カテゴリー:競走馬コラム

シルバーステートの血統や将来性は?重賞級な理由とGI馬になりきれないワケ

(C)Y.Noda

「レコード勝ち」、「新星現る!」、「怪物の誕生」――。

7月25日に中京競馬場で行われた未勝利戦でディープインパクト産駒のシルバーステート(牡2)が初勝利を挙げた。

圧倒的な1番人気に支持されると、他馬を寄せ付けずに5馬身差の圧勝。1分34秒7はレコードタイム。衝撃的な勝ち方に将来を期待する声が多く挙がった。

もっとも、シルバーステートにはいくつかの課題があることが分かる。今回は彼の将来性と課題について考察していこう。

重賞級の実力

まず今回の走りは素直に評価していい。重賞級の力を持っている。

中京のマイルは2歳馬にとってかなりタフなため、素軽さだけで乗り切れない。言い方を変えると、切れ味に加えて底力を持ち合わせていないと勝ち切れない。

そんな舞台を好タイムで走破するというのは能力を証明したことになる。

例えば過去、中京マイルを2歳時に1分36秒9より速いタイムで走破した馬は9頭いる。うち、3頭は今年の2歳であるため評価は今後の活躍次第となるが、残りの6頭を見ていくと……

タイセイドリーム→準オープン馬

ピークトラム→OP馬

ペイシャフェリス→OP馬

ヌーヴォレコルト→GI馬

6頭のうち4頭が準オープン以上まで勝ち上がり、ヌーヴォレコルトはGI馬になった。普通に行けば、シルバーステートも重賞路線に乗ってくることだろう。

ただし、血統面を見ると「GIを勝ちきれる血統なのか?」という疑問がわいてくるのも事実だ。

【次のページヘ】シルバーステートの血統評価は?

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GI2勝馬ブラックホークが死亡!血統やキャリア、種牡馬成績を振り返る

(C)阪神サラブレッドクラブ

ブラックホーク(牡21)が7月22日、種牡馬生活を送っていた熊本の本田土寿牧場で心臓まひのため死亡したことが分かった。

現役時代に安田記念などを勝った個性派のキャリアと種牡馬としての活躍を振り返っていこう。

ブラックホークのキャリア

ブラックホークは父ヌレイエフ、母シルヴァーレーン、その父シルヴァーホークという血統。イギリスで生産された馬で、ディープインパクトのオーナーでお馴染みの金子真人氏の所有馬だった。兄弟にはNHKマイルカップを勝ったピンクカメオ(父フレンチデピュティ)らがいる。

現役時代は古馬になってから本格化し、98年のダービー卿チャレンジトロフィーで重賞初制覇を達成。さらに5歳秋のスプリンターズステークスでは横山典弘騎手とのコンビでGI初制覇を果たした。

その後もコンスタントに好走を続け、7歳になって迎えた安田記念でGI2勝目を挙げる。これが引退レースとなった。

通算成績は28戦9勝。安田記念、スプリンターズSの他、阪急杯、スワンステークス、ダービー卿CTなど短距離重賞で活躍した。

【次のページヘ】ブラックホークの種牡馬成績は?

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シャドウアプローチはきっと強いよ?函館2歳Sまさかの除外も今後に注目したい理由


函館2歳ステークスの出走予定馬が確定しました。

3分の2の抽選ではメジェルダとコスモフレンチが突破。出走すれば人気の一角になると見られていたシャドウアプローチ(牡2)はまさかの除外となってしまいました……。

とはいえ、この馬、出走していれば好勝負になっていたかもしれません。今回は函館2歳Sで買えた理由を紐解くとともに、シャドウアプローチの可能性について書いていきましょう。

秀逸だったパフォーマンス

まず注目したいのは新馬戦のパフォーマンスです。

敗れはしたものの、レースの内容は濃かった。(開幕週なので当然といえば当然ですが)走破タイムの1分10秒フラットは今年、函館で行われた2歳新馬、未勝利の最速タイムです。

勝ち馬のオデュッセウスは函館2歳ステークスで人気上位に支持される見込み。その相手に一歩も引かないどころか、内容的には勝るとも劣りませんでした。

オデュッセウスが1枠1番という絶好枠だったのに対し、シャドウアプローチは9番枠。オデュッセウスが好スタートと枠順の利からすんなりハナを切れたのに対し、シャドウアプローチは内の馬たちに阻まれてコーナーで外外を回る展開になってしまいました。

その上で直線でしっかりと伸び、上がり最速タイムを記録しました。オデュッセウスには届かなかったものの、中身のあるレースだったわけです。

続く未勝利戦では力を見せつけるように0.4秒差で圧勝しました。この点だけ見ても、函館2歳Sで勝負になったといえるでしょう。

【次のページヘ】函館2歳Sで勝負になった理由その2とは?

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悲運の名馬!ベルルミエールがGIや重賞で活躍する可能性大な理由とは?

(C)minafl

またしても恵まれなかった……。

7月5日に中京競馬場で行われたCBC賞(GIII/芝1200m)に出走したベルルミエール(牝4)は直線で早めに先頭に立ったがウリウリやダンスディレクターらにかわされ、4着となった。

一見すると軽ハンデの人気薄が人気以上に走ったように見える。しかし、ベルルミエールのキャリアを振り返ってみると今回の激走が決してフロックではなかったことが分かる。

今回は“悲運の名馬”といえる彼女のキャリアを振り返り、飛躍の可能性を探っていこう。

展開に恵まれなかったCBC賞

まずCBC賞の4着は明らかに「負けて強し」ということができる。

スタートで後手を踏んだベルルミエールだったが、先行勢を捉える勢いで前につけて4コーナーを7番手で回った。しかし、結果的にこの積極策がアダとなってしまった。

レースラップ
11.9-10.4-11.1-11.2-12.3-12.2

この日の馬場状態は「重」。重馬場にしてはかなりのハイペースとなり、先行勢に厳しい展開となった。実際、レースラップはほとんど減速ラップで推移している。

また、上位に来た馬たちの4コーナーにおける通過順を見てみると……

1着 ウリウリ 4角12番手
2着 ダンスディレクター 4角9番手
3着 サドンストーム 4角12番手
4着 ベルルミエール 4角7番手
5着 セイカプリコーン 4角16番手
6着 タガノブルグ 4角16番手

ご覧のとおり、ほとんどの馬が4角10番手以下という完全な差し競馬となったのだ。早めに動いていったベルルミエールが最後に捕まってしまったのは仕方のないことだといえる。

【次のページヘ】重賞未勝利が不思議なほど強いのに勝てていないワケとは?

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アンビシャスがGI好走馬になる3つの根拠とは?キャリアで示す絶対能力の高さ

(C)minafl

圧巻のパフォーマンスを披露した。

7月5日に福島競馬場で行われたラジオNIKKEI賞(GIII/芝1800m)でディープインパクト産駒のアンビシャスが1番人気に応える差しきり勝ちを収めた。3馬身半差をつける圧勝劇によって自身の能力を示した格好となった。

もっとも、アンビシャスがGI級の力を示したのはこのレースが初めてではない。

今回は彼のキャリアを振り返り、GI戦線で活躍する可能性が高い理由を探っていこう。

GI級の戦い/共同通信杯

アンビシャスが最初に才能を示したのは共同通信杯だった。

なんといっても共同通信杯はメンバーレベルが超ハイレベルだった。

1着 リアルスティール→皐月賞2着、ダービー4着
2着 ドゥラメンテ→2冠馬
4着 ミュゼエイリアン→毎日杯1着
5着 アヴニールマルシェ→NHKマイルカップ4着

上位馬は例外なく重賞で好走している。特にドゥラメンテとリアルスティールの3着だったのだから、勝ちの高さは計り知れない。

しかもアンビシャスは外枠からスタートしてリアルスティールに比べるとロスのある競馬をしていた。それで0.3秒差しかついていないのだから、「負けて強し」と言っていい。

共同通信杯で上位に来た時点で「重賞級」もしくは「GI好走レベル」と言えたわけだ。

明らかな不利を乗り越えて/プリンシパルステークス

さらにプリンシパルステークスの走りも振り返りたい。

プリンシパルSは東京芝2000mで行われる。同コースといえばスタート直後のコーナーを迎えるため、外枠が不利なコースとして有名だ。

事実、過去10年のプリンシパルステークスで8枠に入った馬は(0−0−2−24)と全く振るっていなかった。そんな中、アンビシャスは8枠16番に入った。レース前から明確な不利があったわけだ。実際、アンビシャスはコーナーで終始ラチから4、5頭目を通り、距離を相当ロスしていた。

しかし、抜群の手応えで直線を迎えると、ルメール騎手のゲキに応えて豪快に差しきってみせた。結局、出走権を手にしながらダービーをパスしたものの、出ていれば「もしかすると」と思えるような秀逸な走りだった。

【次のページヘ】ラジオNIKKEI賞でアンビシャスが示した能力とは?

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