ノーザンファーム
産地 安平町
馬名意味 矢(サンスクリット)+母名の一部

タイセイサミットのプロフィール
〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

ダイワメジャー
ヴァインドレッサー
母の父 エンドスウィープ
母の母 ヴァイオレットラブ
性別
馬齢 4 歳
生年月日 2013年5月18日
毛色 栗毛
馬主 田中成奉
調教師 矢作芳人(栗東)
生産牧場 社台ファーム
産地 千歳市
馬名意味 冠名+頂上

困難な理由1 ローテーション

まずは2頭の共通点から探っていこう。アストラエンブレムもタイセイサミットも、前走は同じメイSを使っている。

しかし、エプソムカップとメイSの相性は非常に良くない。

というのも、過去10年におけるこのローテーションの成績を見てみると……

前走メイS(0−0−0−10)

なんと、1頭も好走していないのだ。キングストリートやロジチャリスが2番人気に支持されるなど、10頭の中には人気馬もいた。しかし、馬券圏内に入ったことは一度もない。ベタではあるが、好ましい要素でないことは確かだろう。

困難な理由2 ダイワメジャー産駒その1

そして2頭ともダイワメジャー産駒という点で共通している。もともとダイワメジャー産駒は東京芝1800mが得意だった。特に下級条件では穴を開けることが多かった。

しかし、こと重賞になると話は変わってくる。

ダイワメジャー産駒はディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒に比べて切れ味がない。直線の長い東京コースだと、どうしても切れ負けしてしまう。特に中距離に近づけば近づくほど、この傾向は顕著になってくる。

実際に東京で行われた芝重賞におけるダイワメジャー産駒の成績を見てみよう。

距離 着別度数
1400m 2- 2- 2-10/16
1500m 0- 0- 0- 0/ 0
1600m 4- 2- 6-36/48
1700m 0- 0- 0- 0/ 0
1800m 1- 0- 0- 8/ 9
1900m 0- 0- 0- 0/ 0
2000m 0- 0- 1- 4/ 5
2100m 0- 0- 0- 0/ 0
2200m 0- 0- 0- 0/ 0
2300m 0- 0- 0- 0/ 0
2400m 0- 0- 0-12/12
2500m 0- 1- 0- 3/ 4
2600m 0- 0- 0- 0/ 0
2800m 0- 0- 0- 0/ 0
3000m 0- 0- 0- 0/ 0
3200m 0- 0- 0- 0/ 0
3400m 0- 0- 1- 2/ 3

ご覧の通り、1400、1600mで活躍しているのがほとんど。1800m以上で勝ったのは、毎日王冠のカレンブラックヒルのみだ。ダイワメジャー産駒は東京の中距離重賞を得意としているわけではない、というわけである。

困難な理由2 ダイワメジャー産駒その2

前述の通り、ダイワメジャー産駒は東京の上位条件になると、なかなか結果を残せない。

その最大の理由は、他の上位種牡馬に比べてスピード面で劣ることだ。

そしてスピードは年齢とともに衰えてくる。実際、年齢別の成績を見てみると……

年齢 着別度数
2歳 2- 2- 4-11/19
3歳 4- 0- 5-28/37
4歳 1- 1- 1- 8/11
5歳 0- 0- 0-14/14
6歳 0- 1- 0-12/13
7歳 0- 1- 0- 0/ 1
8歳 0- 0- 0- 2/ 2

重賞制覇は2、3歳に偏っている。古馬になると、41頭走ってわずか1頭しか勝っていない。

しかも勝ったのは京王杯スプリングカップにおけるダイワマッジョーレ。この時、馬場状態は「やや重」だった。つまり、普段よりスピードを問われない状況だったわけだ。

上記のデータを良馬場に限定してみると……

年齢 着別度数
2歳 2- 2- 3-10/17
3歳 4- 0- 4-28/36
4歳 0- 1- 1- 6/ 8
5歳 0- 0- 0-13/13
6歳 0- 0- 0-11/11
7歳 0- 1- 0- 0/ 1
8歳 0- 0- 0- 2/ 2

ご覧の通り、古馬の勝ち馬はゼロになる。もしエプソムカップが良馬場開催になれば、アストラエンブレムとタイセイサミットは史上初の制覇に挑むことになるのだ。

勝てれば快挙である。ただし、それほどハードルの高いミッションであるということなのだ。

まとめ

いかがだっただろうか? アストラエンブレムとタイセイサミットが有力馬であることは間違いないが、勝ち切るためにクリアしなければならないハードルは決して低くない。

果たして2頭のダイワメジャー産駒は今までの傾向を打ち破れるのか? そういった観点から出走のときを待つのも面白いだろう。



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