カテゴリー:コラム

ブチコだけじゃない!?北米で白毛馬ウェアザマスクの勝利が話題に!

(C)Mina Mina

少し前のニュースになるが、白毛馬の活躍を紹介しよう。

3月9日、アメリカのマホニングバレー競馬場で行われた第4Rで白毛馬のウェアザマスク(Wear the Mask/牡4歳)がキャリア2勝目を挙げた。これでキャリアは18戦2勝(2着5回、3着1回)となった。

まずはレース映像を見てもらおう。

レース映像を見てもらえれば分かると思うが、白毛の馬体がダートコースによく映えている……のだが、

白毛馬より田んぼのような馬場が気になってしまう(笑)。

それはさておき、この馬の勝利はアメリカでそれなりに注目を集めているようだ。

下級条件の4歳馬が2勝目を挙げた話など普通は見向きもされないものだが、上記したようにニュースで報じられるほど。それほど珍しいということなのだろう。

日本ではユキチャンが関東オークスなど重賞を3勝し、ブチコもダート戦を快勝するなど活躍しているが、アメリカでは目立った活躍馬が出ていない。そういう意味では本当に“物珍しい馬”といえるのかもしれない。

白毛馬は超希少種として知られている。確率的には「1万頭に1頭いるかどうか」。こういう馬が活躍すると競馬に注目が集まるから嬉しい。何より、愛らしい姿は応援したくなる。ブチコもウェアザマスクに負けず、活躍してファンを喜ばせてほしいところだ。

なお、ブチコは今後、マリーンカップ(4月14日)を視野に入れつつ、最大目標を関東オークス(6月10日)に設定していると報じられている。


なぜエピファネイアのドバイWC挑戦を“批判”するメディアはないのか?

(C)arima0208

エピファネイアがドバイワールドカップへ挑戦する。昨年のジャパンカップを圧勝して世界レーティング2位の評価を受けた一昨年の菊花賞馬は、初のダート戦というハードルを乗り越えられるのか? とても興味深い挑戦だ。願わくば、ぜひとも勝ってほしい。

同じような心境の方は多いことだろう。事実、エピファネイアの挑戦は好意的に受け止められている。(と、肌感覚では感じる)

ただ、だからこそ私はエピファネイアの置かれている状況に少々疑問を抱いている。

なぜエピファネイアの挑戦を“批判”するメディアがないのだろうか?と。そんな疑問が、頭をよぎるのだ。

芝GI馬ダート挑戦の厳しい現実

大前提として、芝とダートでは求められる能力が全く違う。

芝では瞬発力やスタミナが重要になるが、ダートで求められるのはパワーだ。そして砂をかぶってもひるまないような根性や経験も必要となる。

だから芝適性の高い馬や、芝のレースを使われ続けてきた馬はたとえGI級の力を持っていたとしても、ダートで惨敗するケースが多々見られる。カレンブラックヒル、トゥザグローリー、グランプリボス、リーチザクラウン、ローエングリンといった芝GIで好走経験のある馬のダート挑戦の歴史を振り返れば、厳しさは明らかだろう。

しかもドバイワールドカップは世界最高額の賞金を懸けたレースだ。世界中からダートの猛者が集まってくる。そんな中にダート初挑戦のエピファネイアが入り、いきなり通用するだろうか?

その是非はこの際、置いておく。問題はエピファネイア陣営の選択に疑問を抱くメディアがほとんどいないことだ。

「ダートでも勝てる!」

「デビュー前はダート馬という見方もあった」

そんな体の良い言葉を並べて煽るだけがメディアの仕事だろうか? そうやって煽っておいて負けたら手のひらを返す。いや、競馬メディアは関係者に気を使って手のひらを返すことすらしない。

例えばメディアを信じて期待したファンは落胆するだろう。「なーんだ、弱いじゃん」といって、競馬に興味をなくすファンがいるかもしれない。変なあおりばかりせず、ありのままを伝える、あるいは疑問を抱く点があったら包み隠さず書く。「こんなこと言いたくないけどぶっちゃけ厳しいっすよ」と書く。それが、メディアの仕事ではないだろうか?

エピファネイア陣営の挑戦は称賛に値する一方、メディアが今回の挑戦に全く疑問を持たない(持っても何も書かない)のだとしたら、それはただただ怠慢である。

エピファネイアは勝てるのか?

こんなことを書くと「エピファネイアは絶対勝てない」と言っているような印象を与えるかもしれないが、決してそんなことは言っていない。あくまでも、私はメディアの姿勢に疑問符を持っているだけなのだ。

そこで最後に、エピファネイアの“可能性”について探ってみよう。

前述のとおり、芝GI馬のダート初挑戦は厳しい結果に終わることが多い。おそらく今回も十中八九、勝つことは難しいだろう。

ただ、それでも「可能性はゼロではない」と書いておきたい。

まず少頭数(9頭立て)になったことは歓迎すべき要素だ。変に揉まれて砂をかぶるリスクがなくなった。しかも外枠に入ったことでそのリスクはさらに軽減したと言える。

あとはエピファネイアにダート適性があるかどうかだが、こちらも「ない」とは言い切れない。父シンボリクリスエスはダートGI馬サクセスブロッケンを輩出している。その父クリスエスも芝・ダート兼用種牡馬だった。

母系は母シーザリオ、その父スペシャルウィークも含めて完全に芝血統であるが、可能性が「ゼロ」とは言い切れない。

よってここは、素直に応援し、吉報を待ちたいところだ。あくまでも期待しすぎずに、というレベルではあるが。

運命のスタートは日本時間29日午前2時

ドバイワールドカップは現地時間28日、日本時間28日の夜から29日にかけて行われる。

当日はグリーンチャンネルが無料で放送されるため、多くの方が世界最高峰のレースに触れることができる。

翌日仕事のない週末の土曜日に、ビールを片手にエピファネイアをはじめとする日本馬を応援するのもいいのではないだろうか?

繰り返すがこんなことを書いておいてなんだが、私は日本馬の勝利を心から願っている。一人の競馬ファンとして。遠く日本から、日本馬の活躍を願いたい。


サブちゃんの愛馬は話題性だけじゃない!キタサンブラックの強さに迫る

(C)Mina Mina

フジテレビ賞スプリングステークスが22日に行われ、5番人気のキタサンブラックが重賞初制覇を飾った。

好スタートから番手で競馬を進め、直線で抜け出すと、追いすがるリアルスティールやダノンプラチナをおさえてゴール板を駆け抜けた。2着はリアルスティール、3着はダノンプラチナだった。

サブちゃんの愛馬

キタサンブラックはこれで3戦3勝。皐月賞の優先出走権を手にし、堂々とクラシックロードを歩むことになった。

「キタサン」といえば演歌界の大御所、北島三郎氏の所有馬(名義上は大野商事)として知られている。

「キタサン」冠の馬が重賞を勝つのはこれが初めてではないが、クラシックを狙える大物は、おそらく初めてではないだろうか?

しかもリアルスティールやダノンプラチナといったGI級の馬を相手に勝利を収めたのだから、価値が高い。

フロックではない勝利

強調しておきたいのは「決してフロックではない」ということだ。

ブラックタイド産駒はディープインパクト産駒に比べて爆発力は劣るものの、操作性が優れている。今回のように内枠からうまく立ちまわって押し切るような競馬が合っている。

「内枠」、「先行」、「逃げ切り」と聞くと「恵まれただけ」と誤解されがちだが、その追い風を活かせるだけの力がなければリアルスティールらを抑えて王道の競馬をして押し切ることはできない。

それはデビュー戦と2戦目を振り返ることで簡単にわかる。

1800mのデビュー戦は3ハロン目から6ハロン目までのラップが13秒台という超スローペースだった。そんな中、秀逸な上がりを使って差しきり勝ちを収めた。3〜6着が逃げ、先行馬だった事実を見ても、能力で圧倒したことが分かる。

さらに2戦目は一転してペースが全く緩まない底力を問われる展開となった。2番手から早めに抜け出すと、伸びあぐねる人気馬を尻目に悠々とゴール板を駆け抜けた。2着に0.5秒差の圧勝劇だった。

簡単ではないクラシック制覇だが……

今年デビューした500キロを超える巨漢馬ということで、さすがに完成するのはまだまだ先だろう。完成度が問われるクラシックを制するのは簡単ではないかもしれない。

ただ、クラシックで好走してもおかしくない能力を秘めていることは確かだ。おそらく地味な血統背景や地味な厩舎、地味な名前であるため、人気にならないはず。

そうなると、成長を期待しつつ、馬券に加えつつ、サブちゃんの“祭り”が聞けることを楽しみにするのも、いいのではないだろうか?


屈折19年目の涙…松田大作騎手がタガノアザガルで重賞初制覇


3月22日に中京競馬場で行われたファルコンステークス(GIII/芝1400m)で14番人気のタガノアザガルが低評価を覆して重賞初制覇を成し遂げた。鞍上の松田大作騎手にとってはデビューから19年目の、悲願の重賞初制覇となった。

レース後のインタビューで松田騎手は「自分が重賞を勝てるとは思っていませんでした。19年やってきて、色々な想いがこみ上げてきました」と、涙ながらに語った。

愛娘の死……19年の壮絶な騎手人生

松田騎手の騎手人生は平坦なものではなかった。

競馬学校13期生として1997年にデビュー。初年度は10勝にとどまったものの、2年目は27勝まで勝ち星を伸ばした。

騎手として成長するために2001年にイタリアへ、2005年にアメリカへ赴いた。しかし、いつ大レースを勝ってもおかしくない騎乗技術を持ちながら、国内ではなかなか重賞に手が届かなかった。

そんな最中に悲劇は起こる。2013年、最愛の娘である陽ちゃん(当時2歳)が交通事故で亡くなるという、痛ましい出来事が起こってしまったのだ。子どもを持つ親のひとりとして、この悲しみは計り知れないものだったと推測する。

「それでも」

しかし、いくつも試練に直面しながら折れることなく騎乗を続けた結果、2013年の年間勝利数は自己最多となる47勝を記録。2014年も33勝と、キャリアで2番目の好成績を残した。

そして運命の日はついに訪れた。

タガノアザガルはキャリア8戦2勝、前走のクロッカスステークスで大敗したこともあって、14番人気という低評価だった。

だが、好スタートから思い切った先行策を取ると、直線の半ばで先頭へ――。

追いすがるアクティブミノルや猛然と追い込むヤマカツエースとの壮絶な叩き合いの末、ハナ差で栄冠を手にした。

遅すぎる歓喜

松田騎手は馬券を買う人間からすると、「普通に買える騎手」だ。

知名度は高くないから人気が出ない反面、騎乗技術はしっかりしている。随所でいぶし銀な騎乗をして穴を開けてくれる。そんな騎手だ。超一流とは言わないが、少なくとも本命馬の騎手欄に名前があっても「ゲッ」とは思わない。言い方を買えると、今まで重賞を勝てなかったことが不思議なくらいだった。

そんな騎手が手にした念願の重賞初勝利――。

人間は壁を超えると、今まで足踏みしていたことがウソのように、トントン拍子に駆け上がることがある。

松田騎手は確かな騎乗技術があり、近年は騎乗馬の質も上がっている。そんな騎手が重賞という壁を乗り越えたのだから……。今後は今までの苦悩がウソのように大レースで勝ち出す、ということがあるかもしれない。

そんな未来に期待し、タガノアザガルと松田騎手に拍手を送りたい。


日本馬レベル高っ!リアルインパクトとトーセンスターダムの激走が証明

(C)Mina Mina

リアルインパクト(牡7)がオーストラリアのローズヒルガーデンズ競馬場で行われたGIジョージライダーステークス(芝1500m)で見事勝利した。GI制覇は2011年の安田記念以来、4年ぶりとなる2勝目となった。

ワールドエースとともに短距離GIに臨んだリアルインパクトは好スタートから先頭に立つと、直線に入っても手応えは衰えず。迫ってきたクライテリオンに詰め寄られながらもハナ差退け、異国の地で金星を挙げた。

また、トーセンスターダム(牡4)は豪GIランヴェットステークス(芝2000m)に出走。勝ち星こそつかめなかったが、しっかり連対を確保し、上々の始動戦となった。

日本馬のレベルの高さを証明

前哨戦ということで一流の馬が集まっていなかったというエクスキューズはあるにせよ、日本馬のレベルの高さが改めて証明される結果となった。

トーセンスターダムはGI未勝利でGIII勝ちが2つあるのみ。クラシックではほとんど見せ場がなかった。超良血で、個人的には今年の秋の天皇賞の本命候補の1頭と考えている素質馬であるが、現時点で超一流とは言いがたい。

リアルインパクトはGI馬であるものの、安田記念を制したのは今から4年も前の話だ。ただでさえ枯れやすいディープインパクト産駒なのだから、7歳というのはとうにピークを過ぎている。

しかし、そんな中でもGIで好勝負を演じているのだから素直にすごい。

言い換えれば、日本馬のレベルの高さ、層の厚さを証明した結果といえるだろう。トーセンスターダムとリアルインパクトはGIレベルの馬であるが、“Top of the Top”ではない。今、日本のGIに出たら、得意の条件であっても掲示板にのれるかのれないか、くらいのレベルだろう。

そんな馬が海外のGIで普通に馬券になる(というか勝ってしまう)のだから、日本馬の層の厚さという他ない。

オーストラリアではハナズゴール、アドマイヤラクティに次ぐ、GIでの好走ということになる。

今回はあくまでもステップレース。リアルインパクトはワールドエースとともにドンカスターマイル(GI)へ、トーセンスターダムはトゥザワールドとともにクイーンエリザベスステークス(GI)へ向かう予定となっている。

前哨戦でこれだけやれたなら、本番でもそれなりにやれるはず。さらなる快挙を、期待したいところだ。


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