先行馬

ディープインパクトといえば鮮烈な末脚が印象的です。最後方から差しきる競馬は人々を魅了しました。その才能はキズナやハープスターなど、産駒に着実に引き継がれています。

しかし、現代競馬は圧倒的に前が有利です。実はディープインパクト産駒も先行馬のほうが優秀な成績を残しています。

例えばジェンティルドンナを見てください。

鮮烈な末脚の印象はないでしょう。あっても桜花賞とオークスくらいではないでしょうか。しかし、GIを7勝して歴代の名馬たちと肩を並べました。彼女の強さの理由こそ、抜群のレースセンス、先行力にあったんです。

特に古馬になってから勝ったGIを見てみると……

ジャパンカップ 4角4番手
ドバイシーマクラシック 4角5番手
有馬記念 4角2番手

いずれも前々で競馬を進めています。絶対能力の高いディープインパクト産駒が、先行して押し切るという“王道の競馬”をしたら敵なしなんですよ。

一方、鮮烈な末脚の印象があるキズナやハープスターはGI1勝にとどまっています。後ろから行く競馬というのは不確定要素が多いので、どんなに能力が高くても取りこぼすことがあります。

何より後方一気は印象に残りやすい(=人気になりやすい)ので、馬券的な妙味のある馬になりにくいんですね。

前走4角4番手以内
(33−21−20−108)
勝率18%
複勝率41%
単勝回収値120
複勝回収値100

「ディープ産駒は先行馬こそ買い」

とにかく前へ行って押し切れるタイプを狙っていきましょう。

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