苦境に立つダンスインザダーク…2015年は芝でわずか1勝

ダンスインザダークが苦境に立たされている。

サンデーサイレンスの後継種牡馬として、長年に渡り活躍し、かつて種牡馬リーディングで2位を獲得した。しかし、近年はディープインパクトやハーツクライの登場、自身の高齢化に伴う産駒の減少があって勝ち鞍は激減。2013年はリーディング22位、2014年は26位、そして2015年は4月19日終了時点で47位、芝ではわずか1勝と苦戦している。

なぜ、ダンスインザダークは“落丁”してしまったのか? 今回は改めてダンスインザダークの栄光と現状を見ていきたい。

目次

輝かしい実績

日本ダービー2着、菊花賞制覇という実績を残したダンスインザダークは、屈腱炎を発症して引退。全姉ダンスパートナーがオークスを制し、半兄エアダブリンもダービー2着、菊花賞や宝塚記念で3着と活躍していたことから、種牡馬として期待された。

当初は期待通り、産駒たちが勝ち星を積み上げた。種牡馬入り3シーズン目にしてリーディングトップ10入りを果たし、2004年には自身最高となる2位にまで上り詰めた。2003年から2009年まで常に4位以内をキープし、種牡馬としての地位を確立した。

この間、ツルマルボーイが安田記念を制し、ザッツザプレンティ、デルタブルース、スリーロールスが菊花賞で優勝。4頭のGI馬を出している。

しかし、徐々に雲行きが怪しくなった。2010年に11位に陥落すると、以降は順位を下げ続けている。

軽視される長距離馬

ダンスインザダークの評価が下がってきた背景には「長距離馬の軽視」がある。

自身が菊花賞馬のダンスインザダークは、種牡馬としても長距離馬を出した。菊花賞では3勝していて、デルタブルースに至っては豪GIメルボルンカップを勝っている。

しかし、近年は長距離レースが軽視され、中距離やマイルに比重が置かれている。そうなると、ダンスインザダークの価値は上がらない。ダークシャドウ(天皇賞秋2着)やダノンヨーヨー(マイルチャンピオンシップ2着)を出しているとはいえ、1600〜2400mのGIウィナーはツルマルボーイのみ。皐月賞と日本ダービー、古馬の中距離GIとは全く縁がない。

そうなると、“淘汰”されていくのも自然の成り行きと言わざるを得ない。

2015年の芝勝ち鞍は1つだけ

ディープインパクトやハーツクライ、アグネスタキオンといった“クラシック血統”の種牡馬たちが登場するごとにダンスインザダークは苦しい立場に追いやられてきた。そして遂に2015年の芝の勝ち鞍は1つだけという状況になっている。

今年で22歳。高齢になり、繁殖牝馬の質が落ちている現状では巻き返すのはなかなか難しい。

ただ、個人的にはこういう個性的な種牡馬がいるのはいいと思う。

勝ちきれなかったとしても馬券を買う上でポイントとなる種牡馬だし、ダイワダーウィンのような将来を期待できる馬もいる。現状、芝で1勝、ダートで2勝と苦しい成績だが、巻き返しを期待したいところだ。

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