カテゴリー:血統・種牡馬コラム

スピルバーグの引退から導くディープ産駒の欠点と種牡馬としての可能性って?

(C) Yusuke Tsutaya

天皇賞馬スピルバーグ(牡6)の引退が決まった。

昨年の秋、スターダムへと駆け上がったディープインパクト産駒は栄光を掴んだ1年後にターフを去ることになった。

今年は4走してすべて馬券圏外だったとはいえ、3走前は海外遠征、毎日王冠は展開が向かず、天皇賞秋は致命的な枠順(17番枠)だったことを考えると少々もったいない気がしないでもない。

もっとも、スピルバーグの引退は「ディープインパクト産駒のGI馬」という観点から見ると、ある意味で「納得の結果」と解釈することができる。というのも、彼の引退の原因こそ、ディープインパクト産駒が抱える欠点と直結してくるからだ。

ディープインパクト産駒の欠点

ディープインパクト産駒は日本の競馬界を席巻している。今年こそ、GI2勝にとどまっているが、昨年はなんと11勝。13年、12年は連続で5勝をあげ、確固たる地位を築いている。

もっとも、そんなチャンピオンサイアーにも欠点がある。

例えば、これだけ多くのGI馬を輩出しながら、いまだ牡馬の大物を出していない。

「キズナがいるじゃないか?」という声が挙がりそうだが、キズナは日本ダービーを勝ってこそいるものの、主なタイトルは1つのみ。他の馬たちと勝ったレースを見ても……

リアルインパクト 安田記念(※海外では豪州GIを1勝)
ミッキーアイル NHKマイルカップ
トーセンラー マイルCS
ディープブリランテ 日本ダービー
ダノンプラチナ 朝日杯FS
ダノンシャーク マイルCS

ご覧のとおり、揃いも揃って国内GI勝ち鞍は1つのみ。GIで複数回勝っているのはジェンティルドンナとヴィルシーナ、そしてミッキークイーンと、いずれも牝馬なのだ。

スピルバーグはどうかというと……こちらもGI1勝にとどまっている。

要するにディープインパクト産駒の牡馬はGI2勝目が“鬼門”であり、スピルバーグが2勝目を挙げられなかった原因はディープインパクト産駒がゆえの特性だったかもしれないというわけだ。

【次のページヘ】種牡馬としての可能性は?

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ディープインパクト産駒完全攻略!スター種牡馬の仔が走る5つの法則とは?


日本の絶対的なチャンピオンサイアーとして君臨するディープインパクト。

馬券を買うファンからすると、彼の産駒を無視することが不可能なほど絶大な影響力を持っています。

そこで今回はディープインパクト産駒にフォーカス。スター種牡馬の特徴を改めて振り返り、馬券を買う上でのポイントをまとめていきましょう。

ディープインパクト産駒の特徴

ディープインパクト産駒の特徴を挙げるとすると……

・絶対的な能力が高い
・THE クラシック血統。東京、京都の外回りが◎
・ダート的な要素が求められる条件は向かない
・「フレッシュさ」がポイント

以上が挙げられます。

絶対的な能力が高いため、人気馬の信頼性は高いです。特に東京や京都といった軽い馬場、スピードが求められてダート的なパワーが必要ない馬場が大好物。

また、フレッシュさがとても重要になってきます。前走、同じような条件で使っている馬の期待値が低い。重賞で2勝以上を挙げる馬が極端に少ないのは、1度重賞を勝ってしまうと「飽きてしまう」んです。

よって、予想の際には「いかにフレッシュな状態か」を見極めることが大事でしょう。

・年齢が若い、キャリアが少ない
・初の重賞挑戦
・休み明け

この辺りが狙い目となります。

では、その他に期待値が高いディープ産駒の条件とは何なのか? 今回は重賞にフォーカスして「買えるディープ」について書いていきましょう。なお、以下で挙げるデータは「2012年以降」、「10番人気以内」を対象とします。

【次のページヘ】ディープインパクト産駒が買える条件とは?

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武豊とディープインパクト産駒を刮目せよ!回収率100%を超える4つの条件とは?

(C)masakin0712

武豊騎手といえばディープインパクト、ディープインパクトといえば武豊――。

日本競馬の歴史に燦然と輝く“無敗の3冠”を達成した名コンビといえばこの人馬だ。武豊騎手は今も第一線で活躍し、ディープインパクトは種牡馬となって多くの活躍馬を輩出している。

今なお支持を集め、「武豊騎手×ディープインパクト産駒」が出走すれば「それだけで買う」というファンも少なくない。ただ、せっかく馬券を買うなら勝ちたい。では、「武豊×ディープインパクト産駒」で勝つ方法はあるのだろうか? 実は、ある。今回はその条件について書いていきたい。

なお、この統計は初年度産駒以降の芝のレースを対象とし、期待値の低い「初出走馬」、「6歳以上の高齢馬」はデータから除外する。

条件① 牝馬

まず意外に思われるかもしれないが、牡馬より牝馬の方が成績がいい。

全体(33−30−23−114)
勝率17%
複勝率43%
単勝回収値84
複勝回収値95

牝馬(11−14−4−38)
勝率17%
複勝率43%
単勝回収値107
複勝回収値120

牡馬(22−17−19−76)
勝率16%
複勝率43%
単勝回収値72
複勝回収値82

ご覧のとおり、好走率はほとんど変わらないものの、回収率の面で差が出てきている。

【次のページヘ】武豊×ディープ産駒の狙い目その②③とは?

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エピファネイアは種牡馬で成功するのか?血統から導く産駒への5つの期待と不安

(C)arima0208

圧勝劇に未来への可能性を感じずにはいられなかった。

エピファネイアは2013年の菊花賞と14年のジャパンカップを勝った。特にジャパンカップでは当時の世界ナンバーワンホースのジャスタウェイらを置き去りにして圧巻のパフォーマンスを披露した。ポテンシャルの高さを遺憾なく発揮した形だ。

残念ながら引退が決まってしまったが、種牡馬としてのポテンシャルも高いと思われる。

果たして、エピファネイアは種牡馬として成功するのか? その期待と不安を徹底的に検証していこう。

期待① 超良血

まず血統面は申し分ない。

母のシーザリオは現役時代に日米のオークスを制覇した名牝だ。日本のオークスでは絶望的な位置取りから豪脚を披露してエアメサイア、ディアデラノビアらをおさえて優勝した。さらにアメリカンオークスでは4馬身差の圧勝劇を演じている。

どちらのパフォーマンスも高く、類まれな競争能力を持っていた。それは繁殖牝馬としてエピファネイアを出したことで証明されている。

近親に活躍馬があまりいないことは気になるものの、「母シーザリオ」という裏付けがあるなら期待を寄せるには十分だろう

【次のページヘ】あの種牡馬と同じ配合に成功の可能性を感じる?

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キンシャサノキセキ産駒の狙い所って?種牡馬としての特徴はイメージとやや異なる!

(C)slime

2013年の種牡馬引退に伴い、馬柱で「フジキセキ」の文字を見ることが少なくなってきました。

長年、日本競馬を支えてきた種牡馬の1頭のため、寂しさを覚える今日この頃ですね。ただし、彼の血は途絶えているわけではありません。しっかりと後継種牡馬を送り出しています。

中でもその筆頭株がキンシャサノキセキです。高松宮記念を連覇するなど優れたスピードを誇った名スプリンターは父の跡を継いで着実に結果を出している。

今回はキンシャサノキセキ産駒の“買い時”について書いていくことにしましょう。

キンシャサノキセキ産駒の傾向

現役時代、キンシャサノキセキは主にスプリント路線で活躍しました。高松宮記念連覇を含む重賞7勝を挙げ、晩年は1400m以下の重賞で8走連続連対という荒業をやってのけました。距離が短く、失敗すると挽回しにくいスプリント戦でこれだけコンスタントに結果を出していたというのは、力が抜けていたということでしょう。

父の傾向に違わず、産駒も短い距離での活躍が目立ちます。まだ大物らしい大物を出しているわけではありませんが、サフィロス(牡3)がカンナステークス(OP/芝1200m)を勝ち、京王杯2歳ステークス(GII/芝1400m)で2着になっています。

また、先日の中京2歳ステークス(芝1600m)ではシュウジ(牡2)が圧倒的なパフォーマンスでOP勝ちを果たしました。キンシャサノキセキ自身、3歳春にNHKマイルカップで3着になっているため、2、3歳であればマイル以上の距離もこなせるのでしょう。

もっとも、全体的な傾向を見ていると「短距離路線で出てきたら買い」と断言することはできません。

なぜなら、キンシャサノキセキ産駒が短距離で走るというのはイメージしやすいからです。「よくわかんないけどキンシャサノキセキ産駒だから抑えよう」という思考回路が働くのが1400m以下のレースなんですね。(1800m以上では「キンシャサノキセキ産駒だから〜」という考えは働かないはず)

実際、芝1500m以下のレースで走ったキンシャサノキセキ産駒を集計してみると……

(18−16−14−127)
勝率10%
複勝率27%
単勝回収値70
複勝回収値77

まずまずの成績であるものの、特別強調できるわけでもないですよね。

では、どこを狙っていけばいいのでしょうか? 実は、狙い所は別にあるのです。

【次のページヘ】キンシャサノキセキ産駒の“狙い所”とは?

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