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宝塚記念2017の予想データ分析…5つの消しで好走率5割、回収率270超

(C)MAZIMICKEY

今週は阪神競馬場で春競馬の総決算・宝塚記念(GI/芝内回り2200m)が行われる。

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。

人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?

ポイント1 極端な人気薄は消し!

春のグランプリというだけあって、基本的には上位人気馬で決着する。二桁人気馬が台頭することはほとんどない。

人気 着別度数
1番人気 2- 4- 2- 2/ 10
2番人気 2- 2- 1- 5/ 10
3番人気 1- 1- 2- 6/ 10
4番人気 0- 0- 1- 9/ 10
5番人気 1- 1- 0- 8/ 10
6番人気 2- 0- 1- 7/ 10
7番人気 0- 0- 0- 10/ 10
8番人気 2- 0- 1- 7/ 10
9番人気 0- 1- 0- 9/ 10
10番人気 0- 1- 0- 9/ 10
11番人気 0- 0- 2- 8/ 10
12番人気 0- 0- 0- 9/ 9
13番人気 0- 0- 0- 8/ 8
14番人気 0- 0- 0- 8/ 8
15番人気 0- 0- 0- 6/ 6
16番人気 0- 0- 0- 6/ 6
17番人気 0- 0- 0- 3/ 3
18番人気 0- 0- 0- 1/ 1
人気 勝率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 20.0% 80.0% 59 106
2番人気 20.0% 50.0% 100 78
3番人気 10.0% 40.0% 67 73
4番人気 0.0% 10.0% 0 19
5番人気 10.0% 20.0% 113 67
6番人気 20.0% 30.0% 278 94
7番人気 0.0% 0.0% 0 0
8番人気 20.0% 30.0% 629 188
9番人気 0.0% 10.0% 0 81
10番人気 0.0% 10.0% 0 64
11番人気 0.0% 20.0% 0 231
12番人気 0.0% 0.0% 0 0
13番人気 0.0% 0.0% 0 0
14番人気 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 0.0% 0.0% 0 0
16番人気 0.0% 0.0% 0 0
17番人気 0.0% 0.0% 0 0
18番人気 0.0% 0.0% 0 0

ただし、阪神芝内回り2200mという特殊なコースで行われるため、中波乱は起こりやすい。昨年も伏兵マリアライトがドゥラメンテとキタサンブラックを下した。上位人気馬を倒せそうな穴馬をピンポイントで見つけられるかどうかが一つのポイントとなりそうだ。

※以下、10番人気以内を対象に集計

ポイント2 天皇賞春組は消し!

前走天皇賞春組が全くダメ、というわけではない。

実際、過去10年のうち、4年では前走天皇賞春組が宝塚記念を制している。

しかし、論点はそこではない。

注目すべきなのは、好走馬がいる割に回収率が高くない点だ。

前走レース名 着別度数
天皇賞春G1 4- 3- 2-22/31
勝率 複勝率 単回値 複回値
12.9% 29.0% 51 60

単復ともに回収率は60パーセント以下だ。11番人気以下を切り捨てていることを考えると、非常に低い数字と言っていいだろう。

なぜこういった現象が起きているかというと、単純に出走馬が多い以外に2つのことが考えられる。

・天皇賞春で好走した馬は単純に人気になりやすい
・天皇賞春で敗れた馬は敗因を「距離」と結論付けられやすい。このため、距離短縮となる宝塚記念では大して人気落ちしない。むしろ穴人気になることも

よって、宝塚記念では天皇賞春組以外を狙ってみたほうが“おいしい”のだ。

なお、過去10年で前走天皇賞春組が馬券圏内を独占したことは一度もない。

ポイント3 前走惨敗した馬は消し!

宝塚記念は春競馬の総決算だ。となると、やはり好調馬が順当に好走してくることが多い。少なくとも前走惨敗しているような馬にチャンスが訪れることはめったにない。

前走着差 着別度数
勝2.0~ 0- 0- 0- 0/ 0
勝1.0~1.9 0- 0- 0- 0/ 0
勝0.6~0.9 0- 1- 0- 2/ 3
勝0.3~0.5 2- 0- 0- 4/ 6
勝0.1~0.2 1- 1- 2- 7/ 11
勝0.0 0- 2- 2- 11/ 15
負0.0 1- 3- 0- 7/ 11
負0.1~0.2 0- 1- 3- 11/ 15
負0.3~0.5 4- 0- 0- 25/ 29
負0.6~0.9 1- 1- 2- 22/ 26
負1.0~1.9 1- 0- 0- 19/ 20
負2.0~2.9 0- 0- 0- 3/ 3
負3.0~3.9 0- 0- 0- 2/ 2
負4.0~ 0- 0- 0- 1/ 1
前走着差 勝率 複勝率 単回値 複回値
勝2.0~
勝1.0~1.9
勝0.6~0.9 0.0% 33.3% 0 56
勝0.3~0.5 33.3% 33.3% 866 196
勝0.1~0.2 9.1% 36.4% 102 136
勝0.0 0.0% 26.7% 0 41
負0.0 9.1% 36.4% 228 128
負0.1~0.2 0.0% 26.7% 0 58
負0.3~0.5 13.8% 13.8% 103 26
負0.6~0.9 3.8% 15.4% 11 118
負1.0~1.9 5.0% 5.0% 16 9
負2.0~2.9 0.0% 0.0% 0 0
負3.0~3.9 0.0% 0.0% 0 0
負4.0~ 0.0% 0.0% 0 0

前走2秒以上負けた馬はノーチャンス。0.6秒でも厳しい。今回は0.5秒負けまでをボーダーラインとしていこう。

ポイント4 前走後方一気は消し!

宝塚記念で人気薄が穴を開けるパターンは決まっている。

ずばり「先行粘り込み」である。

よって、後方から競馬をするような馬がなかなか穴を開けられない傾向にある。

前走脚質 着別度数
平地・逃げ 1- 0- 2- 4/ 7
平地・先行 2- 4- 1-22/29
平地・中団 3- 2- 3-22/30
平地・後方 2- 2- 1-13/18
平地・マクリ 1- 0- 0- 2/ 3
前走脚質 勝率 複勝率 単回値 複回値
平地・逃げ 14.3% 42.9% 161 181
平地・先行 6.9% 24.1% 177 83
平地・中団 10.0% 26.7% 154 64
平地・後方 11.1% 27.8% 32 74
平地・マクリ 33.3% 33.3% 96 46

「前走前々で競馬をした馬」が好成績を残していることが分かる。後方から競馬をする馬は評価を下げたほうが良さそうだ。

ポイント5 休み明けの馬は消し!

繰り返しになるが、宝塚記念は春競馬の総決算だ。

春競馬を順調に使ってきた馬が、最後の勝負として選ぶレースである。天皇賞春から進んでくる馬もそうだし、宝塚記念を最大目標とするなら安田記念や鳴尾記念をステップに参戦してくる馬もいる。

一つ確かなことは、ここに休み明けで臨んでくるような馬は順調に使えてこなかった可能性が高く、いい成績を残すことが難しいということだ。

間隔 勝率 複勝率 単回値 複回値
連闘
2週 0.0% 0.0% 0 0
3週 6.3% 31.3% 88 124
4週 15.8% 31.6% 263 76
5~ 9週 12.8% 31.9% 128 85
10~25週 0.0% 12.5% 0 14
半年以上 0.0% 0.0% 0 0

ご覧の通り、休み明けの馬は17頭走って馬券に絡めたのは1頭のみ。ここでは評価を落としたほうが良いだろう。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?
レース検索

着別度数
6- 5- 4-14/29
勝率 複勝率 単回値 複回値
20.7% 51.7% 374 180

なんと、好走率は50%超、回収率も270%オーバーという極めて優秀な成績となっている。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。


重馬場必至!宝塚記念2017が道悪になったらどうなる?台頭する血統は…

(C)masakin0712

今週は阪神競馬場で春競馬の総決算・宝塚記念(GI/芝内回り2200m)が行われる。

注目を集める“グランプリ”だが、今年はあいにくの天気で行われることが濃厚だ。天気予報を見ると、週中から週末にかけて雨の予報が続いている。土日は曇りになる可能性もあるようだが、週中から雨が降り続く場合、重馬場や不良馬場で行われる可能性も十分に考えられる。

では、宝塚記念が道悪で開催されたら、どんなレースになるのだろうか? 過去の傾向から、探っていくことにしよう。

波乱必至!? 1番人気敗退の歴史

まずは過去10年の道悪開催における宝塚記念の結果を見てみると、一つの共通点があることが分かる。それは……

波乱

である。

日付 馬名
2016.6.26 マリアライト 8
2016.6.26 ドゥラメンテ 1
2016.6.26 キタサンブラック 2
2010.6.27 ナカヤマフェスタ 8
2010.6.27 ブエナビスタ 1
2010.6.27 アーネストリー 3
2008.6.29 エイシンデピュティ 5
2008.6.29 メイショウサムソン 1
2008.6.29 インティライミ 11
2007.6.24 アドマイヤムーン 3
2007.6.24 メイショウサムソン 2
2007.6.24 ポップロック 4

1番人気が1度も勝っていない。

昨年は単勝1.9倍のドゥラメンテがマリアライトに屈し、2010年は同じく2.4倍の圧倒的な人気に支持されたブエナビスタがナカヤマフェスタに足元をすくわれた。2008年のメイショウサムソンは2.1倍だったが、5番人気のエイシンデピュティに敗れている。

圧倒的な人気馬がいたとしても、固い決着にならない傾向にあるわけだ。

出走予定馬の道悪成績は?

では出走馬の道悪成績はどういったものなのか?

着別度数
スピリッツミノル 4- 0- 0- 2/ 6
サトノクラウン 3- 0- 0- 1/ 4
ヒットザターゲット 2- 0- 0- 8/10
ミッキークイーン 2- 0- 0- 1/ 3
ミッキーロケット 1- 3- 0- 1/ 5
ゴールドアクター 1- 2- 0- 1/ 4
シャケトラ 1- 1- 0- 0/ 2
シュヴァルグラン 1- 0- 1- 1/ 3
キタサンブラック 1- 0- 1- 0/ 2
クラリティシチー 0- 1- 0- 2/ 3
レインボーライン 0- 0- 1- 0/ 1

ヒットザターゲットとクラリティシチー以外は好走率50%を超えているため、道悪だからといって評価を上げ下げするのは難しそうだ。

ただし、サトノクラウンはなんと勝率75%と抜群の強さを誇っている。注目して見る価値はありそうだ。

道悪で強調できる種牡馬は?

では出走馬の種牡馬の道悪成績はどうか?

種牡馬 着別度数
キングカメハメハ 3- 0- 1-20/24
ディープインパクト 2- 3- 3-29/37
ステイゴールド 2- 2- 1-10/15
マンハッタンカフェ 2- 1- 2- 9/14
ハーツクライ 1- 0- 0- 9/10
ブラックタイド 0- 0- 2- 0/ 2
ディープスカイ 0- 0- 0- 1/ 1
種牡馬 勝率 複勝率 単回値 複回値
キングカメハメハ 12.5% 16.7% 84 36
ディープインパクト 5.4% 21.6% 48 74
ステイゴールド 13.3% 33.3% 202 158
マンハッタンカフェ 14.3% 35.7% 118 94
ハーツクライ 10.0% 10.0% 63 28
ブラックタイド 0.0% 100.0% 0 1145
ディープスカイ 0.0% 0.0% 0 0

※阪神開催、芝1800m〜
※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※良馬場開催が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外

ディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライといった種牡馬はあまりいい成績を残せていない。一方、ステイゴールドやマンハッタンカフェは好走率、回収率ともに優秀な成績を残している。

キタサンブラックのブラックタイドも好走率は100%だ。しかし、いずれも勝ちきれていないところがポイントになるかもしれない。

まとめ

いかがだっただろうか? 道悪開催の宝塚記念は、例年とは違ったレースになるかもしれない。

道悪も含めて、グランプリを楽しんでみてはいかがだろうか?


宝塚記念2017の予想データ分析…シュヴァルグランが危険な人気馬な3つの根拠

(C)masakin0712‏

今週は阪神競馬場で春競馬の総決算・宝塚記念(GI/芝内回り2200m)が行われる。

“春3冠”がかかるキタサンブラック(牡5)が圧倒的な人気を集めるのが確実な中、対抗馬の一番手になるのがシュヴァルグラン(牡5)だ。天皇賞春では“2強”の一角サトノダイヤモンドを抑えて2着に食い込み、今回も躍進が期待されている。

だが、天皇賞春ほど大きな期待をかけるのは少々酷かもしれない。

というのも、シュヴァルグランにとって宝塚記念は必ずしも向いた条件だと言えないからだ。

距離への懸念

まず最初に浮かんでくる懸念点は距離だ。

シュヴァルグランは現役屈指のステイヤーで、長距離戦やスタミナの問われる条件にめっぽう強い。だからこそ、2年連続して天皇賞春で馬券に絡めたのだ。

実際、戦績を振り返っても、長距離戦における活躍が目立つ。

レース名 距離S 着順 人気
天皇賞春G1 芝3200 4
阪神大賞G2 芝3000 2
有馬記念G1 芝2500 5
JCG1 芝2400 6
アルゼンHG2 芝2500 2
宝塚記念G1 芝2200 5
天皇賞春G1 芝3200 3
阪神大賞G2 芝3000 1
日経新春HG2 芝2400 1
オリオH1600 芝2400 1
1000万下 芝2400 1
500万下 芝2400 1
500万下 芝2000 1

本格化した3歳夏以降の成績だが、まず2000mでは1番人気に支持されながら惜敗を喫している。さらに阪神大賞典や天皇賞春といった3000m以上のレースでは堅実なのに対し、天皇賞春→宝塚記念という今年と同じローテで臨んだ昨年は9着と惨敗してしまった。

そもそも長距離戦のほうが向くことに加え、距離短縮でパフォーマンスを上げるタイプではないのだ。

宝塚記念の条件は合わない?

血統的な見地から見ると、さらに不安は増していく。

例えば宝塚記念において、ハーツクライはほとんど馬券に絡めていない。

日付 馬名
2016.6.26 シュヴァルグラン 5
2016.6.26 カレンミロティック 14 11
2016.6.26 ワンアンドオンリー 13 14
2016.6.26 フェイムゲーム 12 17
2015.6.28 ヌーヴォレコルト 3
2015.6.28 ワンアンドオンリー 4 11
2015.6.28 カレンミロティック 5 13
2014.6.29 カレンミロティック 9
2014.6.29 フェイムゲーム 7
2014.6.29 ウインバリアシオン 2
2012.6.24 ウインバリアシオン 3

かろうじてカレンミロティックが好走しているものの、6頭が5番人気以内に支持された中、馬券に絡んだのが1頭というのは物足りない。

さらにハーツクライ産駒のコース成績を見てみると……

種牡馬 着別度数
ハーツクライ 0- 3- 3-25/31
勝率 複勝率 単回値 複回値
0.0% 19.4% 0 48

※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※良馬場開催が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外

ご覧のような低調な成績しか残せていない。宝塚記念というレースが得意でも、阪神芝内回り2200mというコースが得意でもないというわけだ。

道悪は?

なお、先ほどのデータは良馬場を対照したものだった。幸か不幸か、今週は道悪開催が濃厚となっている。

しかし、道悪になったからといって確実にパフォーマンスを上げるとは限らない。

例えば重馬場以上で行われた阪神のレースにおいて、ハーツクライ産駒は(1−0−0−17)という成績しか残せていない(※馬場の対象が重、不良以外は上記の条件と同様で集計)。

ハーツクライ産駒は道悪でダメというわけではないが、“道悪の鬼”というほどでもない。よって、馬場が確実に味方するとは言い切れないのだ。

まとめ

キタサンブラックの対抗馬一番手として見られているシュヴァルグランだが、意外と好材料は多くない。果たして強敵を倒し、悲願のGI初制覇を成し遂げることができるのか? 少なくとも、勝つためのハードルは決して低くないということは間違いないだろう。


宝塚記念2017の予想データ分析…キタサンブラックと武豊騎手の5つの不安要素とは?

(C)Horse Race Photo Studio

今週は阪神競馬場で春競馬の総決算・宝塚記念(GI/芝内回り2200m)が行われる。

圧倒的な一番人気に支持されることが確実なのが、今春“2冠”を達成しているキタサンブラック(牡5)だ。大阪杯で完勝し、天皇賞春ではサトノダイヤモンドを抑えてGI2連勝を果たした。今回は最大のライバルであるサトノダイヤモンドが不在のため、単勝1倍台の人気を集めることになる見込みだ。

果たして、キタサンブラックに死角はあるのか? 今回は現役最強馬の呼び声高い名馬の不安要素に迫っていこう。

天皇賞春の反動は?

まず真っ先に挙げられるのが天皇賞春の反動だ。

キタサンブラック陣営は天皇賞春後、思ったほどダメージがなく、順調に調整できたと強調している。しかし、天皇賞春は3200mの長丁場だ。馬に負担がかからないケースのほうが稀なくらい、消耗度の激しいレースである。

しかも今年の天皇賞春はレコード決着だった。

レコードの出る馬場、いわゆる高速馬場は反発力がある反面、クッション性が低い。このため、脚にかかる負担が大きく、レース後に異常をきたす馬が後を絶たない。

いくら陣営が「影響はない」と発言したところで、見せない疲労・ダメージが全く無かったと言い切れるようなレース展開ではなかったわけだ。

過去10年で春古馬王道路線連覇は……

ローテーションも不安要素の一つだ。

キタサンブラックは天皇賞春を制した。しかし、過去10年を振り返ってみると、天皇賞春の勝ち馬が宝塚記念を制した例は一つもない。

キタサンブラック 3着
ゴールドシップ 15着
フェノーメノ 出走せず
フェノーメノ 4着
ビートブラック 9着
ヒルノダムール 出走せず
ジャガーメイル 8着
マイネルキッツ 7着
アドマイヤジュピタ 出走せず
メイショウサムソン 2着

ご覧の通り、最高でもメイショウサムソンの2着となっている。決して強調できるローテーションではないわけだ。なお、天皇賞春1着馬は(0−1−1−5)だが、2着馬も(0−1−1−4)と勝てていない。

グランプリの戦績は……

キタサンブラック自身の戦績もやや気になるところ。

というのも、GI5勝の名馬ながらグランプリは3回臨んでいずれも勝ちきれていないからだ。

日付 レース名
2017.4.30 天皇賞春G1 1
2017.4.2 大阪杯G1 1
2016.12.25 有馬記念G1 2
2016.11.27 JCG1 1
2016.10.10 京都大賞G2 1
2016.6.26 宝塚記念G1 2
2016.5.1 天皇賞春G1 2
2016.4.3 産経大阪G2 5
2015.12.27 有馬記念G1 4
2015.10.25 菊花賞G1 5
2015.9.21 セントラG2 6
2015.5.31 東京優駿G1 14 6
2015.4.19 皐月賞G1 4
2015.3.22 スプリンG2 5
2015.2.22 500万下* 9
2015.1.31 新馬 3

本格化前の3歳秋の有馬記念はまだしも、古馬になってからの2回でもあと一歩のところで勝てていない。

グランプリは“グランプリマイスター”と呼ばれる馬が生まれるほどクセのあるレースで、向いている馬は何度も好走する一方、向いていない馬はあと一歩のところで取りこぼす傾向にある。

例えばGI6勝の名牝ブエナビスタは、グランプリに5回挑んだが、結局一度も勝つことができなかった。天皇賞秋を圧勝し、ジャパンカップを勝っているのだから実力が足りなかったわけではない。しかし、それでも勝てないのほど、グランプリは特殊なレースなのだ。

もしキタサンブラックに“グランプリ適性”がないなら、取りこぼしがあっても不思議はない。

叩き3戦目は……

もう一つ、キタサンブラックはこれまで「休み明け→叩き2戦目のGIで勝利→叩き3戦目で勝てず」という流れを繰り返している。

いずれも3戦目が宝塚記念、有馬記念といったグランプリレースであるため、グランプリ適性がないのか、それとも叩き3戦目がダメなのか(2戦目で出し切った反動があるかどうか)は断言できないところだが、事実として勝ちきれていないため、懸念材料としては挙げられる要素だ。

武豊騎手の戦績は……

そして鞍上の武豊騎手の戦績も気になるところ。数々のGIを制してきた名手であるが、特に近年の宝塚記念では目立った成績を残せていない。

日付S 馬名S 性齢 着順
2016.6.26 キタサンブラック 牡4
2015.6.28 トーセンスターダム 牡4 12
2014.6.29 ヒットザターゲット 牡6
2013.6.23 トーセンラー 牡5
2011.6.26 ビートブラック 牡4 11
2009.6.28 スマートギア 牡4
2008.6.29 メイショウサムソン 牡5
2007.6.24 ポップロック 牡6
2006.6.25 ディープインパクト 牡4
2005.6.26 アドマイヤグルーヴ 牝5
2004.6.27 リンカーン 牡4
2003.6.29 ダイタクバートラム 牡5
2000.6.25 ラスカルスズカ 牡4
1999.7.11 スペシャルウィーク 牡4
1998.7.12 エアグルーヴ 牝5
1997.7.6 マーベラスサンデー 牡5
1996.7.7 オースミタイクーン 牡5 10
1994.6.12 ベガ 牝4 13
1993.6.13 メジロマックイーン 牡6
1992.6.14 メイショウビトリア 牡5 12
1991.6.9 メジロマックイーン 牡4
1990.6.10 シンウインド 牝6
1989.6.11 イナリワン 牡5
1988.6.12 フレッシュボイス 牡5

阪神で開催された宝塚記念では1997年のマーベラスサンデー以来、勝利がない。(ディープインパクトとともに制した2006年は京都競馬場開催。)

つまり、改修後の阪神では勝ったことがないわけだ。

まとめ

圧倒的人気に支持されるであろうキタサンブラック。今回紹介した不安要素はいずれも「明確なマイナス要素」とは言えないものの、現役最強馬が仮に敗れることがあるとすれば「あれが原因かもしれない」と考えることはできるのではないだろうか。

果たして、キタサンブラックは初のグランプリ制覇を成し遂げられるのか? その答えが出る瞬間を、見逃すな。


宝塚記念2017の予想データ分析…4つの血統傾向と不振種牡馬とは?

(C)馬空 – 競馬写真館

今週は阪神競馬場で春競馬の総決算・宝塚記念(GI/芝内回り2200m)が行われる。

開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。

なお、好走血統は過去10年、コース種牡馬成績は2014年以降(精度を高めるために1、2番人気の人気馬、および単勝100倍以上の人気薄、新馬戦、長期休み明けなどの不確定要素が多いレース=血統意外の要因で決着した可能性が高いレースは、集計から除外)を参考に考察していく。

過去10年好走馬血統

着順 種牡馬 母父馬
ディープインパクト エルコンドルパサー
キングカメハメハ サンデーサイレンス
ブラックタイド サクラバクシンオー
キングカメハメハ ダンスインザダーク
ディープインパクト キングカメハメハ
ディープインパクト フレンチデピュティ
ステイゴールド メジロマックイーン
ハーツクライ A.P. Indy
ディープインパクト Machiavellian
ステイゴールド メジロマックイーン
ディープインパクト Unbridled
ディープインパクト Bertolini
ステイゴールド メジロマックイーン
キングカメハメハ トニービン
マンハッタンカフェ Storm Cat
グラスワンダー トニービン
スペシャルウィーク Caerleon
King’s Best Platini
ステイゴールド タイトスポット
スペシャルウィーク Caerleon
グラスワンダー トニービン
ステイゴールド メジロマックイーン
グラスワンダー サンデーサイレンス
アグネスタキオン Chief’s Crown
フレンチデピュティ Woodman
オペラハウス ダンシングブレーヴ
スペシャルウィーク ノーザンテースト
エンドスウィープ サンデーサイレンス
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解説・分析:注目血統は?

近年の宝塚記念の注目血統を挙げるとするなら……

・ディクタス
・セントサイモン
・ダンジグ
・“ズブい”ディープインパクト産駒

宝塚記念はタフなシチュエーションで行われる。

・JRA中央4場で最もタフな阪神
・開催が進んで馬場が荒れる時期
・雨が多く、馬場の痛みやすい梅雨

など、タフな状況になりやすい要素が揃っている。

よって、好走するためには「いかにタフな競馬に対応できるか」が焦点になってくる。そうなると、血統的な“裏付け”を持っているかがとても重要になってくる。

まずディクタスから見ていこう。

ディクタスは暑い季節にめっぽう強い。現役時代、真夏に行われるフランスGIのジャック・ル・マロワ賞を制覇し、種牡馬としてサッカーボーイを輩出した。

サッカーボーイはマイルチャンピオンシップを勝っている。しかし、この馬が最高のパフォーマンスを発揮したのは夏に行われた2つのレースだった。

1998年7月3日の中日スポーツ賞4歳Sでは皐月賞馬(そして後の天皇賞秋馬)ヤエノムテキに完勝を収めた。

さらに8月下旬の函館記念ではメリーナイス、シリウスシンボリといったダービー馬2頭、そして牝馬クラシック2冠のマックスビューティを相手に5馬身差の圧勝を収めた。

サッカーボーイは種牡馬となり、ヒシミラクル(宝塚記念馬)らを輩出している。

明らかに真夏に強い血統といえるのだ。

さらにディクタスの血を受け継いでいる種牡馬といえば……

ステイゴールド

宝塚記念における“特注種牡馬”は、母父にディクタスの血を持っている。

オルフェーヴルやゴールドシップだけでなく、ナカヤマフェスタやドリームジャーニーも春のグランプリを制している。

その大きな要因となったのがディクタスの血であることは間違いない。

そしてセントサイモンとダンジグもタフな競馬に強い血だ。

セントサイモンは「史上最高のサラブレッド」と評される歴史的な大種牡馬だ。イギリスのリーディングサイアーに9回も輝いた実績があるように、圧倒的なスタミナと底力を持つ。

ダンジグは暑さにめっぽう強い系統で、持続力が持ち味だ。宝塚記念はタフなレースに加え、阪神芝内回り2200mという持続力が問われるコースで行われる。よって、ダンジグの血がカギになってくるわけだ。

なお、このセントサイモンとダンジグを合わせ持ったのがグランプリ親仔制覇を成し遂げたグラスワンダーである。

なお、この3つの血をすべて持っていた馬が、8番人気という低評価の中で宝塚記念を勝ったナカヤマフェスタだった。

父ステイゴールド(その母父ディクタス)
母父タイトスポット(セントサイモン系)
母母父デインヒル(ダンジグ系)

この3つの血に注目しない理由はないだろう。

なお、近年では“ズブいディープインパクト”の台頭も目立っている。例えば、母父にキングマンボの血が入ったディープインパクトは一瞬の切れ味が削がれる反面、タフな競馬に強い傾向にある。

昨年は母父エルコンドルパサーのマリアライトがドゥラメンテとキタサンブラックを下し、一昨年はデニムアンドルビーが大穴を開けた。

こちらにも注目していくべきだろう。

コース種牡馬別集計

種牡馬 着別度数
キングカメハメハ 3- 0- 4-20/27
マンハッタンカフェ 2- 2- 3- 8/15
ディープインパクト 1- 3- 3-28/35
ディープスカイ 1- 0- 0- 0/ 1
ハーツクライ 0- 2- 3-25/30
ブラックタイド 0- 0- 2- 1/ 3
ステイゴールド 0- 0- 1-15/16
種牡馬 勝率 複勝率 単回値 複回値
キングカメハメハ 11.1% 25.9% 200 88
マンハッタンカフェ 13.3% 46.7% 408 203
ディープインパクト 2.9% 20.0% 38 118
ディープスカイ 100.0% 100.0% 1200 530
ハーツクライ 0.0% 16.7% 0 43
ブラックタイド 0.0% 66.7% 0 193
ステイゴールド 0.0% 6.3% 0 23

※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※良馬場開催が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外

解説・分析:注目種牡馬は?

まずマンハッタンカフェ産駒の台頭が目立つ。また、1頭しか該当馬がいないものの、ディープスカイ産駒も単勝12倍ながら勝っている。

マンハッタンカフェは母父セントサイモン系、ディープスカイは母父ダンジグ系、母母父がセントサイモン系と、宝塚記念の注目血統を色濃く持っている。このあたりも好調の要因となっているのだろう。

一方でハーツクライ産駒は不振。またディープインパクト産駒は回収率こそいいものの、勝ちきれていない。このあたりも普通のコースとはやや違う部分だけに、注意したいところだ。

出走馬血統

キタサンブラック
ブラックタイド
系統 サンデー系
シュガーハート
母父 サクラバクシンオー
系統 Pギフト系
クラリティシチー
キングカメハメハ
系統 キングM系
タイキクラリティ
母父 スペシャルウィーク
系統 サンデー系
ゴールドアクター
スクリーンヒーロー
系統 ロベルト系
ヘイロンシン
母父 キョウワアリシバ
系統 アリダー系
サトノクラウン
Marju
系統 その他ND系
ジョコンダ2
母父 Rossini
系統 ミスプロ系
シャケトラ
マンハッタンカフェ
系統 サンデー系
サマーハ
母父 Singspiel
系統 サドラーズ系
シュヴァルグラン
ハーツクライ
系統 サンデー系
ハルーワスウィート
母父 Machiavellian
系統 ミスプロ系
スピリッツミノル
ディープスカイ
系統 サンデー系
バアゼルクローバー
母父 ラムタラ
系統 ニジンスキー系
ヒットザターゲット
キングカメハメハ
系統 キングM系
ラティール
母父 タマモクロス
系統 グレイS系
ミッキークイーン
ディープインパクト
系統 ディープ系
ミュージカルウェイ
母父 Gold Away
系統 ヌレイエフ系
ミッキーロケット
キングカメハメハ
系統 キングM系
マネーキャントバイミーラヴ
母父 Pivotal
系統 ヌレイエフ系
レインボーライン
ステイゴールド
系統 サンデー系
レーゲンボーゲン
母父 フレンチデピュティ
系統 ヴァイス系

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