カテゴリー:武豊総合

武豊騎手の天皇賞春全成績…スーパークリークやメジロマックイーンらで計6勝

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復権をかけて――。

まさにそんな言葉が似合うのが今回の天皇賞春だ。最愛のパートナー・キズナ(牡5)にまたがり、武豊騎手が史上最多7度目の春の天皇盾制覇を狙う。

そんな武豊騎手と天皇賞春の歴史を振り返ってみよう。

武豊騎手と天皇賞春

“平成の盾男”の異名を持つ武豊騎手。その印象を揺るぎないものとしたのが、イナリワン、スーパークリーク、そしてメジロマックイーンによる“4連覇”ではないだろうか。

1989年、初めて天皇賞春に挑んだ武豊騎手はイナリワンに騎乗。後方から徐々に進出すると、最後の直線では早めに抜け出し、後続を置き去りにした。

続く90年はスーパークリークに騎乗。単勝1.5倍の圧倒的な1番人気に支持されると、前年の覇者イナリワンを半馬身抑えて優勝した。

さらに91、92年はメジロマックイーンで連覇を達成している。

その後もスペシャルウィークとディープインパクトで計6勝を挙げている。通算成績をみても……

(6−5−4−6)
勝率29%
複勝率71%
単勝回収値86
複勝回収値134

驚異的な好走率を記録している。天皇賞春が武豊騎手にとって最も得意とするレースであることは間違いない。

天才は最も得意とする舞台で、キズナを復活に導けるのか。注目だ。

武豊騎手│天皇賞春全成績

馬名 性齢 人気 着順
キズナ 牡4 1
トーセンラー 牡5 3
ウインバリアシオン 牡4 2
ローズキングダム 牡4 2 11
モンテクリスエス 牡4 3 12
メイショウサムソン 牡5 2
ディープインパクト 牡4 1
アドマイヤグルーヴ 牝5 6 11
リンカーン 牡4 1 13
ダイタクバートラム 牡5 1
ジャングルポケット 牡4 3
ラスカルスズカ 牡4 3
スペシャルウィーク 牡4 1
マーベラスサンデー 牡5 3
カミノマジック 牡5 11 16
ハギノリアルキング 牡5 3
メジロマックイーン 牡6 1
メジロマックイーン 牡5 2
メジロマックイーン 牡4 1
スーパークリーク 牡5 1
イナリワン 牡5 4

集計期間:1989. 4.29 ~ 2014. 5. 4

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武豊騎手とエイシンヒカリに“欅の向こう側に置き忘れた夢の続き”を見よう

(C)arima0208

ディープインパクト産駒のエイシンヒカリ(牡4)が、武豊騎手と新コンビを組むことになった。同馬はデビューから5連勝でオープンを突破。アイルランドトロフィーで見せた大逃げは、競馬の枠を超えて世間の注目を集めた。

そんな話題馬と武豊騎手の“出会い”は胸が踊る要素でいっぱいだ。

相性は良さそう

今までエイシンヒカリは岩田康誠騎手、和田竜二騎手、横山典弘騎手とコンビを組んできた。

どの騎手もトップジョッキーのため、パートナーとして悪くはない。ただ、岩田騎手や和田騎手は豪腕が持ち味だ。特に岩田騎手は天性の勝負勘と抜群の判断力で力の劣る馬を何頭も勝たせてきた。昨年のマイルチャンピオンシップ、今年の日経新春杯における“神騎乗”は記憶に新しい。

ただし、豪腕であるがゆえに繊細な逃げ馬に乗った時の成績はあまり芳しくない。(といってもフラットに見れば十分優秀な成績なのだが。“神騎乗”のイメージが強すぎて、逃げ馬に乗った時の印象が薄れているのかもしれない)

一方、武豊騎手は逃げ馬の乗り方を熟知している。今年のフェブラリーステークスではコパノリッキーで逃げ切り勝ちを収めたし、トウケイヘイローとの快進撃も記憶に新しい。体内時計が極めて正確で、武豊騎手が逃げるレースは一貫としたペースになりやすい。

当たりが柔らかくて馬を気持ちよく走らせるタイプの騎手のため、相性は良さそう。うまく行けば、新たな名コンビとしてファンが記憶することになるかもしれない。

欅の先にある夢

何よりこのコンビを見ていると、“ある馬”を思い出してしまう。

競馬ファンなら「武豊騎手+逃げ馬=サイレンススズカ」という図式が頭をよぎるのではないだろうか?

天皇賞秋で散った悲運の名馬は、今なお多くのファンの心に刻まれている。「あのまま走り続けていたらどうなったんだろう?」、「種牡馬になっていたらどんな仔を出したんだろう?」 いまだにそう思わずにはいられない。

エイシンヒカリがサイレンススズカ級だとは言わない。まだまだ一流の逃げ馬とはいえず、人気先行の感が否めない。

ただ、サイレンススズカも最初から強かったわけではない。徐々に力をつけ、初めて重賞を勝ったのは4歳になってからだった。

エイシンヒカリの父は、サイレンススズカの父サンデーサイレンスが生んだ最高傑作ディープインパクト。ファンを魅了する個性的な逃げに鞍上武豊……。

これだけ揃えば、夢を見るには十分ではないだろうか。

1998年11月1日、東京競馬場の欅の向こう側に置き忘れた夢が動き出そうとしている。そんな未来が見られたら、競馬ファンとしてこれ以上、胸躍ることはない。


武豊騎手の“GI外枠伝説”は続く?驚異の8枠ピンク帽回数と成績を振り返る

(C)minafl

「ちょっと多すぎないですか?(苦笑)」

最近、武豊騎手が頭を悩ませている“伝説”がある。それが、GIにおける“ピンク帽回数”の多さだ。GIの枠順発表後、武豊騎手が“ぼやく”のは、もはや通例となっている。それほど、8枠を引く回数が多いと感じているようだ。

実際に調べてみると、確かに多い。2011年以降のGIにおける枠順数を見てみると……

1枠:9回
2枠:9回
3枠:6回
4枠:14回
5枠:3回
6枠:10回
7枠:6回
8枠:22回

ご覧のとおり、8枠が断トツに多い。7、8枠は3頭入ることが多いため、必然的に数は増える。といっても、7枠と比較しても8枠の数は異常な多さだ。

実はこの数字、JRAの騎手の中で断トツの多さでもある。2011年以降の8枠の騎乗数をランキングにしてみると……

順位 騎手名(8枠回数/騎乗数)
1位 武豊騎手(22回/79回)
2位 福永祐一騎手(16回/77回)
3位 岩田康誠騎手(14回/76回)
4位 横山典弘騎手(13回/58回)
5位 川田将雅騎手(10回/63回)

騎乗数がさほど変わらない岩田騎手や福永騎手と比較すると分かりやすい。横山典騎手の確率もなかなかではあるが、やはり武豊騎手の8枠数は際立っている。

今年も早速、高松宮記念で8枠を引いた。果たして、この記録は今後も続いていくのだろうか?

ちなみに武豊騎手の8枠における成績は(0−0−1−21)。馬券に絡んだのは2011年の阪神ジュベナイルフィリーズにおけるサウンドオブハート(1番人気)の3着があるのみだ。相性は決して良くない。

となると、競馬界の数々の最多記録を更新してきた武豊騎手にとって、“最も伸びてほしくない記録”であることは間違いなさそうだ。


キズナと武豊騎手に待ち受ける試練…天皇賞春と宝塚記念制覇は困難?

(C) pippin neat

キズナ(牡5)と武豊騎手に試練が訪れている。

4月5日に阪神競馬場で行われた産経大阪杯(GII/芝200m)に出走した彼らは、単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持された。秋に凱旋門賞への再挑戦を明言している日本のエースは、多くの期待を集めていた。

しかし、結果は連対を確保したものの、同じディープインパクト産駒のラキシス(牝5)に完敗。期待値が高かった分、落胆も大きく、武豊騎手は何度も首をひねった。すでに回顧で書いたように、この敗戦は期待値が高すぎただけであまり悲観視する内容ではなかった。

キズナと武豊騎手の敗北を悲観すべきではない理由とは?

もっとも、だからといって天皇賞春や宝塚記念で巻き返せるとは限らない。なぜなら、この2つのレースはキズナにとって、あまり条件のいいレースではないからだ。

ディープ産駒鬼門の長距離重賞

ディープインパクト産駒はマイルから2400mまで、幅広い距離で活躍している。しかし、天皇賞春のような長距離重賞はディープインパクト産駒にとって鬼門だ。

初年度産駒から数えて33頭が3000m以上の重賞に挑戦している。しかし、成績は(0−7−3−23)で勝ち馬はゼロだ。事実、キズナは昨年の天皇賞春で1番人気に支持されながら、4着に敗れている。

2着馬が7頭出ているため、“鬼門”を突破するのも時間の問題ではあるが、他の距離に比べて適正は低いのは確かだ。

荒れた阪神の馬場

宝塚記念は6月の下旬に行われる。梅雨の時期の阪神は馬場が荒れて重くなりがちだ。良馬場が得意なディープインパクト産駒にとって、歓迎できる馬場状態ではない。

実際、宝塚記念には7頭のディープインパクト産駒が挑戦したが、勝ち馬は1頭も出ていない。

真のスーパースターになれるか?

もっとも苦手な条件だからといって勝つ可能性がないわけではない。

少年ジャンプの世界では主人公が必ず逆境に直面する。そして試練を乗り越える姿に人々は心を揺さぶられる。多少適正がズレていたとしても、揺るぎない実力で他を圧倒する。それが、“真のスーパースター”だ。

キズナと武豊騎手は逆境に直面している。これからの2走は、キズナが真のスターホースか、並のスターホースなのかを測る、文字通りの“試金石”となる。


キズナと武豊騎手の敗北を悲観すべきではない理由とは?

(C) pippin neat

単勝1.4倍の断然の一番人気を裏切った。4月5日に阪神競馬場で行われたGII産経大阪杯(芝2000m)で復活Vが期待されたキズナだったが、ラキシス(牝5)に突き放されて2着に終わったのだ。

鞍上の武豊騎手はクビを傾げ、会場からは悲鳴やため息が漏れた。レース後の報道やファンの反応を見ても「悲壮感」が漂っているように映る。

ただ、一度冷静になって考えてみたい。本当に今回の2着は「悲観視」すべき内容だったのだろうか?

重なった悪条件

冷静に分析すると、キズナはいくつか悪条件に直面していた。

【産経大阪杯】キズナと武豊騎手は複数の悪条件を跳ね返せるか?

中でも馬場の問題は大きかったはずだ。阪神は雨が降り続いていた。メインレースの頃になると、馬場は不良まで悪化した。ディープインパクト産駒は良馬場で真価を発揮し、道悪でパフォーマンスを落とすタイプが多い。キズナは間違いなくそのタイプと言える。

末脚を活かしたいキズナにとって、好ましい条件とはいえなかったわけだ。

勝ったラキシスは同じディープインパクト産駒でも道悪を苦にしないタイプ。2年前のエリザベス女王杯(重馬場)では前走1000万条件を勝ったばかりの身ながら、2着に激走している。適性の差が、勝負を分けた大きな要因だったと考えられる。

1.4倍は過剰人気

そもそもキズナは十字架を背負いすぎている。

第80代のダービー馬、ディープインパクト産駒で鞍上が武豊騎手、さらに「絆」という素晴らしい名前……。キズナが愛される理由はいくらでも思いつく。言い換えれば、極めて人気を集めやすい。

メンバーが揃っていないGIIやGIIIなら単勝1.4倍は頷ける。しかし、今回の産経大阪杯はキズナも含めてGI馬6頭という超豪華メンバーだった。GI馬の他にも重賞ウィナーやGIで好走した実績を持つ馬ばかり。

その中で単勝1.4倍というのは、過剰人気だったと言わざるを得ない。

期待が大きいと、期待を裏切った時の落胆も大きい。だからこそ、悲観的なムードが作られているのだろう。

しかし、一歩引いて考えてみてほしい。見方を変えればラキシス以外の猛者たちをおさえ、しっかりと連対を確保している。また、ラキシスは昨年のエリザベス女王杯を制し、“史上最高メンバー”と謳われた有馬記念でジェンティルドンナから0.2秒差の6着だった馬だ。決してキズナが負けたことを恥じるような相手ではない。

今回のキズナは1.4倍というオッズに見合う馬ではなかった。だが、道悪が苦手なディープインパクト産駒が骨折明け2戦目(しかもGIの前哨戦)で2着になったと考えれば、それほど悲観視する内容でもなかったのではないだろうか?

それでもダービー馬なら……

そうはいってもキズナはダービー馬だ。多くの期待を集めるのは当然といえる。加えて最大目標を「凱旋門賞制覇」と明言するのであれば、日本のエースとしてフランスへ旅立ち、鞍上武豊で勝ってほしいというのが多くの競馬ファンの夢だろう。その前に足踏みしてほしくないと考えるのは自然な感情だ。

ただ、だからこそ、あまりガッカリせずに長い目で見ることも必要ではないだろうか?

これからキズナと武豊騎手が歩む道のりは平坦ではない。ディープインパクト産駒は天皇賞春と宝塚記念を苦手としている。前者は3000mを超える距離が、後者は重たすぎる馬場が原因で、いまだディープインパクト産駒は勝てていない。

しかし、いつの時代も“スターホース”というのは悪条件を克服して勝つ。だからこそ、ファンは驚き、感動し、涙する。キズナが“特別な馬”であるなら、厳しい条件を克服して期待と歓声に応えられるはずだ。

キズナは真のスターホースになれるのか? それとも“そこまでの馬”で終わってしまうのか? その答えは、残された春の2戦で明らかになる。


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