ドバイワールドカップ2015を展望!エピファネイアとタルマエに勝機は?

世界中の注目を集めるドバイワールドカップデーが28日に訪れる。日本からはエピファネイア(牡5)、ホッコータルマエ(牡6)、ハープスター(牝4)、ワンアンドオンリー(牡4)、ゴールデンバローズ(牡3)、タップザット(牡3)、ディアドムス(牡3)の計7頭が出走を予定している。

今回はエピファネイアとホッコータルマエが出走するメインレースのドバイワールドカップ(GI/ダート2000m)を展望していこう。

果たして2頭は2011年のヴィクトワールピサ以来となる快挙を達成することができるのだろうか?

目次

想定人気

イギリスの大手ブックメーカー『Williams Hill』によると、人気は以下のとおりだ。

1番人気 カリフォルニアクローム(牡4)
2番人気 リー(牡6)
3番人気 エピファネイア(牡5)
3番人気 アフリカンストーリー(騙8)
5番人気 ホッコータルマエ(牡6)

ライバルたち

1番人気のカリフォルニアクロームは昨年の北米年度代表馬に輝いた“超大物”だ。

2014年はケンタッキーダービーとプリークネスステークスの米クラシック2冠を含むGI4勝。ブリーダーズカップクラシックは僅差の3着に敗れたが、このメンバーなら断然の本命に支持されるにふさわしい実績を持った馬だ。

2番人気のリーは昨年のドンハンデキャップをレコード勝ち。今年の同レース2着。アメリカの馬、2頭が人気を集めている。

ただし、盤石とはいえない。明確な不安がある。

ドバイではアメリカで認められている薬物を使用できないのだ。

特にカリフォルニアクロームは、3冠を懸けた米クラシック第3戦のベルモントステークスを、ネーザルストリップ(鼻腔の上に貼って呼吸を楽にするテープ)が使用できないことを理由に回避しようとしたほどだ。(結果、使用が求められて出走したが4着に敗れた)

歴代の名馬たちに比べると、「超えられない壁」ではない。

怖いのはむしろアフリカンストーリーだ。ドバイワールドカップと同じコースで行われた前哨戦のマクトゥームチャレンジR3を快勝。馬場適性の高さを証明しているだけに、侮れない。

日本馬の評価は?

エピファネイアはダート初挑戦となる。当然不安はあるが、「人気のない未知の魅力は買い」が競馬の鉄則だ。血統背景を考えると適応してもおかしくないし、上位馬が盤石でないことを考えると、十分に出番がありそう。少頭数の外枠なら砂をかぶるリスクも最小限で済む。その点は間違いなく追い風といえるだろう。

ホッコータルマエは馬場が合わない可能性が高いと予想するがどうか。ただ仮に馬場が合うとすれば少頭数のため、自分の競馬に持ち込める可能性はある。

当たり前だが芝とダートのGI馬である両者は得意な条件が異なる。よって、「2頭のワンツー」というのは少し考えづらい。反対に言えば、どちらか一方が脱落したとしても、どちらか一方が残れる可能性は十分にありそうだ。

2頭の健闘を期待する。ヴィクトワールピサ以来の歓喜を届けてくれるよう、遠く日本から声援を送りたい。

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